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映画『空母いぶき』舞台挨拶リポート。西島秀俊・佐々木蔵之介らが完成披露試写会のゲストで登壇!

  • Writer :
  • 石井夏子

映画『空母いぶき』は2019年5月24日(金)に公開

2019年5月24日(金)に公開される、かわぐちかいじによるベストセラーコミックを、破格のオールスターキャストで映画化した超大作『空母いぶき』。

本作の完成披露試写会が4月22日(月)に東京国際フォーラムホールAにて行われ、主演の西島秀俊、佐々木蔵之介、本田翼、玉木宏、中井貴一、佐藤浩市ほか日本映画界を牽引する豪華出演者に加え、原作者のかわぐちかいじ、企画の福井晴敏、若松節朗監督が舞台挨拶に登壇しました。

映画『空母いぶき』完成披露試写会の概要

【日時】
4月22日(月)18:30 舞台挨拶開始 
※本編上映前

【会場】
東京国際フォーラム ホールA(東京都千代田区丸の内3丁目5番1号)
※収容人数:5012席

【舞台挨拶登壇者】
西島秀俊、佐々木蔵之介、本田翼、小倉久寛、髙嶋政宏、玉木宏、戸次重幸、市原隼人、片桐仁、和田正人、平埜生成、土村芳、深川麻衣、山内圭哉、中井貴一、村上淳、吉田栄作、藤竜也、佐藤浩市、かわぐちかいじ(原作)、福井晴敏(企画)、若松節朗監督

豪華ゲストが登壇


©かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/『空母いぶき』フィルムパートナーズ

観客が固唾をのんで見守る中、会場は暗転し1分間の特別映像がスクリーンに映し出されました。

スクリーンが静かに上がり始め、白煙が立ち込めるなか総勢22名の超豪華キャストとスタッフが登場。満席の会場から溢れんばかりの拍手が巻き起こります。

冒頭の挨拶では、艦長・秋津竜太役を演じた西島秀俊は「かわぐちかいじ先生の原作がついに初の実写映画化という事で、すごいキャストとスタッフが結集しました。ついに日本映画もここまできたかと思えるような、リアルな戦闘シーンと深い人間ドラマがあり、必ず皆さんが感動する作品になっています」と自信を覗かせました。

続けて、副長・新波歳也を演じた佐々木蔵之介は、「“空母いぶき”を映画化すると聞いたときは、少し怖くなりましたが、プロデューサーが“これは戦争のための映画ではない。平和のための映画だ”とおっしゃって、その覚悟を持って挑みました。」と撮影に挑んだ覚悟を語ります。

ネットニュース社P-PANELの記者・本多裕子役を演じた本田翼は「完成した映画を見て、自分の当たり前の日常はこの方達が守ってくれているんだなとあらためて感じました」と本作を観た率直な感想を述べました。

原作のかわぐちかいじは「この映画を完成に漕ぎ着けたスタッフの皆様、本当にご苦労さまでした。今まで日本の映画で自衛隊を描いた映画はたくさんありますが、本来の任務できちっと描いたのはこの映画が日本で初めてです。そのことを頭に入れてご覧になって頂けると幸いです」と本作のリアリティを熱弁。

人生最大の決断とは

©かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/『空母いぶき』フィルムパートナーズ

日本の危機的状況に立ち向かうために様々な決断を迫られる映画の内容にちなみ、<人生でした最大の決断>を聞かれた西島は、「家庭をもって子供が生まれたという事は僕にとって大きな出来事で、次の世代に何を残せるか、今の平和を残せるかということをより一層強く感じるようになりました」と回答。

同じ質問を受けた佐々木は「小さな決断はよくしている。風呂にするか、先にビールにするか、というのはいつも悩みごとです」と会場の笑いを誘います。

本作で描かれるのは平和を終わらせないための戦いであることから、“平和だなあ”と感じる瞬間を聞かれた佐藤浩市は、「ほんと長かった…」と大勢のキャストが登壇している中、なかなか自分の順番が回ってこないことを嘆き、会場からは大きな笑い声が上がりました。

続けて「この瞬間です。我々が映画という作品を作って、それをもって皆さんに提供する。今日観てくださる方々にどうぞ観て行ってくださいと言える平和さです。これだけはずっと維持していかないといけない」と語り、満席の観客から巻き起こる大きな頷きと拍手。

