メガヒットカーアクション「ワイルド・スピード」シリーズの第1作。
ロブ・コーエンが監督を務めた、2001年製作のアメリカのメガヒットカー・アクション映画『ワイルド・スピード』。
スピードの限界に命を賭ける凄腕のストリートレーサー、ドミニク・トレッドがストリートカーレースで警察官のブライアン・オコナーと出会い友情を築く物語とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。
改造車による輸送トラック襲撃事件を捜査するストリートレーサーと警察官の姿を描いた、ヴィン・ディーゼル主演のメガヒットカー・アクション映画『ワイルド・スピード』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。
映画『ワイルド・スピード』の作品情報
(C)2001 Universal Studios – All Rights Reserved
【公開】
2001年(アメリカ映画)
【脚本】
ゲイリー・スコット・トンプソン、エリック・バーグクィスト、デヴィッド・エアー
【監督】
ロブ・コーエン
【キャスト】
ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースター、リック・ユーン、チャド・リンドバーグ、ジョニー・ストロング、マット・シュルツ、テッド・レヴィン、ジャ・ルール、マイク・ホワイト、ボー・ホールデン、デヴィッド・ダグラス、レジー・リー、ヴィト・ルギニス、トム・バリー、ノエル・グーリーエミー
【作品概要】
『ザ・スカルズ 髑髏の誓い』(2001)のロブ・コーエンが監督を務め、ゲイリー・スコット・トンプソンの原案に基づき製作した、アメリカのカー・アクション作品です。
『プライベート・ライアン』(1998)や「トリプルX」シリーズなどに出演するヴィン・ディーゼルが主演を務めています。
映画『ワイルド・スピード』のあらすじとネタバレ
(C)2001 Universal Studios – All Rights Reserved
アメリカ・ロサンゼルスでは、改造車を運転する複数のストリート・レーサーによる、輸送トラック襲撃事件が多発していました。
そんなロサンゼルスで、車好きの青年ブライアン・スピナーは、ハリーという男が営むカー用品ショップ「レーサーズ・エッジ」で働いていました。
仕事帰り、ブライアンは会社の車フォード・F・150SVTライトニングに乗り、ここ3週間毎日通っている行きつけのカフェに立ち寄り、そこで働くミア・トレットに声をかけます。
ブライアンは、ミアに恋していたのです。ブライアンと同じく、ミアに好意を寄せているヴィンスは、恋敵である彼のことが気に食わず、よく喧嘩をふっかけていました。
いつものように喧嘩するブライアンたちの間に入り、仲裁したのはヴィンスの仲間であり、ミアの兄ドミニク・トレット(愛称ドム)でした。
ドムはブライアンが、自分がよく出入りしているショップで働いてると知ると、「お前はクビだ」「もうここ(カフェ)へ来るな」と言って追い出します。
実はハリーは、ストリート・レーサーの世界を仕切っている、トップクラスの実力を持つ凄腕のストリート・レーサーであるドムのおかげで、店が繁盛しているため頭が上がりません。
そのためドムは、ハリーに強く物申せるのです。ですがハリーは、いくらドムの頼みとはいえ、ブライアンをクビにすることはできません。
何故ならブライアンは、襲撃事件の容疑者候補であるドムと接触するために、囮捜査をしているマサチューセッツ州警察の巡査だからです。
ブライアンの本名は、ブライアン・オコナー。ハリーは彼に、「盗品を売っていることがバレたくなければ、囮捜査に協力してくれ」と言われ、この3週間協力していました。
ショップに戻ったブライアンは、ハリーにニトロ噴射装置「NOS」を今夜までに欲しいとお願いします。
車好きであるブライアンは、クールエア・インテークやT4ターボ、AIC制御装置、独立燃料コントローラーなどで改造した愛車の三菱・エクリプス(1995年式)のパワー不足に悩んでいたからです。
