Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2019/03/06
Update

フランス映画の名匠フィリップ・ガレル監督のオススメ代表作の公開決定!『救いの接吻』『ギターはもう聞こえない』

  • Writer :
  • 中村綾子

フランス映画の名匠フィリップ・ガレル監督のオススメ作品
日本初公開!至高の家族映画『救いの接吻』(1989)

16歳から70歳になっている現在でもなお精力的に映画を撮り続けている、ヌーヴェル・ヴァーグ以降のフランスを代表する映画監督フィリップ・ガレル。

フィリップ・ガレル中期の代表作にして日本初公開となる『救いの接吻』(1989)と亡き恋人ニコに捧げたフィリップ・ガレル映画のひとつの頂点を成す傑作『ギターはもう聞こえない』(1991)の2作品が、4月27日(土)より東京都写真美術館ホールほかにて全国順次公開することが決定しました。

映画監督フィリップ・ガレルについて

1948年フランス生まれたフィリップ・ガレルは、13歳の時に初めて8ミリ映画を製作しました。

1964年に監督した35ミリの短編映画『Les enfants désaccordés (調子の狂った子供たち)』では、映画史家ジョルジュ・サドゥールに「神童」といわしめ、1968年に製作した初の長編映画『Marie pour mémoire (記憶すべきマリー)』はイェール映画祭でヤングシネマ賞を受賞するなど、若い頃からその才能を遺憾なく発揮しています。

その後も1984年に発表した『自由、夜』ではカンヌ国際映画祭のフランス映画の展望賞を受賞、1991年の『ギターはもう聞こえない』と2005年の『恋人たちの失われた革命』では、ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞しています。

ジャン=リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォーなどヌーヴェル・ヴァーグの作品の影響を受けていて、“ポスト・ヌーヴェルヴァーグ”の1人とされています。

特に、フィリップ・ガレルはジャン=リュック・ゴダールの再来と言われています。

映画『救いの接吻』の作品紹介

【公開】
1989年(フランス映画)

【原題】
Les Baisers de Secours

【監督・脚本】
フィリップ・ガレル

【キャスト】
ブリジット・シィ、フィリップ・ガレル、ルイ・ガレル、アネモーネ、モーリス・ガレル、イヴェット・エチエヴァン

【作品概要】

フランスの名匠フィリップ・ガレルが傑作『ギターはもう聞こえない』(1991)の前に製作した、あるひとつの愛の物語です。

つねに私小説的な映画をつくりだしてきたガレルならではの、私生活と創作をめぐる果てなき問いがくりひろげられます。

出演は、フィリップ・ガレル本人と当時のパートナーであるブリジット・シィ。

今やフランスを代表する俳優となったフィリップ・ガレル監督の息子であるルイ・ガレルと実父である名優モーリス・ガレルも出演しています。

崩壊の危機にある家族の物語を、監督を含め実際の家族たちが演じた、至高の家族映画。

この作品を機にフィリップ・ガレル監督と数々の名作をつくりだすことになる詩人で小説家のマルク・ショロデンコによるダイアローグは、愛の可能性と、物語の誕生の瞬間を描き出しています。

映画『救いの接吻』のあらすじ

新作の準備を進めていた映画監督のマチュー。

彼は主役を別の女優に決めたことで、妻で女優のジャンヌから激しい糾弾を受けてしまいます。

愛の終わりとその持続について苦悩し語り合う男と女。

映画監督と女優であり、夫と妻であり、また息子の父と母でもあるふたりの対話は永遠に続いていきます。

映画『ギターはもう聞こえない』の作品紹介

かつて愛した人、ニコに捧げた愛の物語


【公開】
1991年(フランス映画)

