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Entry 2018/11/19
Update

映画『赤毛のアン 初恋(2018)』あらすじネタバレと感想。エラ・バレンタインの演じた少女の成長

  • Writer :
  • もりのちこ

世界中で愛される名作児童文学『赤毛のアン』

『赤毛のアン』の実写化3部作の第1部が2017年に日本で公開されてから1年。第2部『赤毛のアン 初恋』が公開されました。

13歳の誕生日を前にアンは、複雑な心境です。分別を持った大人になりたいと張り切るアンは、空回りの毎日です。それでもアンは、アンらしく成長していきます。

大人になりたい自分と大人になりたくない自分。13歳は思っていたよりずっと複雑です。

第2部『赤毛のアン 初恋』、アンの初恋の行方はいかに…。

映画『赤毛のアン 初恋』の作品情報


(C)2017 GABLES 23 PRODUCTIONS INC. ALL RIGHITS RESERVED.

【公開】
2017年(カナダ)

【原作】
L.M. Montgomery’s Anne of Green Gables: The Good Stars

【監督】
ジョン・ケント・ハリソン

【キャスト】
エラ・バレンタイン、サラ・ポッツフォード、マーティン・シーン、ジュリア・ラロンド、ドゥルー・ヘイタオグルー、ステファイニー・キンバー、ケイト・ヘニッグ、ナタリー・リジンスカ、ジェス・ブラウン、ジョーン・グレッグソン

【作品概要】
世界中で広く愛され続けているルーシー・モード・モンゴメリーの児童文学『赤毛のアン』を、モンゴメリーの孫娘ケイト・マクドナルド・バトラーが制作総指揮を務めて新たに実写化した『赤毛のアン』シリーズ。全3部作のうちの第2部です。

キャストは第1部『赤毛のアン』と同じく、アン役にエラ・バレンタイン、親友のダイアナ役にはジュリア・ラロンド、初恋の予感?ギルバートにはドゥルー・ヘイタオグルーが出演しています。

映画『赤毛のアン 初恋』のあらすじとネタバレ


(C)2017 GABLES 23 PRODUCTIONS INC. ALL RIGHITS RESERVED.

生まれてすぐ両親を失い、孤児院で育ったアンは、寂しい子供時代を過ごすも、ユーモアと想像力で健気に生きる女の子です。

赤毛とそばかすがコンプレックスの女の子は、カナダのプリンスエドワード島で、マシュウとマリラ兄妹に引き取られ、時にはケンカをしながらも楽しく暮らしていました。

アンはまもなく13歳。

女友達とおしゃべりしたり、お菓子作りをしたり、家事を手伝ったり、時には失敗もあるけれど、いや失敗ばかりのアンだけど、大人へと成長する毎日です。

ある日、仲良しのダイアナの家に泊まりに来るよう招待されたアンは、マリラに相談します。厳格なマリラは外泊を許してくれません。でも、アンのよき理解者マシュウは、いつもアンの味方です。

外泊の許しを得たアンはダイアナと、ダイアナの家へ向かいます。

家に向かう途中、近道をしようと森を抜けることにした2人。

森の中は、薄暗く静まり、風の音が大きく聞こえます。アンは、持ち前の想像力でオバケを作り上げます。怖くなった2人はたまらず森の中を駆け出します。

夜になっても怖さが抜けない2人はベッドの中で震えます。廊下の窓から森を覗くアンは、戻る部屋を間違え、泊まりに来ていたジョセフィン伯母さんの部屋に飛び込み、驚かせてしまいます。

アンのいたずらだと思ったジョセフィン伯母さんは怒り、ダイアナの習い事を辞めさせようとします。

自分のせいだと謝りに行くアン。

「私の人生は、悲劇的な偶然ばかり。伯母さんも驚いたでしょうけど、私も廊下で迷いすごく怖かったの」と得意の楽しいおしゃべりをするアン。

ジョセフィン伯母さんはたちまち機嫌を直し、この町で一番楽しい人ねとアンのファンになります。

さて、学校でのアンはというと、幾何学は苦手だけど朗読は得意。同級生たちと、勉強も頑張っています。

そんなアンの学校生活に、変化が訪れます。

赤毛をからかわれた以来、無視していたギルバートが、アンにちょっかいを出してきます。

ギルバートはアンと仲良くしたいだけなのに、鈍感なアンは敵対し張り合うように成績を上げ、熾烈な争いへと発展してしまいます。

溜まりかねたギルバートは、アンに林檎をプレゼントします。

しかし、ランチ前に食べ物を出したことで罰をあたえる先生。ギルバートだけ厳しく罰する先生に不公平だと彼を庇うアン。

2人の距離は一気に近づきます。

ギルバートとの時間が増えるアン。それに、寂しさを覚えるダイアナ。ダイアナともっと一緒にいたいのはアンも同じです。

自分の感情の居所がわからないアン。

以下、『赤毛のアン 初恋』ネタバレ・結末の記載がございます。『赤毛のアン 初恋』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
アンはマシュウと森にキノコを採りに行きます。

