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Entry 2019/10/29
Update

映画『バッドボーイズ』あらすじネタバレと感想。ウィル・スミス×マーティン・ローレンスのコミカルな掛け合い

  • Writer :
  • 薬師寺源次郎

誰も俺たちを止められない!

マイホームパパ、マーカスと金持ちプレイボーイ、マイクの刑事コンビが難事件に挑む…!

はずが、証人保護のために二人は入れ替わることに!?

マーティン・ローレンスとウィル・スミスの軽快なノリとド派手なアクションが冴える、映画『バッドボーイズ』をご紹介します。

映画『バッドボーイズ』の作品情報

© 1995 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights

【日本公開】
1995年(アメリカ映画)

【原題】
Bad Boys

【監督】
マイケル・ベイ

【キャスト】
マーティン・ローレンス、ウィル・スミス、ティア・レオーニ、チョッキ―・カリョ、ジョー・パントリアーノ、マージヘルゲンバーガー、ネストール・セラノ

【作品概要】
本作は二人の黒人刑事が警察署から盗まれたコカインの行方を追う姿を描くポリス・アクションとなっており、当時、無名だったマーティン・ローレンスとウィル・スミスをスターダムに押し上げた作品として知られています。

後に数々のヒット作を世に送り出すマイケル・ベイの初監督作品であり、ハリウッドの名プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーが製作を務めました。

映画『バッドボーイズ』のあらすじとネタバレ

© 1995 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights

ある夜、マイアミ署に警察官が撃たれたという通報が入ります。

その通報を受け、マイアミ署の署員が出払った隙に侵入しようとする男たちがいました。

男たちはセキュリティを次々と解除、警備の署員を無効化し、証拠品保管庫にあった1億ドル相当のコカインを盗み出します。

翌朝、出勤した麻薬捜査課のマーカス(マーティン・ローレンス)とマイク(ウィル・スミス)は署のありさまを見て驚きます。

上司のハワード警部はマーカスとマイクに早急にコカインを取り戻すように指示、ハワードは早急にマイアミ署の威信を回復させる必要がありました。

なぜなら、すでに内部調査班が動き出しており、このままでは全署員が失業する恐れがあります。

捜査を始めるマーカスとマイクは証拠品保管庫の通気ダクトに目をつけます。

コカインはそのダクトから運び出されようでダクトを取り付けた業者を割り出しをさせます。

その間、マーカスとマイクは、マックスを訪ねます。

マイクは犯人がコカインを換金、大金を手に入れ派手に使う人物が出ると考え、高級娼婦である知人のマックスにそんな男の噂を見聞きしたら知らせるように頼みます。

快諾するマックスの元を後にするマーカスとマイクは通気ダクトを取り付けた業者の素性がわかったと知らされます。

電話に出ない業者の自宅に向かったマーカスとマイクはそこで何者かに殺された男を発見します。

状況から考えて署に侵入した犯人に通気口の情報を尋問された後、殺されたようでした。

その頃、マックスはいつも仕事を斡旋してくれる女性の元に向かい、羽振りの良い客がいないか尋ねます。

女性は朝からしつこく電話してくるという男の話をし、マックスにこの仕事を受けないかと誘います。

マックスはルームメイトのジュリーとその男の元に向かいます。

マックスとジュリーが男の部屋に到着すると男はすでにコカインに酩酊しており、マックスはこの男がマイクが言っていた犯人の一味だと確信します。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『バッドボーイズ』ネタバレ・結末の記載がございます。『バッドボーイズ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
そこに数人の男が現れます。

