「プレデター」シリーズ初!プレデターが主人公となる究極のサバイバルSFアクション
人類と宇宙最強のハンター・プレデターの死闘を描いてきたプレデターシリーズの新章となる『プレデター バッドランド』。
シリーズ初!プレデターが主人公となり、“狩る側”ではなく、“狩られる側”に。
ヤウージャ族の若き戦士・デクは、弱すぎると生存不可能とされる最悪の地「バッドランド」に追放されます。
「バッドランド」でデクが出会ったのは、上半身しかないアンドロイドのティア。「狩りを手伝ってあげる」と陽気に言うティアと共にデクのサバイバルが始まります。
監督を務めたのは、『プレデター ザ・プレイ』(2022)のダン・トラクテンバーグ。アンドロイドのティアは『マレフィセント』(2014)のエル・ファニングが演じました。
映画『プレデター バッドランド』の作品情報

(C)2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.
【日本公開】
2025年(アメリカ映画)
【原題】
Predator: Badlands
【監督】
ダン・トラクテンバーグ
【脚本】
パトリック・アイソン、ブライアン・ダフィールド
【キャスト】
エル・ファニング、ディミトリアス・シュスター=コローマタンギ
【作品概要】
『プレデター ザ・プレイ』(2022)のダン・トラクテンバーグが監督を務めた「プレデター」シリーズの新章。
ヤウージャ族の若き戦士・デクを演じたのは、ニュージーランド出身のディミトリアス・シュスター=コローマタンギ。トラクテンバーグ監督が動けるスタントマンを探し、コローマタンギを起用しました。
デクが出会ったアンドロイドを演じたのは、『マレフィセント』(2014)『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(2020)のエル・ファニング。
映画『プレデター バッドランド』のあらすじとネタバレ

(C)2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.
ヤウージャ族の若き戦士・デクは、弱すぎると一族の恥だと言われ続けてきました。しかし、兄・クウェイの命を救ったデクを兄は恩人と言い、デクのことを気にかけてくれていました。
ヤウージャ族が、群れずに一人で狩りを行うなど厳しい掟があり、ターゲットを決めて狩りに出ることで一人前として認められます。
クウェイはデクに狩りのターゲットを決めるように言います。するとデクは一番危険な星「バッドランド」の父も恐れる最強の生物カリスクをターゲットに選び、「父上を納得させたい」と意気込みます。
しかし、負ければ命はなく、勝てる見込みも少ないと、クウェイは違うターゲットにするように言いますが、デクは聞きません。
そこに、父がやってきます。「弱きものは淘汰されるべき、なぜ始末しない?」とクウェイに言い、デクを拘束すると殺すようにクウェイに指示します。
クウェイは父の言いつけを破り、デクの拘束を解いて自分の船に強引に乗せ、クウェイは父に殺されてしまいます。
デクはクウェイを助けることもできず、「バッドランド」に辿り着きます。無法地帯の「バッドランド」でデクは様々な生物に襲われ、悪戦苦闘します。
そんなデクに誰かが声をかけます。毒にやられ体が麻痺するなか「助けるから武器を渡して」という声に従ってデクは武器を投げます。
ふと目を覚ますと目の前に上半身しかないアンドロイドの姿がありました。「私はティア、役に立つから連れて行って」とデクに頼みます。
「ヤウージャは群れない」とティアの提案を拒否するデクでしたが、「道具として便利だ」というティアの理論に言い負かされ、共にサバイバルの旅に出ることになります。
最初は片手で持ってしましたが、移動しやすくするために、ツルを編んで背中に背負って運べるようにしました。
ティアは自分が地球から送られ、生態を調査をするために送られたアンドロイドだと言います。自分は生物を理解するために感受性豊かなアンドロイドだというティアは、ぶっきらぼうなデクに気さくに話しかけます。
映画『プレデター バッドランド』の感想と評価

(C)2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.
シリーズ初!プレデターが主人公となり、“狩る側”ではなく、“狩られる側”となった映画『プレデター バッドランド』。
本作はさまざまな点において今までのシリーズとは異なる新章になっています。全シリーズでは、プレデターに狩られる側が主人公となり、プレデターとの死闘を描いてきました。
しかし、本作はプレデターが主人公であるだけでなく、主人公であるデクは「弱き者」として一族から見放されている上に、淘汰されるべき存在とされていました。
そんなデクは強さを証明することで父、そして一族に認められたいと思っていました。デクにとって強さの証明とは強い敵を倒すことでした。
デクが出会ったティアは、カリスクとの戦闘で上半身だけになってしまった、いわば故障したアンドロイドです。
ティアの目的は対になる存在であり、姉妹のような存在でもあるテッサと合流し、任務遂行することでした。しかし、テッサの方はティアを探す気はありませんでした。
テッサは一度の失敗から、任務遂行のためには弱きものを切り捨てる必要があると学んだのです、テッサにとってティアは必要な存在ではないのです。
ティアとデクは共に見放されたものであり、弱き者であるのです。しかし、弱き者はヤウージャの世界には必要とされず淘汰されてしまいます、弱き者を気にかけることも等しく死に値します。
弱き者は許されないことや「ヤウージャは群れない」という信念は、そのまま現代社会に置き換えて考えてみると「男らしさ」につながるものではないでしょうか。
本作は、ヤウージャ族の若き戦士・デクを通して「男らしさ」の瓦解を描いているとも言えるのです。
そして見放された者の連帯や疑似家族の姿は、マーベル映画をはじめとしたさまざまな映画で描かれてきました。そのテーマをプレデターの世界で描くことが画期的です。
それだけでなく、劇中の大部分でデクがマスクをつけていない素顔でいることも印象的でしょう。プレデターシリーズといえば、マスクをつけたプレデターの素顔を見た人間が「なんて醜い顔だ……」と言うセリフがよく知られています。
本作においてデクの顔を「醜い」と発言するのはテッサのみです。ティアは醜いとは言いませんでした。醜いとされるプレデターの素顔に対しても、そうではないそのままで良いという肯定をマスクをしていない素顔の場面を多くすることで描いているのではないでしょうか。
まとめ

(C)2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.
『プレデター ザ・プレイ』(2022)、『プレデター 最凶頂上決戦』(2025)と、プレデターシリーズへのオマージュもありつつ、新たなプレデターを描いてきたダン・トラクテンバーグ監督。
プレデターを主人公に、弱き者として描いた面白さだけでなく、デクの人間味あふれる姿が本作の魅力といえます。
その人間味が引き立つのは、アンドロイドのティアとの相性の良さも欠かせないでしょう。陽気でおしゃべりなティアにつられてつい話してしまうデクの姿は微笑ましく、そこにバドが加わることで不器用ながらも絆を深めていく姿に人間味を感じます。
また「バッドランド」の様々な生物と対峙しサバイブしていくデクの姿も見どころの一つです。プレデター戦士はDIYで武器を作り、その星に順応していきます。そうして獲物を狩るのです。その手助けとなったのが、ティアの知識や生き物とわかり合おうとする感受性です。
冒頭からさまざまな生物が登場し、デクが狩りをする姿や、上半身と下半身で見事なアクションを見せるティアなど迫力のアクションも見応えがあり、シリーズのファンも初めて見た人にも楽しめる映画になっています。



