しかし森の途中でマシュウは道を失いパニックになってしまいます。手をにぎり落ち着かせるアン。

マシュウはアンに、このことは秘密にしてほしいと頼みます。約束するアン。しかし、アンは不安で押しつぶされそうです。

その夜アンは、「分別を持つということは、秘密を守ることなのか」悩みます。

泣きながらマリラに、マシュウの事を相談するアン。

秘密をばらしてしまったことをマシュウに知られたアンは、誠心誠意あやまります。

自分のプライドで病気を隠していたマシュウは、アンの行動でどれだけ彼女に心配をかけていたかを知ります。そんなアンにマシュウは「君は正直でとても大切な友達だ」と、感謝を伝えます。

物事の分別を持つということは、自分で考え正しい道を選ぶことだと学びます。

アンには、新しい出会いもありました。

学校では担任の先生が変わり、教会には新しい牧師夫妻がやってきました。

周りの大人たちと触れ合うことで、アンは様々な考えを吸収していきます。

さて、アンたち女の子は、演劇の練習に夢中です。

誰がどの役を演じるのか、舞台はどこにしようか、湖のまわりではしゃぐ女の子たち。ギルバートたち男の子には理解できません。

演劇発表会当日です。

集まる観客たちの前で、アンたちは見事に役を演じます。

そして場面はクライマックスです。アンは、湖に浮かぶイカダに乗り流されます。予定では、水嵩が減るポイントでイカダを降りることになっていました。

しかし、前日の雨で湖の水は増し、イカダに乗ったアンはそのまま流されてしまいます。

集まった人たちは、アンを追いかけますが間に合いません。ギルバートは、ボートを漕いでアンを追いかけます。

途中の木にぶら下がったアン。そこへギルバートのボートがやってきます。

無事、ギルバートによって救出されたアン。

2人は良い雰囲気になるも、アンは素直になれません。追いついたダイアナの元へ走っていってしまいます。
アンはギルバートに「確かなのは友達ではいられないこと」と告げ、分別のある大人のふりをします。

そんなアンの素直じゃない初恋に、マシュウは「分別もいいが、ロマンスを忘れちゃだめだよ」とアドバイスします。

アンにはまだ少し難しいようです。

映画『赤毛のアン 初恋』の感想と評価


(C)2017 GABLES 23 PRODUCTIONS INC. ALL RIGHITS RESERVED.

名作『赤毛のアン』の世界そのまま、まさにカナダのプリンスエドワード島で撮影された映画「赤毛のアン」シリーズ

プリンスエドワード島の美しい風景と、少女たちの瑞々しい笑顔に心から癒されます。

初恋に戸惑い素直になれない13歳のアン。大人と子供の間を行ったり来たりしながら、少しずつ成長していきます。

そんな健気な姿に、自分の子どもの成長を重ね合わせてみる人もいれば、自分の13歳の時を思い返す人もいることでしょう。また、自分の初恋を思い出す人も

人を信じる心、嘘をつかないこと、大切な人を大切にすること、ユーモアを忘れないこと。

アンの成長を通して、改めて大切なことをたくさん教えてもらいました。


(C)2017 GABLES 23 PRODUCTIONS INC. ALL RIGHITS RESERVED.

まとめ


(C)2017 GABLES 23 PRODUCTIONS INC. ALL RIGHITS RESERVED.

『赤毛のアン』3部作の第2部『赤毛のアン 初恋』を紹介しました。

主人公のアンを演じたエラ・バレンタインは、この3部作で11歳から16歳までのアンを見事に演じ、カナダ・アカデミー賞、青少年向け作品部門で演技賞を受賞しています。

小説から抜け出してきたようなアンに、違和感なく感情移入できます。

まっすぐ健気に生きるアンの成長を通して、私たちは学ぶことがたくさんあります。

生きる上で大切な事に改めて気付かせてくれる映画です。

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