これに対しハリーは、「アクセルを踏み込み過ぎる素人に、NOSなんてつけたら爆死するぞ」と釘をさしましたが、ブライアンは聞く耳を持ちません。
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その日の夜。ブライアンは新たにNOSフォガー・システムやNOSインジェクターを搭載した自慢の愛車で、大金を賭けたストリート・レース「ゼロヨン」に参加。
そこでカリスマ的人気を誇るドムに、ブライアンはネオグリーンの三菱・エクリプスの所有権を賭けて勝負に挑みます。
ブライアンはゼロヨンの途中、NOSを噴射させて前を走るレーサー2人を追い抜き、トップを走るドムの愛車である赤のマツダRX-7(1993年式)と並びました。
しかし車のコントロールができず、結果はエンジンブローを起こしたブライアンの負けでした。
「もう少しで勝てた」と笑うブライアンに対し、ドムはこう言いました。「勝敗は1インチでも、1マイルの差でも関係ねえ。勝ちは勝ちだ」
その直後、ゼロヨンの通報を受けた警察が駆けつけ、ドムたちがいるレース会場は混乱に陥ります。
逃げ遅れたドムは警察に見つかり、危うく刑務所送りになるところでしたが、ドムを助けに戻ってきたブライアンのおかげで難を逃れました。
しかし逃げるのに夢中だったため、ブライアンたちはドムと縄張り争いしているアジア系のチンピラ、ジョニー・トランの縄張りに入ってしまいます。
あっという間にトラン一味に囲まれ、窮地に立たされたブライアンたち。ところが、トランはドムに、「来月やる砂漠のレース”レース・ウォー”で決着をつけよう」と言って立ち去っていったのです。
ブライアンたちが三菱・エクリプスに乗り込もうとした瞬間、トラン一味が襲撃。彼らが持つ自動銃に蜂の巣にされた挙句、爆発して使い物にならなくなってしまいました。
その後、ドムはブライアンを自宅に招き、トンズラせず自分を助けに戻った彼に敬意を示し、自分の仲間に加えました。
それとは対照的に、ドムは逃げ遅れた自分を捜そうともせず、家で乱痴気騒ぎしていたヴィンスたち仲間を叱責しました。
以下、『ワイルド・スピード』ネタバレ・結末の記載がございます。『ワイルド・スピード』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
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翌日。ブライアンは職務質問で拘束されたフリをして、上司のタナー巡査部長と同僚のミューズに、輸送トラックの襲撃事件の捜査本部へ連れて行ってもらいます。
そこにいたFBI捜査官ビルキンスは、襲われた輸送トラックの運転手たちが武装し始めたことを、ブライアンに伝えました。
タナーはブライアンに、犯人は改造したマシャマトのZXやホンダ・シビックに乗っているストリート・レーサーであることが分かったと伝えました。
タナーは改造車を運転するストリート・レーサーであり、3/4インチのレンチで人を殴り殺しかけた前科があるドムが犯人だと決めつけます。
ブライアンはそんなタナーと、自分の囮捜査を信用していないビルキンスに、「トレットが何か知っているかもしれないから、もう少し囮捜査を続けさせて欲しい」と頼みました。
おとり捜査の続行を決心したブライアンは、ドムの元を訪れ、三菱・エクリプスの代わりに用意した、オレンジメタリックのトヨタ・スープラ(1994年式タルガトップ仕様)をあげました。
スクラップ同然のトヨタ・スープラを見たドムは、ブライアンにこう言いました。「とりあえず修理代をハリーの店にツケとく。お前をレースに出して修理代1万5,000ポンド稼がにゃならん」
「砂漠の“レース・ウォー”で勝負しろ」「店が終わったら、ここ(ドムが営む修理屋)で働け。ただしここでまともな仕事ができなきゃ、車いじりは失格だ」
ブライアンとドム、ドムの仲間ジェシーとレオンとヴィンスは、トヨタ・スープラを一緒に修理・改造していくうちにわだかまりがなくなり、友情が芽生えていきました。
そしてドムの友人として行動を共にするにつれて、ブライアンはミアと親密になっていき、彼女からデートに誘われました。