舞台挨拶の最後に


©かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/『空母いぶき』フィルムパートナーズ

最後に、佐々木は「誰も戦争したい人はいません。自衛官、政府関係者、ジャーナリスト、コンビニ店員含め、みんなそれぞれ各パートで平和を願っています。この映画を観た後、劇場を出た後、家族がいる仲間がいると思っていただければ良いなと思います。今日はそんなテーマと共に、このエンターテインメントを楽しんでください」と、これから映画を鑑賞する観客に向けて、本作を観て感じてほしいことを語りました。

西島は「“とにかく泣けた”と周りから言われ、なぜそんなに観た人が泣けたのか考えました。それはきっと、この映画に関わったスタッフ、キャスト、協力してくださった自衛隊の方々、それから登場人物、全員が平和のために戦っていたということ。そこに誰もブレることがなかったということが、この映画の一番泣けるところなんじゃないかなと思っています。映画はエンターテイメントで、手に汗握る感じで楽しんでいただけると思います。そのあとに、観てくださった方の心の中で平和について、平和のために戦っている人たちについて、心の中に湧き上がる何かを感じ取っていただければ幸せなことはありません」と、ぶれない芯の通ったテーマが描かれていることを観客に伝えました。

舞台挨拶の終わりには、西島秀俊の「総員!」の掛け声の後に、登壇者と観客が一斉に「衝撃に備え!」と叫んで、キャノンテープが発射。満席の会場からの鳴りやまない拍手に包まれる中、舞台挨拶は幕を閉じました。

映画『空母いぶき』の作品情報


©かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/『空母いぶき』フィルムパートナーズ

【公開】
2019年(日本映画)

【原作・監修】
かわぐちかいじ「空母いぶき」(小学館「ビッグコミック」連載中・協力:惠谷治)

【監督】
若松節朗

【企画】
福井晴敏

【脚本】
伊藤和典、長谷川康夫

【音楽】
岩代太郎

【キャスト】
西島秀俊、佐々木蔵之介、本田翼 、小倉久寛、髙嶋政宏、玉木宏、戸次重幸、市原隼人、堂珍嘉邦、片桐仁、和田正人、石田法嗣、平埜生成、土村芳、深川麻衣、山内圭哉 、中井貴一、村上淳、吉田栄作、佐々木勝彦、中村育二、益岡徹、斉藤由貴、藤竜也、佐藤浩市

【作品概要】
「沈黙の艦隊」「ジパング」のかわぐちかいじによる累計400万部突破のベストセラーコミックを実写映画化。

日本映画界を牽引する西島秀俊(秋津竜太役)と佐々木蔵之介(新波歳也役)が共演。

監督は『ホワイトアウト』(2000)『沈まぬ太陽』(2009)などで知られる若松節朗です。

映画『空母いぶき』のあらすじ


©かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/『空母いぶき』フィルムパートナーズ

20XX年、世界は再び「空母の時代」へと突入していました。

日本の最南端沖で起こった国籍不明の軍事勢力による突然の襲撃。

日本領土の島が占領され、未曾有の緊張が走る中、政府は自衛隊初の 航空機搭載型護衛艦「いぶき」を中心とする護衛隊群を現場に向かわせます。

空がうっすらと白み始めた午前6時23分。

日本は経験したことのない一日を迎えようとしていましたが…。

まとめ

戦後、日本が経験したことのない 24時間を描くクライシス超大作の映画『空母いぶき』

全国公開に先駆けて行われた一般試写会では、西島秀俊、佐々木蔵之介、本田翼、玉木宏、中井貴一、佐藤浩市ほか日本映画界を牽引する豪華出演者に加え、原作者のかわぐちかいじ、若松節朗監督が舞台挨拶に登壇し、本作への思いの丈を打ち明けました。

西島秀俊が「心の中に湧き上がる何かを感じ取っていただければ」と語ったように、本作は鑑賞した方によって感じ方はそれぞれ。ですが、必ず心に湧きあがるものがあります。

豪華キャスト、製作陣が挑む映画『空母いぶき』は2019年5月24日(金)に全国ロードショーです。

お見逃しなく。

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