何を見たら良いか?SF映画をお探しのあなたへ外さない作品をご紹介します。
SF映画おすすめ5選!近未来からバーチャル世界まで【糸魚川悟セレクション】
『SF恐怖映画という名の観覧車』というコラムを連載させていただいている、糸魚川悟です。
【連載コラム】『SF恐怖映画という名の観覧車』記事一覧はこちら
今回は「SF」映画をこよなく愛する私がオススメする厳選「SF」映画を5作を紹介いたします。
CONTENTS
糸魚川悟おすすめのSF映画①『マトリックス』
映画『マトリックス』の作品情報
【原題】
The Matrix
【公開】
1999年
【監督】
ラリー・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー
【キャスト】
キアヌ・リーヴス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モス、ヒューゴ・ウィーヴィング
【作品概要】
1999年に公開され、全世界で話題となったSFアクション映画。
1994年の『スピード』でのブレイク以降、作品に恵まれなかったキアヌ・リーヴスが主演を勤め、ハリウッドスターとしての不動の人気を確立させた作品。
映画『マトリックス』のあらすじ
現実世界に違和感を覚えながら日々を過ごす天才ハッカーのネオことトーマス・アンダーソン(キアヌ・リーヴス)。
ある日、命を救ってくれた謎の男モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)からこの「世界」の驚くべき真実を聞くことになり……。
社会的影響をもたらしたSF映画の「金字塔」
皆さまはこの「世界」が、現実ではなく作られた「仮想空間」だと感じた事はありませんか。
もしくは、自分以外の人間が「ロボット」のように感じた人ならいるかもしれません。
公開され次第、全世界で話題となった『マトリックス』は、今生きるこの世界が「仮想空間」であり、現実は「機械に支配されている」と言う世界観を描いたSF映画です。
DVDの発売に伴い、DVDの再生機器としても使用できる「PS2」が爆売れするなど、映画業界以外にも社会的影響を及ぼした今作は「超人的な格好良さ」の演出に様々な特殊効果や撮影方法を駆使しています。
当時の子供たちがこぞって真似したネオの弾丸避けシーンでは、「バレットタイム」と呼ばれる複数のカメラでの連続撮影による「スローモーション中に行われるアングルの高速移動」が話題を集め、この作品以降のスタンダードな演出となりました。
世界の真実を知り、困惑する中で出会う「自身が世界を救う救世主」である信じる男。
期待を裏切れない気持ちの中で成長していく主人公の姿と、「弾丸避け」「壁走り」などを多用したド派手な戦闘シーンが魅力の「王道SF映画」です。
糸魚川悟おすすめのSF映画②『リベリオン』
映画『リベリオン』の作品情報
【原題】
Equilibrium
【公開】
2003年
【監督】
カート・ウィマー
【キャスト】
クリスチャン・ベール、エミリー・ワトソン、ショーン・ビーン
【作品概要】
一部のファンから今も根強い人気を持つSFアクション映画。
主演を勤めたのは『ダークナイト』(2008)で一般層にまで知名度を広げ、『ザ・ファイター』(2010)でアカデミー助演男優賞を受賞したクリスチャン・ベール。
映画『リベリオン』のあらすじ
第3次世界大戦後、戦争の源が人間の持つ「感情」にあるとした政府は、感情を抑制する薬「プロジアム」の接種を国民に義務付けた。
「プロジアム」を接種せず、「感情」を持った人間を摘発する捜査官「クラリック」のジョン・プレストン(クリスチャン・ベール)は、相棒の言動に疑問を抱き……。
最強武術「ガン=カタ」に惚れ込め!
薬によって感情を失い、大切なはずの人すら簡単に手放す主人公が、ある出来事から少しずつ感情を取り戻し始める。
そんな主人公を名優クリスチャン・ベールが演じ、感情を取り戻し始めた男が繊細に揺れ動く様子が描かれた今作。
もちろん、そんな彼の演技の数々も名優ならではの素晴らしいものではあるのですが、この映画の真髄であり長く愛されている部分は映画内の武術「ガン=カタ」に集約されています。
「クラリック」のみが習得できるこの武術は、拳銃やその他の武器を使い「敵の攻撃を避け、自らの攻撃を撃ち込む」と言うシンプルな物でありながら、画面映えは絶大。
登場シーンこそ少ないのですが、その「恐るべき格好良さ」は一度鑑賞したら、何度も繰り返し観たくなること間違いなしです。
低予算ゆえの小道具のシンプルさが、逆に「感情の無い」世界観の演出に貢献していて、物語自体も楽しめる作品です。
糸魚川悟おすすめSF映画③『マッド・マックス 怒りのデスロード』
映画『マッド・マックス 怒りのデスロード』の作品情報
【原題】
Mad Max: Fury Road
【公開】
2015年
【監督】
ジョージ・ミラー
【キャスト】
トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト
【作品概要】
前作よりおよそ27年ぶりに制作された「マッド・マックス」シリーズ最新作。
シリーズの全作品を手掛けているジョージ・ミラーが再び監督を務め、主人公のマックスはメル・ギブソンに代わり『レヴェナント: 蘇えりし者』(2015)のトム・ハーディが演じます。
映画『マッド・マックス 怒りのデスロード』のあらすじ