そんなある日。ストリート・レーサーであるヘクターとその一味が、ゴールドのホンダ・シビックにつける部品として、「T66ターボ」「NOS」「モーテックのコンピューター」を3個ずつ、ハリーの店で注文しました。
もしかしたらヘクターが犯人ではないか。そう思ったブライアンはその日の夜、顧客情報で知ったヘクター一味のガレージへ侵入。
そこにあったのは、スプーン・エンジンが搭載された、3台のホンダ・シビックの改造車でしたが、現場にあったタイヤ痕と3台のタイヤが違いました。
つまり、ヘクターは犯人ではありません。それを確認し終えたブライアンが、ガレージから出た途端、ヴィンスが銃で殴りかかってきます。
昏倒したブライアンに、ヴィンスとドムは警官かと問い詰めます。これに対しブライアンは、「ヘクターたち、レース・ウォーの出場者の車を1台残らず調べたかっただけ」と言って誤魔化しました。
その言葉を信じたドムは、ブライアンをジェシーが運転する、ジェシーの父親の車フォルクスワーゲン・ジェッタ(1995年式)に乗せて、トランのガレージへ連れて行きます。
ジェシーに見張りを任せ、ドム・ブライアン・ヴィンスがトランのガレージへ侵入。その中にはニッサン・SR20がありましたが、肝心のエンジンがありません。
それよりもブライアンが気になったのは、ガレージの奥にある、パナソニックのDVDデッキが入った大量の段ボール箱です。
実は襲撃犯は、輸送トラックから大量のDVDデッキを盗んでいました。被害総額は600万ドルほどです。
するとそこへ、改造車やバイクに乗ったトラン一味が帰還。トランは、レース前に高く売るはずだったニッサン・SR20のエンジンを隠した盗品屋テッドを拷問します。
咄嗟に物陰に隠れたブライアンたちは、エンジン・オイルを飲ませるという、トラン一味の残虐な拷問を目の当たりにしました。
翌日。ブライアンはこのことをタナーたちに報告すると、ビルキンスはその状況証拠だけで、トラン一味を逮捕しようとします。
しかも、タナーは未だドムを決めつけている様子。そんな2人に、ブライアンはもう数日猶予をくれないかと頼みました。
その後、ブライアンはドムに、ミアと今夜食事に行くことになったと伝えると、「見せたいものがある」と言って彼の自宅のガレージへ連れて行かれました。
そこには、ドムが父親と一緒に作ったブラックのダッジ・チャージャー(1969年式)がありました。プロ・ストックカーレースに参戦していたドムの父親は、シーズン最後のレースで内側から入ってきた車と接触し、時速120マイルで壁に激突。
ドムの目の前で、彼の父親は焼死してしまいました。しかし聞くところによると、ドムの父親は車が爆発する前に死んでいたと言います。
偶然父親と接触した相手に会ったドムは、怒りで我を忘れ、気づけば手にしていたレンチで夢中で相手を殴り続けていました。
後で知りましたが、ドムが殴った男はバスで仕事に通う、高校の用務員でした。この一件でプロ資格を剥奪されたドムは、出所後、ゼロヨンだけを生き甲斐にして生きてきました。
ブライアンにこのことを打ち明けたドムは、最後にこう言いました。「ゼロヨンレースで走っている10秒間だけ、俺は先のことも考えず、借金も店もチームのことも気にしねえで自由でいられる」
その日の夜。ブライアンはミアと一緒に食事した際、ドムのチームメンバーはどんな人物か尋ねました。
これに対しミアは、こう答えました。「ヴィンスは兄の幼友達。レティ(ドムの恋人レティ・オルティスの愛称)も近所に住んでいて、10歳の頃から車フリーク。だから兄をあこがれの目で見てて、16歳の頃兄がレティに目をつけた」
「ジェシーとレオンは、ある日突然現れて、居着いてしまったの」「兄には周囲にいる人間を惹きつけるカリスマ性があるのよ」
店を出た後、ミアの愛車である3代目アキュラ・インテグラに乗ってドライブデートを楽しむブライアンたち。その時見せたミアのレーサーとしての実力に、ブライアンは驚かされました。
ミアとデート中のブライアンの元に、ビルキンスから「またトラックジャックがあった。明日17時にトラン一味を逮捕する」と連絡が入りました。