【原題】
J’entends plus la guitare

【監督・脚本】
フィリップ・ガレル

【キャスト】
ブノワ・レジャン、ヨハンナ・テア・ステーゲ、ミレーユ・ペリエ、ヤン・コレット、ブリジット・シィ

【作品概要】

フィリップ・ガレルが元恋人ニコの急逝直後に製作した、極めて私的なラブストーリー。

ニコとの生活と破局、息子の誕生、そして突然訪れた彼女の死。

かつて愛した人との記憶と死の衝撃が、美しくも残酷にスクリーンへ映し出されます。

自伝的な物語でありながら、俳優たちの演技と洗練された台詞によって誕生した、普遍的な愛の物語です。

この作品は、1991年のヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞しました。

1964年から現在までのガレルの膨大なフィルモグラフィのなかでも、あるひとつの頂点を成すといえる傑作です。

撮影は、今やフランス映画には欠かせない名撮影監督カロリーヌ・シャンプティエ。

前作『救いの接吻』に引き続き、マルク・ショロデンコによる印象的な台詞の数々が、陰惨で残酷な物語を美しく彩ります。

映画『ギターはもう聞こえない』のあらすじ

海辺の町で共同生活を送るジェラールとマリアンヌ、マルタンとローラの2組のカップル。

一度は別れたジェラールとマリアンヌは、パリで再びともに暮らしますが、次第にドラッグに溺れ生活は困窮を極めていきます。

最終的に別離を選び新しい家庭を持ったジェラールに、ある日、マリアンヌの訃報が届き…。

まとめ

今回公開されることが決定した1989年の作品『救いの接吻』は、フィリップ・ガレル自身が自らの数多くの作品のなかで「自伝と台詞の時代」として区切る中期の作品です。

また、かつての恋人で事故死したニコとの生活、彼女の死をもとにした映画『ギターはもう聞こえない』は、フィリップ・ガレル中期の傑作であるとされています。

どちらの作品も共に彼の私的な映画であると評されてはますが、家族の映画と亡き恋人へささげた映画。

それは根本は周りへの愛にあふれた映画であり、誰でも当てはまるものかもしれません。

ミニマリズムの作家として呼ばれるフィリップ・ガレルのシンプルな映像が、より美しく見えるモノクロの映像で綴られた日本初上映となる『救いの接吻』

そして亡き恋人のニコへの愛が溢れた『ギターはもう聞こえない』

両作品とも4月27日(土)より東京都写真美術館ホールほかで全国順次公開です

ぜひ、お見逃しなく!


Warning: Use of undefined constant php - assumed 'php' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/demachi2026/cinemarche.net/public_html/wp-content/themes/stinger8-child/single.php on line 150

関連記事

新作映画ニュース

アニメ『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』あらすじと前売り券特典情報。公開は11月8日!

「日本キャラクター大賞 2019」グランプリ受賞。 “すみっコ”たちが劇場アニメーションで動き出す! いまもっとも勢いのあるキャラクターとして話題の「すみっコぐらし」。 ©2019 日本すみっコぐらし …

新作映画ニュース

映画『MOTHER マザー』キャスト皆川猿時は市役所職員・宇治田守役を演じる【演技評価とプロフィール】

2020年7月3日公開の長澤まさみ主演映画『MOTHER マザー』キャスト紹介 母と息子。ひとつの殺害事件。実話をベースに描く感動の衝撃作『MOTHER マザー』が2020年7月3日(金)よりTOHO …

新作映画ニュース

映画『ハニーボーイ』あらすじ。シャイア・ラブーフの自伝的作品が日本公開決定!

『HONEY BOY(原題)』(ハニー・ボーイ)の公開はギャガ配給にて2020年を予定。 俳優のシャイア・ラブーフが自身の経験をもとに脚本を書き上げた映画『HONEY BOY(原題)』(ハニー・ボーイ …

新作映画ニュース

細野晴臣映画『NO SMOKING(ノースモーキング)』キャスト。ドキュメンタリーで台湾公演など50周年の音楽活動を追う

細野晴臣デビュー50周年記念ドキュメンタリー映画 公開決定&特報解禁&場面写真解禁! 水原希子、小山田圭吾など著名人も愛してやまない“細野さん”に会いにいく。 (C)2019「NO SMOK …

新作映画ニュース

オダギリジョー監督としてヴェネチア映画祭に選出!キノフィルムズ【ある船頭の話】が日本史上初の快挙へ

日本映画長編として初の選出にオダギリ監督「本当に光栄です」! オダギリジョー長編初監督作品『ある船頭の話』が2019年9月13日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国公開となります。 このたび本作が、第7 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学