男たちはマックスを呼んだ男がコカインをくすねたことに怒り、取り戻しに来ていました。

そこに居合わせたマックスを主犯格の男が拳銃で殺害します。

その男はコカインをくすねた男も殺害、トイレに行っていたジュリーはその一部始終を階段の隙間から見ていました。

しかし、声をあげてしまったジュリーは男達に見つかってしまいますが逃げ切ることに成功します。

その後、駆け付けた警察、遅れて現場に入ったマーカスとマイクは物言わぬマックスと対面、ショックを隠し切れないマイクはマーカスの制止を聞かず一人、去っていきました。

その時、殺された男がマイアミ署で勤務していた元警官だったことがわかり、この男の手引きがあり、署への侵入を許したことが明らかになります。

マイクは元締めの女の自宅を訪ねますが、彼女は殺されていました。

その頃、マイアミ署で殺害された元警官の情報を調べるマーカスはその元警官のデータが重要機密扱いになっているのをいぶかしみます。

そこに一本の電話が。

電話の主はジョリーであり、マックスの知人であるマイクと話したいと言いました。

マイク以外とは話さないと頑なに言うジュリーに対応していたハワードはそこにいたマーカスにマイクの振りをさせ、ジュリーを保護しようとします。

いやいやながら電話に出てなんとかごまかし、ジュリーが待つホテルへ向かうマーカス。

対面したジュリーはマーカスに対し、聞いていた話と雰囲気が違うと言う理由で殴り掛かりますが、マーカスは何とかジュリーを制し、署へ連れて行こうとします。

しかし、突然、ジュリーを追う男たちが現れ、襲われます。

銃撃戦をかいくぐり、ジュリーを連れ出すマーカスでしたが、男たちにマーカスの車のナンバーを見られてしまいました。

マーカスは警察は信用できないというジュリーをマイクの自宅で保護することにします。

翌朝、出勤したマーカスとマイクはハワードから唯一の手掛かりであるジュリーから情報を聞き出すように言われ、それまではジュリーの前ではマーカスとマイクが入れ替わるように命令されます。

犯人たちに車のナンバーを見られたこと理由に断ろうとするマーカスでしたが、マイクがマーカスの家で寝泊まりし、マーカスの家族を守ることになります。

マーカスは妻のテレサには「仕事でクリーブランドへ行く」と言い、その間、マイクがマーカス宅で寝泊まりすることを伝えます。

マーカスはジュリーに逮捕歴のある男たちの顔写真を見せ、その中の一人が犯人の一味にいたことを知り、犯人の糸口をつかみます。

マーカスとマイクは顔写真の男の居所が、あるナイトクラブであることをジュリーに告げ、クラブへ向かいます。

しかし、ジュリーはマイクの部屋から拳銃を持ち出し、クラブへ向かいます。

クラブに潜入したマーカスとマイクですが、マーカスは犯人一味にばれてしまい、クラブから抜け出そうとします。

しかし、マイクは人ごみの中、ジュリーの姿を見つけます。

ジュリーはマックスを殺した男を見つけ、持ち出した拳銃でその男を撃とうとしますが、マイクの妨害により、外してしまいます。

銃声で大騒ぎになり、逃げ出す客たちの間を縫って男たちがマーカス達に襲い掛かります。

マーカス達は、店の前に止めてあったバンに飛び乗り、逃げ出します。

しかし、バンの中には爆発性の劇薬、エーテルが積まれていました。

慌てるマーカス達ですが、それを逆手に追いかけてくる男たちの車にぶつけ、難を逃れます。

しかし、顔写真の男はエーテルの爆発で死亡。

手がかりを失った、マーカスとマイクですが、バンの中にあったエーテルが麻薬の精製に使用するものではと考えていました。

その後、ジュリーと共にマイクの部屋に戻ったマーカスは、ジュリーから「マーカス(マイク)って色っぽい、女なら放っておかない」という言葉に不安を覚えます。

その頃、マイクはマーカス宅前に見慣れない車がいることに気が付き、応援をひそかに要請します。

急ぎ、自宅にやってきたマーカスはマイクとテレサの「お楽しみ」の有無を確認するため、自宅に侵入しようとします。

不審な車の車内では男たちが目的の男、マーカスがなぜか普通に帰宅せず、怪しい動きをしていることを不思議に思い、様子を見ていました。

マーカスが立てた物音で飛び出てきたマイクはマーカスに飛び掛かります。

しかし、相手がマーカスである事を知ったマイクは驚きを隠せません。

マイクはマーカスが語る事情を察し、そのような事実はないと言い聞かせます。

その頃、警官同士で争いを始めあっけにとられる男たちは近づいてきた応援の警官に気が付かず、逮捕されます。

翌日、マーカス宅を張っていた男から、一連の事件の主犯がフーシェと呼ばれる男であると判明します。

マーカスとマイクはかつて逮捕した元麻薬ブローカーである男を訪ね、コカインを精製することができる人物を強引に聞き出します。

その人物の住所を知り、後を追ったマーカス達はフーシェ達がコカインを精製するのに使っている貨物船にたどり着きます。

しかし、フーシェはマーカス達の姿を見つけ、逆に後を追うよう、部下に指示します。

その頃、テレビのワイドショーで先日、クラブから逃走する際に報道のカメラが収めたマーカスの姿が放送されていました。

それを見たテレサはマーカスが嘘をついていたことを知り、マイクの部屋に向かいます。

マイクの部屋ではマーカスとマイクが貨物船へ強行突入する準備を整えていました。

そこに現れたテレサに困惑するマーカスは何とか言いつくろうとしますが、テレサにはジュリーの存在が浮気の動かぬ証拠に見えていました。

その時、フーシェの部下が襲撃、銃撃戦のさなか、ジュリーを連れ去ります。

必死に追いかけるマーカスとマイクですが、ジュリーは連れ去らわれてしまいます。

その後、マイアミ署にフーシェから取引までの4時間の間、ジュリーの身柄を預かり、手出しすればジュリーの命はないことを告げられます。

殺された元警官のデータからフーシェにつながる手がかりを得ようとするマーカスとマイクは以前、逮捕したハッカー、フレッチャーに協力させ、警察のデータベースをハッキング、元警官のデータを開くことに成功します。