翌日17時、ブライアンたちロス市警の警官とビルキンスは、トラン一味を次々と逮捕しましたが、逮捕後に大量のDVDデッキは合法的に購入されたものだったことが判明。
あとは銃の所持とスピード違反だけでしたが、トランの父親が保釈金を支払ったことで、トラン一味は保釈されることになりました。
ビルキンスは早合点でトラン一味を逮捕した責任をブライアンに擦りつけ、「36時間でホシを挙げろ。でなきゃ転職先を探せ」と無理難題の要求を突きつけます。
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それからしばらくして、トヨタ・スープラの改造を完了させたブライアンは、ドムと一緒に試運転がてらドライブに出かけました。
その時、ブライアンはドムから、レース・ウォーへの参加を提案されます。翌日、ブライアンはドムのチームの一員として、レース・ウォーに参加。
同じくレース・ウォーに参加するジェシーは、フォルクスワーゲン・ジェッタの所有権を賭けて、ホンダ・S2000に乗るトランと勝負することになりました。
ホンダ・S2000に負けるわけないとたかを括っていたジェシーでしたが、勝負の結果あえなく敗北し、恐れをなして逃げ出してしまいます。
これに対しトランは、「あの車はもう俺の車だ、渡せ」とドムに要求し、さらにドムが警察に通報したと思い込み、彼と口論の末に取っ組み合いの喧嘩となりました。
その日の夜。ミアを捜していたブライアンは、ドムと言い争っている彼女を見かけて、思わず彼女に自分が警察官であることを白状します。
「俺は今、おとり捜査をしているデカだ。でも君への気持ちは本物だ、信じてくれ」「事件のせいでトラックの運転手は武装しているし、州警察が後から追いかけてくる」
「このままじゃドムたちの立場が危ない。兄と仲間を助けたければ、俺に手を貸してくれ」
「それが出来るのはミア、君だけなんだ。頼む、助けてくれ」………ミアはドムたちを救うため、ブライアンに協力することにしました。
レティやレオンが不安を抱く中、ドム・レティ・レオン・ヴィンスは、工場地帯に隠しておいた車ホンダ・シビッククーペ3台に乗り換え、3ヶ月かけて練った輸送トラック襲撃作戦を実行。
そう、改造車と鉤付きのワイヤーを使って輸送トラックを襲撃し、金目のある物を奪っていた犯人はドムたちだったのです。
レオンが警察の無線を傍受する中、輸送トラックの前を陣取ったドムの車から、ヴィンスは身を乗り出し、いつものように鉤付きのワイヤーを運転席に向けて射出します。
そのワイヤーを使って運転席に乗り込もうとしましたが、輸送トラックの運転手が自衛のためショット・ガンを発砲。
挙句の果てにワイヤーが腕に絡まり、ヴィンスはドムのところへ戻りたくても戻れません。
ドムの代わりに、輸送トラックの左側を走っていたレティが助けようとしますが、輸送トラックの運転手の抵抗によって、レティが運転する車が横転。輸送トラックの後ろを走っていたレオンが、慌ててレティを救出しに行きます。
ヴィンスを助けようと、輸送トラックの右側を並走していたドムの車も、輸送トラックの運転手による抵抗を受け、車が故障してしまいました。
そこへミアと共に現場に駆けつけたブライアンが、ミアに運転を代わってもらい、輸送トラックに飛び移ってヴィンスを救出。
輸送トラックが幅寄せしてきたことで、ブライアンたちが乗る車は道路から右へ逸れた場所で停止しました。
そこへ、レティとドムを回収したレオンの車が到着。ヴィンスは右腕に深い裂傷と動脈が切れていて出血が酷く、左の腹もショット・ガンで至近距離から撃たれているため、このままではあと10分で死んでしまうほどの重傷でした。
そこでブライアンは、救急ヘリを呼ぶことに。しかしその際、誤って本名と職業を名乗ってしまったことで、すぐそばにいたドムに警察官であることがバレてしまいました。
救急搬送されるヴィンスを見送った後、ロサンゼルスに戻ったブライアンは、整備を終えた亡き父の形見のダッジ・チャージャーを持ち出して、トラン一味に命を狙われているジェシーを捜しに行こうとするドムと一触即発となります。
するとそこへ、逃げ出したジェシーが戻ってきました。車から降りたジェシーとドムが話をしていると、ブラックとレッドのカワサキ・KLR650に乗ったトランと彼の従弟ランス・グエンが襲来。
