“和田竜(原作・脚本)× 大野智(主演)× 中村義洋(監督)”誰も見たことがない戦国エンターテインメント作品『忍びの国』。
今回はアイドルグループ嵐のリーダー大野智を中心に話題の『忍びの国』をご紹介します。
CONTENTS
1.映画『忍びの国』の作品情報
【公開】
2017年(日本)
【監督】
中村義洋
【キャスト】
大野智、石原さとみ、鈴木亮平、知念侑李、マキタスポーツ、平祐奈、満島真之介、でんでん、きたろう、立川談春、國村隼、伊勢谷友介
【作品概要】
『のぼうの城』、『村上海賊の娘』で知られる和田竜さんの同名小説を自身が脚本を担当し、『殿、利息でござる!』の中村義洋監督がメガホンをとり実写映画化した作品。
主演に時代劇映画初主演となるジャニーズのアイドルグループ嵐の大野智を迎え、石原さとみ、鈴木亮平、伊勢谷友介、知念侑李らが豪華キャストが集結している。
2.嵐リーダー大野智は『忍びの国』にて忍者の無門役!
大野智(おおのさとし)は、1980年11月26日生まれの東京都三鷹市出身のアイドル歌手、俳優。ジャニーズ事務所のアイドルグループ・嵐 のメンバーで、愛称は「大ちゃん」「リーダー」。
1994年10月22日にジャニーズ事務所入所した大野智さんは、1999年9月15日に嵐として華々しくデビューを飾りました。
2000年には日本テレビドラマ『the 4th Dates:悪魔のクリスマス☆キス』でドラマ初出演、2002年には『ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY』で映画初出演を果たします。
2008年のTBSテレビドラマ『魔王』では連続ドラマで初出演&初主演を果たした後も、テレビ朝日ドラマ『歌のおにいさん』、日本テレビドラマ『怪物くん』など話題作に次々出演し、俳優としての評価を高めました。
その他にもフジテレビドラマ『鍵の掛かった部屋』(2012)、テレビ朝日ドラマ『死神くん』(2014)、日本テレビドラマ『世界一難しい恋』(2016)と立て続けに主演を務め、アイドルとしてはもとより、俳優としてもその名を轟かせていますね。
【大野智のフィルムグラフィ】
『ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY』(2002)貴田晴彦(ハル)役
『ピカ★★ンチ LIFE IS HARDだからHAPPY』(2004)貴田晴彦(ハル)役
『黄色い涙』(2007)下川圭役
『映画 怪物くん』(2011)怪物太郎(怪物くん)役
『ピカ☆★☆ンチ LIFE IS HARD たぶんHAPPY(2014年)貴田晴彦(ハル) 役
『忍びの国(2017)無門役
そんな大野智さんが今作『忍びの国』で演じているのは、伊賀一の忍び・無門!
普段は怠け者というコミカルな要素のある無門が、いざ、戦に挑む時の表情の変化に注目です!
3.中村義洋監督は、なぜ大野智を無門役にしたのか?
『忍びの国』予告編2
予告編を見たら、誰もが無門役には大野智がピッタリの配役だと思ったのではないですか?
実は今作『忍びの国』は着想から実現するまでに8年がかかっていると中村義洋監督は語っています。
中村監督は当初2、3年は主演を務める俳優のイメージはなく進めていたそうです。
無門役の決め手となった『映画 怪物くん』(2011)
しかし、中村監督は、2011年の監督作品『映画 怪物くん』を制作中に大野智でイケると直感を得たそうです。
その後、無門役を大野智のイメージで脚本を読み直してみるとピッタリだったと述べています。
また、中村監督は『忍びの国』完成後に、大野智のキャスティングしたことに関して、「いい意味で芝居をしていないからね」と述べています。
「いい意味で芝居をしていない」とはどのようなことなのでしょう。
大野智といえば、アイドルグループ嵐の中で、いつも自分が先頭に立って目立つようなリーダーではありません。
それなのに嵐のメンバーにいなければならない絶対的な存在感を自然体で持っている人物です。
この要素が無門役と同じような性格なのでしょう。必要以上に目立たないリーダーだからこそ、忍びの者として頼りになるということなのでしょう。
4.中村義洋監督が大野智を俳優として認めている素質とは?