そこに書かれていた関連人物として名前が書かれていたのはマイアミ署の職員の女性でした。

マーカスとマイクはその女性から話を聞き出します。

元警官と交際していた女性はその男と別れる際、人に言えない弱みを握られており、今回の事件で、署の保管庫にコカインがることを漏らしていました。

また、その女性は元警官のデータから自分の事がばれるのを恐れ、データを機密扱いにしていました。

女性が男からの連絡は車の車載電話から来ていたという話を聞き、マーカスとマイクはその番号に電話、逆探知に成功します。

フーシェは空港のハンガーで取引をしようとしていました。

駆け付けたマーカスとマイクは突入し、フーシェとその部下達と激しい銃撃戦になります。

次々と部下をやられ、追い詰められたフーシェは車で逃走、マーカス、マイクとジュリーはフーシェを追いかけます。

滑走路を逃げるフーシェを追うマーカス達の前に、滑走路の終点を知らせるコンクリート壁が迫っていました。

フーシェが、コンクリート壁の隙間を抜けようとするを妨害したマーカス達、壁に追突したフーシェは車を捨て、走り出しますが、マイクがフーシェの足を打ち抜きます。

マイクはマックスを殺された恨みからフーシェを殺そうとしますが、マーカスに止められ、思いとどまります。

しかし、一瞬の隙を突き、隠しておいた銃を抜き、マーカスを狙う、フーシェに気づいたマイクが発砲、フーシェは息絶え、一連の事件は終結します。

応援が駆け付け、手当てを受けたマーカスは、仕事が終わり、誤解が解けたテレサの元へ帰ると立ち上がります。

その際、マイクとジュリーを手錠でつなぎ、ジュリーに対し「マイクに惚れたんだろ? 捕まえとけよ?」と残し去っていきます。

悪態をつきながらマイクとジュリーはマーカスを追いかけていきました。

映画『バッドボーイズ』の感想と評価

本作はマーティン・ローレンスとウィル・スミスW主演によるバディアクション作品ですが、コメディの要素が非常に強く盛り込まれています。

ところどころに笑いを誘う仕掛けはありますが、特に、本作の売りとなっているマーカスとマイクの掛け合いに何度も吹き出してしまうはず。

中でも、慎重なマーカスが大胆な行動にでるマイクを止めようとする様子や、気弱なマーカスを豪胆なマイクがからかう「凸凹コンビ」ぶりが見ものです。

しかし、クライマックスではキレて暴走するマーカスに驚くマイクの姿が見られます。

ここれまでのマーカスとマイクの関係が入れ替わってしまっている点で笑いを誘い、緊張する場面にもかかわらず、若干、気の緩む、まさにこの作品をよく表している場面のように感じました。

また、本作は後に「爆発王」とも呼ばれ、その他にも独自の手腕の多くが高く評価されるマイケル・ベイの処女作でもあります。

マイケル・ベイ作品の特徴として挙げられる「爆発」と「カーチェイス」 ですでにその片鱗を見せつけています。

特に空港での銃撃戦のシーンから、ハンガーが大爆発、脱出したままカーチェイスとテンポよく場面が切り替わっていくことで観客を飽きさせない演出や、滑走路でのカーチェイスシーンはローアングルや真横から車を追走するようなカメラワークで、実際にその場に居合わせているかのような臨場感を感じさせ、スリリングな場面に仕上がっていました。

また、この場面は以降のアクション映画に大きく影響を与える名シーンとして語られますが、それも納得の迫力ある場面でした。

まとめ

この『バッドボーイズ』は主演のマーティン・ローレンス、ウィル・スミス、監督を務めたマイケル・ベイにとって転機となる作品になりました。

この作品に出演するまでのウィル・スミスはコメディ俳優的評価を受けていましたが、本作でクールガイとしてのキャラクター性を見出し、後の出演作でもクールな役柄を多く演じています

もともと、コメディアンとして活動していたマーティン・ローレンスについては本作でアクションを演じたことで、アクション俳優としての道が開け、アクション作品のオファーが増えていきます。

ハリウッドの名プロデューサーである、ジェリー・ブラッカイマーにその手腕を見出されたマイケル・ベイは本作でその非凡な才能を発揮、その後もヒット作を世に送り出していくことになります。

そんな彼らによって作られた本作は、映画史に残る名作とされ、世界中で大ヒットを記録しました。

それ以上に、マーカスとマイクの強烈なキャラクター、口論が印象に残る作品となった、『バッドボーイズ』、今でも二人のぼやきが聞こえてきそうです。



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