トランたちによる銃撃で倒れたジェシーに、駆け寄るドムとミア。そんな3人を尻目に、ブライアンは車に乗り込み、逃げるトランたちを猛追します。
ランスが後ろにつき、ブライアンのトヨタ・スープラを追走していると、そこへドムが運転するダッジ・チャージャーが登場。ダッジ・チャージャーにぶつけられたランスのバイクは大転倒してしまいました。
銃を撃ちながらブライアンのトヨタ・スープラから逃げていたトランは、車を一旦止めて銃を構えたブライアンに射殺されました。
ブライアンは近くにいた車の運転手に、警察に通報するよう言い、その場から立ち去っていったドムのダッジ・チャージャーを追いかけます。
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やがて信号前で停止したドムは、追いついてきたブライアンにこう言いました。「高校時代、ここでドラッグレースをやった」
「あそこの踏切まで。ちょうどゼロヨンの距離だ」「信号が変わったら行くぞ」
信号が青に変わった瞬間、ドムとブライアンの1対1のレースがスタート。互いに一歩も譲らず、ドムたちは同時に踏切を越えました。
互いに顔を見合わせた直後、セミトレーラーに、ドムのダッジ・チャージャーが前からぶつかり大破。
遠くで州警察のサイレンが鳴り響いているのを聞いて、観念した表情を浮かべるドムに、ブライアンはトヨタ・スープラのキーを手渡しました。
映画『ワイルド・スピード』の感想と評価
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ブライアンは最初、ドムと彼が大事にしているチームのことを、輸送トラックを襲撃した犯人グループではないかと疑っていました。
ドムもまた、自分の店でヴィンスと喧嘩したブライアンのことを、あまりよく思っていませんでした。
そんな2人の関係が大きく変わったのは、ドムが仕切るゼロヨンで勝負した後、逃げ遅れたドムを、ブライアンが助けに戻った時です。
ドムはブライアンに敬意を示し、ブライアンもまた、一緒に過ごしていくうちに感じたドムのカリスマ性に惹かれ、2人は友人となりました。
ブライアンとドム、ブライアンとヴィンスたちドムのチーム、そしてブライアンとミアのそれぞれの関係性が変わっていく場面はとても微笑ましいです。
ただその一方で、ドムたちが襲撃犯だという線が濃厚になっていき、ブライアンは友情をとるべきか、警察官としての職務を優先するべきか悩まされていきます。
ヴィンスを助けてくれたブライアンが、警察官だと知った時のドムの心情を考えると複雑な気持ちになり、とても胸が苦しいです。
そんなブライアンとドムが魅せるストリート・レースは、どれもスリルと迫力、そして臨場感があるので、車好きの人もそうでない人も心が熱くなります。
まとめ
(C)2001 Universal Studios – All Rights Reserved
マサチューセッツ州警察の巡査ブライアン・オコナーが、輸送トラック襲撃事件の囮捜査のために接触した凄腕のストリート・レーサーたちと、友情を築いていくアメリカのカー・アクション作品でした。
ブライアン役を演じるポール・ウォーカーと、ドミニク・トレットことドム役を演じるヴィン・ディーゼルが魅せる数々のカーアクション場面は、乗っている車も格好良く、運転している2人の技術も素晴らしいです。
ブライアンのトヨタ・スープラや、ドムのダッジ・チャージャーの他にも、格好良い改造車が次々と登場するので、レース以外にも見どころ満載となっています。
エンドクレジット後の映像では、ブライアンに見逃してもらったドムが、レッド/ブラックストライプスのシボレー・シェベルSS(1970年式)でメキシコ・バハを駆けている姿が描かれていました。
「ゼロヨンに生きる人生、それがすべて」「10秒足らずの間、俺は自由だ」
ヴィン・ディーゼルやポール・ウォーカーら豪華俳優陣が魅せる、車好き同士の友情と迫力あるカー・アクションが楽しめる映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。