2017年9月1日(金)より、東京・新宿ピカデリーほか全国公開されるサバイバル・ゾンビホラー『新感染ファイナル・エクスプレス』。
カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーニング部門に出品されると、ジャーナリストたちのド肝を抜き大反響!
多くの海外の映画祭で喝采を浴び、156ヵ国からの買付オファーが殺到した作品とは?
1.映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』の作品情報
【公開】
2017年(韓国映画)
【監督】
ヨン・サンホ
【キャスト】
コン・ユ、キム・スアン、チョン・ユミ、マ・ドンソク、チェ・ウシク、アン・ソヒ、キム・ウィソン、チェ・グィファ、パク・ミョンシン、シム・ウンギョン、イェ・スジョン
【作品概要】
ソウル駅からプサン駅を結ぶ高速鉄道KTXの車中で突如発生したウィルス感染によって巻き起こる恐怖と混沌を描いた韓国サバイバル・ゾンビ映画。
韓国のアニメーション界で注目を集めてきた新鋭ヨン・サンホ監督が初めて手がけた実写長編映画。
2016年カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーニング部門に特別招待されたほか、ファンタジア国際映画祭で最優秀作品賞、シッチェス・カタロニア国際映画祭で監督賞・視覚効果賞を受賞。ハリウッドでリメイク版の制作もすでに決定。
2.映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』のあらすじ
ファンドマネージャーとして働くソクは、母と娘スアンとともに妻とは別居中。彼は仕事のみしか興味がなく、娘の誕生日に以前プレゼントしたものと同じものを買ってしまいました。
ほかに何が欲しいと娘スアンに聞くと、「釜山に行ってお母さんに会いたい」と言われ、最初は拒んだソクでしたが、最終的に同意をします。
翌朝、2人はソウル駅に行き、ソウル発釜山行きの高速鉄道KTXに向かいます。
そこでワーキングクラスのサンファとその妊娠中の妻ソンギョン、高校生野球チーム、老人姉妹のインギルとチョンギル、高速バス会社のヨンサクとともに乗車します。
まもなく列車が出発しようとした際に、不審な謎の少女が列車に乗り込みます。
少女はウイルス感染者で、車内通路で倒れたところを乗務アテンダントに発見されるますが、直後にゾンビ化してアテンダントに襲いかかります。
ゾンビはすぐに付近の車両に大量発生してしまい、ようやく後方の乗客が車内の仕切り扉を閉めるとゾンビの隔離に成功します。
扉に身体をぶつけるゾンビを見ながら無事に逃れたソクは、ゾンビは自ら扉を開けられず、視覚に頼りに人間を探していると悟ります。
妊娠中のソンギョンが新聞紙で車内にある扉のガラスを覆うと、向こう側にいたゾンビは静まり返ります。
乗客はニュースでこのゾンビ事件についてを知り、列車アナウンスからは、管制室の指示命令によって次の天安牙山駅に停車しないことが告げられます。
天安牙山駅を通過する際に、乗客たちは車窓から駅ホームにいた人間たちが多くのゾンビに襲われる様子を目撃します。
列車は次の大田駅に向かうと、ソクは大田駅に関する情報をコネクションを使って取得します。
大田駅にはすでに軍隊が到着しており、列車が到着したら駅は隔離されると知り、利益で相手を誘惑して自分と娘スアンだけ助かるように画策します。
一方の高速バス会社のヨンサクは、政府とのコネクションを使い、大田はすでに安全でなくなり、釜山駅のみがゾンビの撃退と制圧に成功した情報を得ます。
列車は臨時に終点とされた大田駅に到着すると、ヨンサクは列車の運転士を見つけ、「こいつらなんか捨てて釜山に行こう」と言い出します。
しかし、運転手は「ここで列車は切り離せないし、みんなを置いていく訳にも行かない」と拒絶されます。
生存者たちは無人になってしまった駅構内に不安を抱きつつも、必死に生き延びようと駅の出口へ向かいます。
だが、出口で彼らを待っていたのは、全員がゾンビとなってしまった軍隊がいました。
生存者たちは、ふたたび列車へ戻り乗車、ゾンビ撃退に成功した釜山駅へ向かうとします。
一行は乗車する際、お互いに逸れてしまい、ソク、サンファと高校生のヨンゴクの男三人が9号車。
ソンギョン、スアン、インギルとホームレスの4人が13号車のトイレに。
ヨンサク、チョンギル、ジンヒ(ヨンゴクのガールフレンド)など大多数が15号車に分散してしまう…。
離れ離れになったソクと娘スアンは生き延びられるのか?その他の生存者の命は助かるのか?
そして、プサン駅で何が待ち受けているのかゾンビか、軍隊か?
生存者とソンビを乗せた高速鉄道KTXの列車は、トンネルへと滑り込んでいく!!
彼らの運命時はいかに…。
3.映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』の監督は?
【ヨン・サンホ監督のプロフィール】
ヨン・サンホ監督は1978年ソウル生まれ、祥明大学西洋学科を卒業。
1997年に初監督を務めた短編アニメ作品『Megalomania of D』。
その後も『D‐Day』(00)、『The Hell』(03)、『The Hell: Two Kinds of Life』(06)、『Love Is Protein』(08)といった短編を発表を続けます。
2011年に手がけた長編アニメ作品『豚の王』では、ヤン・イクチュン、キム・コッピが声優として参加。
韓国社会のヒエラルキーがもたらす悲劇的な人間の姿を描いた作品で、カンヌ国際映画祭の監督週間部門に出品され、社会派インディーズ作家として、一躍名声を上げます。
2013年にエセ宗教をモチーフに社会の闇を描いた長編アニメ第2作『我は神なり』を発表。(この作品は2017年日本公開予定)
2016年に長編映画第3作『ソウル・ステーション/パンデミック』では、格差社会の底辺に生きる人物を主人公に、ソウル駅周辺で発生したウイルス・パンデミックの恐怖を描いた作品。
同作はブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭シルバークロウ賞、アジア・パシフィック・スクリーン・アワード最優秀長編アニメ賞に輝いています。
まとめ
韓国ソウル駅から釜山行きの高速鉄道KTXの車内で、ウィルス感染してしまったことで凶暴化したゾンビから、主人公ソクと娘ソアンをはじめ、生存者は生き残ることはでしょうか?
韓国発のゾンビ映画は、列車という動く密室劇で展開されるオリジナリティある作品で楽しみですね!
また、逃げ惑う人々を描いた今作『新感染 ファイナル・エクスプレス』は、主人公ソク役を、『トガニ 幼き瞳の告発』のコン・ユが務めるほか、チョン・ユミ、マ・ドンソク、チェ・ウシク、アン・ソヒたちがキャストが共演しています。
さらに、この作品で最初に車内に乗り込んできた感染者役で出演したのは、『怪しい彼女』のシム・ウンギョン。
感染者役のためにアクションスクールに通って準備をしたという力の入れようです。
『豚の王』や『我は神なり』などの長編アニメ作品を手がけたヨン・サンホ監督は、初めに登場するウィルス感染者を演じたシム・ウンギョンについて、次のように語っています。
「彼女の演技があったからこそ、その後の撮影において感染者の動きに確信を持った」
感染者の動きや演じ方について試案したキャストやスタッフたちをリードした事実を評価しています。
そんなところにも注目をしたいですね。
『新感染 ファイナル・エクスプレス』は、9月1日(金)より、東京・新宿ピカデリーほか全国でロードショー!
新感覚な新感染⁉︎ぜひ、劇場での鑑賞をお見逃しなく!