映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』は2020年3月20日(金)より全国ロードショー。
『スーサイド・スクワッド』(2016)に登場したダーク・ヒロイン、ハーレイ・クインを主役に据えたアクション映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒BIRDS OF PREY』は3月20日(金)より全国ロードショーされます。
前作に続いてハーレイ・クインを演じる女優、マーゴット・ロビーが製作にも名前を連ねています。彼女の敵となるブラックマスクを演じるのはユアン・マクレガー。
新たなガールズムービーの誕生に胸高鳴る作品となりました。
CONTENTS
映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の作品情報
【日本公開】
2020年(アメリカ映画)
【原題】
『BIRDS OF PREY(AND THE FANTABULOUS EMANCIPATION OF HARLEY QUINN)』
【監督】
キャシー・ヤン
【脚本】
クリスティーナ・ハドソン
【キャスト】
マーゴット・ロビー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジャーニー・スモレット=ベル、ロージー・ペレス、クリス・メッシーナ、ユアン・マクレガー
【作品概要】
デヴィッド・エアー監督の『スーサイド・スクワッド』(2016)に登場したジョーカーの華麗な恋人ハーレイ・クインを主役に据えたアクション映画。
ジョーカーとの破局を経て新たなステージに立ったハーレイ・クインを引き続きマーゴット・ロビーが快演、プロデューサーも兼任しています。
また共演に極悪ヴィラン・ブラックマスクを演じるユアン・マクレガー。監督は2018年のサンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞したキャシー・ヤン。プロデューサーには主演のマーゴット・ロビーや『スーサイド・スクワッド』のデヴィッド・エアー監督が名を連ねています。
映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』のあらすじとネタバレ
稀代の犯罪王ジョーカーに心理カウンセラーとして接していたハーリーン・クインゼルは彼に魅了され悪の道へと走り、ハーレイ・クインとして暴れまわります。
極悪カップルとしてゴッサムシティにその名を轟かせていたジョーカーとハーレイですが、二人の恋は破局。
ハーレイはそのことを隠して、今まで通りに過ごしていましたが、彼女の傍若無人な振る舞いも、ジョーカーという存在が背後にいたから許されていたこと。
ところが、破局が公のものになると、ここぞとばかりに彼女に復讐をしようとする輩が続々と現れます。髪を切って心機一転を図ったハーレイですが、暗黒街の大物ブラックマスクことローマン・シオニスに捕まってしまいました。
ジョーカーが不在の中、勢力拡大を図るローマンは残酷な手段で障害を排除していたのです。
一方ゴッサムシティでは謎の女性暗殺者ハントレスによるギャング狩りが進んでいました。担当刑事のレニー・モントーヤは、独自に事件を追いますが、はぐれ者的な立場の彼女の捜査はなかなか進みません。
ある日、大金の有りかの示すダイヤをすり盗った少女のカサンドラ・ケインがゴッサム市警に捕まり拘留されます。
カサンドラと顔なじみだったローマンの運転手ブラックキャナリーことダイアナ・ランスは、レニーにカサンドラを守るように密かに連絡を取りますが、時すでに遅く刺客が警察に送られてきます。
その刺客こそハーレイでしたが、ジョーカーという後ろ盾が無くなっていたので、ローマンに捕まってしまいました。
そこで、命を助けてくれたらダイヤを取り戻してくるという取引を持ち出し、それを成立させると、完全武装をしてゴッサム市警を急襲します。
ところが、ローマンは同時に多くの刺客を差し向けていました。自分の手でカサンドラを捕まえなくては命が危ないハーレイは、結果的に襲ってくる刺客を撃退、カサンドラを守ることになります。
映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の感想と評価
本作は『スーサイド・スクワッド』のマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインが主役のヒロインアクション作品。原作はDCコミックの幾つかのエピソードで、映画に合わせて脚色しています。
とはいえ、『スーサイド・スクワッド』ともあまりストーリー上に繋がりは無く、単独で十分楽しめる作品になっています。ただし、R15指定作品なのでバリバリのバイオレンス描写がたっぷりです。
かつてのDCコミックは映画では圧倒的な成功者。近年は整合性を欠くバタバタとした作品製作を続けていましたが、ここへきて開き直った感あります。
2013年の『マン・オブ・スティール』から始まったDCEU(=DCエクステンデッド・ユニバース)の一環の作品ですが、2017年の『ジャスティス・リーグ』の不発以降は、作品の世界観を紐づけるようなことはなくなりました。
そんな中で『ジョーカー』(2019)のような怪物作品が登場したことで、「災い転じて福となす」を地で行く展開になったんです。
今後も『ワンダーウーマン1984』や『フラッシュ』、大きく若返りを図っている『ザ・バットマン』『グリーンランタン』などが待機中。
ここ1~2年の間にDCEUという言葉自体を公式には使わなくなり始めたので、同一のユニバースに縛られずに、より独立性の強いヒーロー映画群となるのかもしれません。
また、アメリカンコミックの大仕掛けに、“アース”や“ヴァース”(=次元・平行世界)というのがあります。
ドラマの『ARROW/アロー』(2020)のファイナルシーズンを飾るのは大型エピソード「クライシス・オン・インフィニット・アース」では、全く交わることはないと思われたドラマの“フラッシュ”(=グラント・ガスティン)と映画の“フラッシュ”(=エズラ・ミラー)が顔を合わせるサプライズがありました。
同作は60年代のドラマの『バットマン』やティム・バートン監督版『バットマン』も取り込んでいました。
これからの作品もジャンルは異なっても、何かの拍子に並行世界で接点を持つかもと期待感高まります。本作のジョーカーはジャレッド・レトですが、ホアキン・フェニックスのジョーカーとの共演も考えられるのです。
本作はまだまだ余白の多い映画すので、意外なクロスオーバーが楽しめるかもしれません。
まとめ
2002年に視聴率不調で終わったDCコミック原作のヒロインドラマに『ゴッサム・シティ・エンジェル』というものがありました。
ゴッサム市警のゴードン警部の娘のバーバラやバットマンの娘という設定の女暗殺者ハントレスなどが登場、ハーレイ・クインも悪役として登場していました。日本語版DVDも出ていないマイナーな作品ですがこのドラマの原題が『BIRDS OF PREY』でした。
BIRDS OF PREY=バーズ・オブ・プレイとはゴッサムシティを舞台に活躍するヒロインチームのチーム名です。
DCコミックの中でもワンダーウーマン、キャットウーマンに並ぶ人気とヒットを記録した『BIRDS OF PREY』がマーゴット・ロビーのハーレイ・クインという強烈な触媒を得て改めて映画・映像の世界に登場しました。
ハーレイ・クインのインパクトが強いですが、『ジェミニマン』のメアリー・エリザベス・ウィンステッドが演じるハントレスやジャーニー・スモレット=ベルが演じるブラックキャナリーと言ったヴァラエティが豊かな女性戦士が登場します。
本作はハーレイの独り立ちとヒロインチームのバース・オブ・プレイの結成までで終わっているので今後どうなっていくのかが楽しみです。
2021年に『ザ・バットマン』と『スーサイド・スクワッド』などゴッサムシティが舞台になりそうな作品がアナウンスされていますので、今後の再登場に期待が持てます。
映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』は2020年3月20日(金)より全国ロードショー。