中村義洋監督は『映画 怪物くん』の公開プロモーションの際に、次回作で大野智に演じて欲しい役として、“普通の人”と述べています。
もちろん、今作『忍びの国』でも、怪物王子の怪物太郎役と同じように、“普通の人”とは言い難い役柄といえる伊賀の忍者。
ある意味で特殊な職業の無門役は、“普通の人”ではありません。では、なぜ、大野智を主役に起用したのでしょう。
中村義洋監督は次のようにその思いを語っています。
「大野くんを好きな理由は、(濱田)岳と一緒です。芝居をする相手やロケ場所をちゃんと見て、台本の読解力あって、読み間違わない。相手が違う芝居をしたら変える。そもそもどう演じるか想定しないで現場に来ている。本当にその場で生まれたものをやってくれる俳優さんです。
(PICT-UP107インタビュー)」
この中村監督が語る“その場で生まれたもの”の1つは、『忍びの国』予告編からも見て取れます。
それは大野智のシリアスな場面での鬼気迫る表情です。
中村監督が大野智に演出としてこのように演じて欲しいとは指示を出していないそうです。
大野智が自ら台本を読み込んで、無門の心境を演じたと言い、中村義洋監督はそのことに関してこのように述べています。
「僕は言っていない。だから心が震えるよね。「怪物くん」のときから、その凄みは感じていました。
(PICT-UP107インタビュー)」
このように無門役に直感としてイケると感じたことの裏付けを補足しています。
また、中村義洋監督は俳優としての大野智に関して特に好きな理由を、大きな意味で「やる気の見せない様」があり、そのようなスタンスで仕事をするキャストが好きだというのです。
これは撮影現場でいつもふざけているように見せながらも、誰よりも考える姿勢があるという意味だそうです。
そのことに関して、中村義洋監督は大野智の撮影現場の様子をこのように例えて語っています。
「丸一日撮影予定だったのが、半日で終わってしまったとします。僕らとしては『じゃあ、できたその時間を使ってアクションの練習をしましょう』となるじゃないですか。でも、大野くんは「嫌だ」「もうしたくない」「今日はいっぱいいっぱいだ」と言って帰る(笑)。ただ、絶対帰ってから練習をやっている。そうではないと、ああはならないですよ。こっちも「やってきたね」とは言わない。
(PICT-UP107インタビュー)」
中村監督は俳優としての影なる努力を見抜き、また、単純にアイドル活動や、アイドルグループ嵐のリーダーを気軽にこなしていないのも見抜いているのですね。
また、実際に大野智は、『忍びの国』の格闘するアクションシーンは、大野本人がほぼ演じきったと話しています。
完成した映画にはアクション部がスタントで演じたショットが、ひとつかふたつしか残らなかったそうです。
さらには、編集作業中にスタントマンの演じたショットだと思って見てたら、大野智だったこともあったようです。
このように大野智を俳優としての影の努力をひけらかさず、また、自己演出のセルフプロデュースに興味がないところも中村監督が大野智を好きな理由のようですよ。
5.そんな大野智が主演する映画『忍びの国』のあらすじは?
時は戦国、舞台となるのは小国・伊賀。
次々に強敵を撃破し、天下統一に向けてひた走っていた織田信長が次に狙ったのが…この伊賀の国だったのです。
伊賀はとても小さく取りに足らないような国ではあったものの、彼らにはある武器が存在していました。
それが、人を人とも思わぬ人でなしの忍者衆でした。
その中の一人である無門は、伊賀の国・最強の忍びとして名高い存在。
彼の前ではどんなに高く聳える城壁も、どんな堅牢な門も無意味。
そう称されるほど、凄腕の忍びだったのです。
しかし、その実、普段は怠け者で無理やり安芸から連れて来た女房のお国には、尻に敷かれる毎日を送っていました。
そして、その伊賀の国に圧倒的な戦力を誇る織田軍がとうとう侵攻を開始します。
武力や兵力では到底かなうはずもない伊賀でしたが、無門率いる最強の忍び集団は、誰もが想像だにしなかった独創的な秘策を用意して待ち受けていたのです!
一体どのような手を使って伊賀は織田軍に対抗するのか?
果たして、勝利の行方はどちらに…?!
6.まとめ
ジャニーズのアイドルグループ嵐のリーダー大野智。まるで彼自身を描いたようなハマリ役の伊賀忍者の無門。
主演を務めた大野智は、今作『忍びの国』の無門を演じるにあたり、「ひとりで家にいる」それしかしていないと、いつものようにトボけてうそぶきます。
人前では決して努力を見せない大野智の美学!どのように花開いたのか?
ぜひ映画館で見て見たいですね。映画『忍びの国』は2017年7月1日より全国一斉ロードショーです!
お見逃しなく!