荒廃した世界で、娘を失った幻覚に苦しみながら孤独に生きるマックス(トム・ハーディ)はイモ―タン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)が支配する谷に捕らわれます。
しかし、その時ジョーの側近であるフュリオサ(シャーリーズ・セロン)がジョーに反旗を翻し……。
お前のMADが目を覚ます
荒廃した世界を孤独に歩く人気シリーズ「マッド・マックス」の4作目となる今作。
大衆娯楽映画が受賞しにくいアカデミー賞で6部門も受賞するなど、数々の映画人たちも認めるこの作品は本当にとてつもない作品です。
極限まで圧縮すると「往復」の2文字ですんでしまう物語なのですが、シリーズの醍醐味とも言える狂った世界観と、ラストまで勢いで駆け抜ける構成が病みつきになります。
荒廃した世界と言う「SF」的な世界観に相反するように今作は、メインとも言えるカーチェイスを実写で撮影しており、迫力も桁違い。
ご近所の迷惑にならない程度に、大音量の迫力で楽しみたい作品です。
糸魚川悟おすすめSF映画④『インターステラー』
映画『インターステラー』の作品情報
【原題】
Interstellar
【公開】
2014年
【監督】
クリストファー・ノーラン
【キャスト】
マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、マイケル・ケイン
【作品概要】
『メメント』(2000)や『ダークナイト』(2008)でその才能を世界にとどろかせたクリストファー・ノーランが贈るSF大作。
主演は『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)でアカデミー主演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒー、共演は『オーシャンズ8』(2018)などに出演するアン・ハサウェイなど。
映画『インターステラー』のあらすじ
相次ぐ異常気象により、地球は滅亡へと歩みを進めていました。
愛する家族と過ごす元宇宙飛行士のクーパー(マシュー・マコノヒー)はマン博士(マット・デイモン)が始めた「人間の住める星」を探す計画に参加することになり……。
鑑賞後に味わえる宇宙旅行後の疲労感
地球以外の居住可能な場所を探すため、様々な星を訪ねる宇宙探索映画『インター・ステラー』。
地球に迫るタイムリミットと、一筋縄ではいかない様々な星の特性に「焦燥感」や宇宙への「恐怖」を覚える今作。
「宇宙」と言う広大な世界を前に人生の意味や人類の行く末を知る壮大な物語の中で巻き起こる、人間らしさが原因のトラブルの数々。
人類の存亡よりも、自身の事情を優先する登場人物たちはとても愚かに見えますが、自身がその立場に置かれたら、と考えると実に人間的と言えます。
約170分と非常に長尺ですが、圧倒的な映像美と細部までこだわった数々の星の描写により鑑賞後の疲労感はまるで「宇宙旅行」をしてきた後のような「満足感」に満ちています。
週末、予定も無いし、外に行く気力もない。
そんな方はぜひとも今作でお手軽宇宙旅行を体験してみてはいかがでしょうか。
糸魚川悟おすすめSF映画⑤『ミッション:8ミニッツ』
映画『ミッション:8ミニッツ』の作品情報
【原題】
Source Code
【公開】
2011年
【監督】
ダンカン・ジョーンズ
【キャスト】
ジェイク・ギレンホール、ミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ
【作品概要】
歌手デヴィッド・ボウイの息子であり『月に囚われた男』(2009)で映画監督としての才能を見せつけたダンカン・ジョーンズが、主演のジェイク・ギレンホールにより制作を持ちかけられたSFスリラー映画。
主演は『ブロークバック・マウンテン』(2005)で高い評価を受けたジェイク・ギレンホール。
映画『ミッション:8ミニッツ』のあらすじ
8分後に爆破テロが起きる列車で目を覚ましたコルター・スティーヴンス(ジェイク・ギレンホール)。
彼の任務は仮想再現されたこの列車を繰り返し経験し、実際に起きた爆破テロの犯人を見つけ出すことでした…。
一瞬も飽きさせないジェットコースタームービー
最後にご紹介させていただくのは、役ごとに身体から顔つきまで変化させるカメレオン俳優ジェイク・ギレンホールが主演した『ミッション:8ミニッツ』。
訳もわからず任務を強要されるスリラー感や、同じ8分を繰り返し徐々にテロの真相に迫っていくサスペンス要素、めまぐるしく展開する物語の様相はまさに「ジェットコースタームービー」と言うにふさわしく、約90分が圧倒言う間にすぎてしまいます。
ハラハラドキドキし、時には涙も流しかけ、そして物語の締めくくりは美しくしっかりとまとまる。
「多を救うため小を生贄にする事が許されるのか」と言うメッセージも含まれたこの作品。
「映画好き」以外の人には知名度が低いのが悔やまれるほどの傑作です。
まとめ
いかがでしたか。
この5作は俗に言う「人を選ぶ作品」ではないので、これから「SF映画に入門する!」方や「なんとなくSF映画が観たい」と言う人など誰にでも楽しんでいただけるはずです。
今後も、毎回違うコンセプトを持った作品群のまとめ記事を執筆させていただくつもりですので、観たい映画にお悩みの方はぜひぜひ楽しみにしていていください。