交錯する想い、あらがうことの出来ない運命
出会ってしまった二人の愛の結末とは。
東京・パリ・ニューヨークを舞台に音楽家とジャーナリストの男女二人が、出会い、悩み、そして愛した6年の歳月。
芥川賞を史上最年少で受賞した作家・平野啓一郎の代表作である小説『マチネの終わりに』は2016年に刊行されるや、世代を問わず支持され純文学としては異例の36万部超を記録。
ラブストーリーでありながら、人生の苦悩、世界の分断や対立といったテーマを織り交ぜ、登場人物たちの心情の変化を緻密に描き出した人間ドラマは大きな話題を生み出しました。
そして『容疑者Xの献身』の西谷弘監督により、福山雅治と石田ゆり子出演で映画化された『マチネの終わりに』が2019年11月1日に公開されます。
CONTENTS
原作小説『マチネの終わりに』とは
原作小説『マチネの終わりに』とは、毎日新聞とnoteで連載されていた、平野啓一郎の長編小説です。
2016年に刊行され、純文学としては異例の36万部超を突破しました。
中心となるテーマは恋愛ではあるものの、様々な事象が複雑に絡み合い、答えの出ない問いに登場人物も読者も翻弄されて行きます。
ずっと「ページをめくりたいけどめくりたくない、ずっとその世界に浸りきっていたい」小説を考えてきた平野啓一郎が贈る、「40代をどう生きるか?」を問いかける作品です。
平野啓一郎のプロフィール
平野啓一郎の公式ツイッターアカウント
莫言さんと久しぶりの再会。 pic.twitter.com/w1GAodG7HJ
— 平野啓一郎 (@hiranok) April 21, 2019
原作者の平野啓一郎(ひらのけいいちろう)は1975年6月22日に愛知県蒲郡市で生まれ、北九州市で育ちました。
1999年京都大学法学部在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を当時最年少の23歳で受賞。
以後、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されています。
美術、音楽にも造詣が深く、幅広いジャンルで批評を執筆しており、2014年、フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。
著書は小説『葬送』『滴り落ちる時計たちの波紋』『決壊』(芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)『ドーン』(ドゥマゴ文学賞受賞)『かたちだけの愛』『空白を満たしなさい』、『透明な迷宮』、エッセイ・対談集に『私とは何か 「個人」から「分人」へ』『「生命力」の行方~変わりゆく世界と分人主義』等があります。
映画『マチネの終わりに』とは
主演は、アーティスト、俳優として、常に第一線で活動し続ける福山雅治。天才ギタリストとして名を馳せるも、現状の演奏に満足が出来ずに自分の音楽を見失い苦悩する蒔野聡史を演じます。
そして、蒔野と惹かれあうジャーナリスト・小峰洋子役には映画、ドラマ、コマーシャルなどあらゆるジャンルで活躍し、老若男女問わず好感度が高い女優・石田ゆり子。6年の歳月を通し、情熱と現実の間で、運命に翻弄されながらも、6年の歳月を歩んだ男女の姿を二人が情感豊かに演じました。
さらに、伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、板谷由夏、古谷一行ら、実力派俳優陣が勢揃い。
監督を務めるのは『容疑者xの献身』(2008)、『任侠ヘルパー』(2012)、『真夏の方程式』(2013)、『昼顔』(2017)などで、人間ドラマの描写や緻密に練られたカタルシスが高く評価される西谷弘。
また、数々の名作ドラマを手掛け、映画としては『昼顔』以来となる井上由美子が脚本を務めます。
映画『マチネの終わりに』の作品情報
【日本公開】
2019年(日本映画)
【原作】
平野啓一郎『マチネの終わりに』(毎日新聞出版)
【監督】
西谷弘
【キャスト】
福山雅治、石田ゆり子、伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、板谷由夏、古谷一行
【作品概要】
東京、パリ、ニューヨークを舞台に音楽家とジャーナリストの愛の物語を描いた芥川賞作家・平野啓一郎の同名ベストセラー小説を福山雅治、石田ゆり子主演で映画化。
蒔野役を福山、洋子役を石田がそれぞれ演じ、伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、板谷由夏、古谷一行らが脇を固めます。
監督は『容疑者xの献身』(2008)『真夏の方程式』(2013)の西谷弘です。
映画『マチネの終わりに』のあらすじ
世界的なクラシックギタリストの蒔野聡史は、公演の後、パリの通信社に勤務するジャーナリスト・小峰洋子に出会います。
ともに40代という、独特で繊細な年齢をむかえていた二人は、出会った瞬間から強く惹かれ合い、心を通わせます。
洋子には婚約者がいることを知りながらも、高まる想いを抑えきれず、洋子への愛を告げる蒔野。
しかし、それぞれをとりまく目まぐるしい現実に向き合う中で、蒔野と洋子の間に思わぬ障害が生じ、二人の想いは決定的にすれ違ってしまいます。
互いへの感情を心の底にしまったまま、別々の道を歩む二人が辿り着いた、愛の結末とは…。
映画『マチネの終わりに』のメインキャスト紹介
蒔野聡史役・福山雅治
参考:福山雅治の公式インスタグラム
福山雅治が演じる蒔野聡史は世界的なクラシックギタリスト。
若くして国内外で認められる演奏家となりましたが、デビュー20周年を迎えた今、自分の音楽を見失い苦悩するという役どころです。
ミュージシャンであり俳優でもある福山雅治が、自身と重ねながら役に迫って行きます。
小峰洋子役・石田ゆり子
参考:石田ゆり子の公式インスタグラム
石田ゆり子は、パリの通信社に勤務するジャーナリスト・小峰洋子役を演じます。
知性と正義感をもった優秀な記者で、繊細な感性を併せ持つ洋子には日系アメリカ人の婚約者がいるんですが、蒔野と出会う事で心が揺れて行き…。
知的な女性ながらも、恋に揺れる洋子の心に、石田ゆり子が繊細に寄り添います。
リチャード新藤役・伊勢谷友介
参考:伊勢谷友介の公式インスタグラム
伊勢谷友介が演じるのは、洋子の婚約者・リチャード新藤役です。
アメリカで経済学者として活躍し、結婚のため、洋子をニューヨークへと誘うリチャード新藤でしたが、ライバル蒔野の登場が彼の人生を変えて行きます。
英語が堪能で、世界を股にかけて活動している伊勢谷友介にぴったりなキャラクターですね。
まとめ
愛とは何か、人生とは何か。それは、誰しもが抱える、答えのないテーマです。
東京・パリ・ニューヨークの彩り豊かな街並みと、クラシックギターの美しき旋律に乗せ、情熱と現実の間に横たわるドラマを描いた傑作がここに誕生します。
福山雅治と石田ゆり子の共演による、大人の愛の物語『マチネの終わりに』が、ついに2019年11月1日(金)よりスクリーンに登場です。
ご期待下さい。