連載コラム『すべての映画はアクションから始まる』第55回
日本公開を控える新作から、カルト的に評価された知る人ぞ知る旧作といったアクション映画を時おり網羅して、ピックアップする連載コラム『すべての映画はアクションから始まる』。
第55回は、2025年8月15日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開の『ランド・オブ・バッド』。
オスカー俳優ラッセル・クロウと『ハンガー・ゲーム』(2012)のリアム・ヘムズワース共演の、全米2週連続TOP10入りヒットを記録した、決死のサバイバルアクションです。
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映画『ランド・オブ・バッド』の作品情報

(C)2025 JTAC Productions LLC. All Rights Reserved.
【日本公開】
2025年(アメリカ映画)
【原題】
Land of Bad
【監督・脚本】
ウィリアム・ユーバンク
【製作】
ネイサン・クリンガー、ライアン・ウィンタースターン、アリアンヌ・フレイザー、ペトル・ヤークル、マーク・ファサーノ
【製作総指揮】
トレイシー・ロバートソン、ネイサン・メイフィールド、トレイシー・ビエイラ、ルーク・ヘムズワース、デルフィーヌ・ペリエ、バネッサ・ヤオ・ガオ、ジャック・ベアー・ルー、ジャレッド・パーリントン、ソフィー・ジョーダン、リッカルド・マグノーニ、マーティン・J・バラブ、ヘンリー・ウィンタースターン、シンディ・ブル、フォード・コーベット、ジョシュア・ハリス、J・J・カルース、ウェス・ハル、デイブ・ルゴ、ベネット・リトウィン、ルースアン・フリジェリオ、カイル・スミッソン、ジョン・スタールバーグ・Jr.
【共同脚本】
デビッド・フリジェリオ
【衣装】
フィル・イーグルス
【編集】
トッド・E・ミラー
【音楽】
ブランドン・ロバーツ
【キャスト】
リアム・ヘムズワース、ラッセル・クロウ、ルーク・ヘムズワース、リッキー・ウィトル、マイロ・ビンティミリア
【作品概要】
ラッセル・クロウとリアム・ヘムズワース共演のサバイバルアクション。クロウが絶体絶命の危機に陥った若き同胞を後方から支えるベテラン軍人を、ヘムズワースが孤独な戦いを強いられるデルタフォース隊員をそれぞれ演じます。
リアムの実兄ルーク・ヘムズワースもデルタフォース隊員役で出演。
監督・脚本は『アンダーウォーター』(2020)、『シグナル』(2015)のウィリアム・ユーバンク。
本国アメリカの公開時には2週連続TOP10入りのスマッシュヒットを記録し、Netflix配信でも全世界ランキング初登場1位に輝きました。
映画『ランド・オブ・バッド』のあらすじ
(C)2025 JTAC Productions LLC. All Rights Reserved.
イスラム過激派の温床となっているスールー海の緑豊かな島で、米軍特殊部隊デルタフォースが、拉致されたCIAエージェントを救出するという極秘任務に。
精鋭ぞろいの部隊の中で、JTAC(統合末端攻撃統制官)のキニー軍曹は航空支援の連絡役として、実戦経験がほとんどないまま任務に参加します。
しかし目的地に着いた直後、部隊は反政府ゲリラに遭遇し、激しい銃撃戦の末に壊滅状態に。
戦場で孤立したキニーは、はるか上空から支援する無人戦闘機MQ-9“リーパー”のオペレーターを務めるエディ・グリム大尉だけを頼りに、決死の脱出と任務遂行に挑みますが……。
“空の眼”を駆使しての決死の脱出ミッション

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ベトナム戦争でミサイルで撃墜された米空軍中佐と彼を無線で鼓舞する偵察機パイロットを描く『バット★21』(1988)、ボスニア紛争地帯に不時着した大尉を空母上から上官が救出を試みようとする『エネミー・ライン』(2001)。
これまでにも何本か作られている、“遠隔地から敵地に取り残された兵士を救出する”というテーマの戦争映画。本作『ランド・オブ・バッド』もその系譜にあります。
精鋭が揃う特殊部隊デルタフォースが、極秘任務のさなか凶悪なイスラム過激派組織に遭遇。壮絶な大銃撃戦の末に部隊は壊滅寸前に陥り、軍曹のキニーは戦場で孤立してしまいます。
高性能センサーやミサイル、爆弾を搭載する長時間滞空無人戦闘機のMQ-9“リーパー”を操るグリムと、限られた通信手段を駆使して脱出を試みるキニー。いわゆる“空の眼”を駆使して、孤立無援となったデルタフォースの救出劇がスリリングに描かれます。
ルーキーとベテランの離れたバディ

(C)2025 JTAC Productions LLC. All Rights Reserved.
キニーは、地上部隊と航空機を連携させて精密な航空支援を指示し、誤爆を防ぎつつ作戦の成功と味方の安全を支える重要なポジションを担う専門兵士。しかし、実戦経験はゼロの新人です。
かたやグリムは、リーパーの操縦に長けたベテラン中のベテラン。ですが熱血漢な性格から上官とのトラブルが絶えず、同僚からも煙たがられる存在となっています。
職務も立場も異なり、遠く離れた距離にいながらも、“空の眼”を通して信頼関係を築いていくルーキーとベテランのバディ・ムービーとなっています。
(C)2025 JTAC Productions LLC. All Rights Reserved.
グリムの指示で脱出しつつ、CIAエージェント救出も遂行しようとするキニーは、やがてその任務に隠された意外な秘密を知ることに。グリムもまた長時間勤務ゆえの交代時間が迫る中、文字通り時間との闘いにも臨まざるを得なくなります。
そうした人間ドラマはもちろん、海軍の全面協力を得て、軍人同士の会話から銃、ハイテク兵器、戦闘機、戦術に至るまで入念にリサーチを行い、すべてをリアル視点で描かれます。
はたしてキニーは無事生還できるのか?通信、支援、武器も限られた想像を絶する48時間に目が離せません。
次回の『すべての映画はアクションから始まる』もお楽しみに。
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松平光冬プロフィール
テレビ番組の放送作家・企画リサーチャーとしてドキュメンタリー番組やバラエティを中心に担当。『ガイアの夜明け』『ルビコンの決断』『クイズ雑学王』などに携わる。
ウェブニュースのライターとしても活動し、『fumufumu news(フムニュー)』等で執筆。Cinemarcheでは新作レビューの他、連載コラム『だからドキュメンタリー映画は面白い』『すべてはアクションから始まる』を担当。(@PUJ920219)

































