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『HERE 時を越えて』あらすじ感想と評価考察。映画フォレストガンプのキャスト&スタッフ再結集で描く”幾世代もの家族の物語”|映画という星空を知るひとよ250

  • Writer :
  • 星野しげみ

連載コラム『映画という星空を知るひとよ』第250回

映画『HERE 時を越えて』は、地球上の一つの地点にカメラを固定し、その場所に生きる幾世代もの家族の愛と喪失をはじめ、過去の思い出と未来への希望を描き出しています

映画『HERE 時を越えて』は、2025年4月4日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

本作は、『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)のロバート・ゼメキス監督が、リチャード・マグワイアの傑作グラフィックノベル「HERE ヒア」を映画化した作品

トム・ハンクス、ロビン・ライトらが出演し、何世代にも渡る壮大なドラマを演出。最新VFXの技術を駆使しながら、それぞれの10代~70代を演じました。

映画『HERE 時を越えて』の映画公開に先駆けて、本作をご紹介します

【連載コラム】『映画という星空を知るひとよ』一覧はこちら

映画『HERE 時を越えて』の作品情報


(C)2024 Miramax Distribution Services, LLC. All Rights Reserved.

【日本公開】
2025年(アメリカ映画)

【原作】
リチャード・マグワイア

【監督】
ロバート・ゼメキス

【脚本】
エリック・ロス&ロバート・ゼメキス

【撮影】
ドン・バージェス

【音楽】
アラン・シルヴェストリ

【衣装】
ジョアンナ・ジョンストン

【キャスト】
トム・ハンクス、ロビン・ライト、ポール・ベタニーケリー・ライリーミシェル・ドッカリー

【作品情報】
本作は『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)のロバート・ゼメキス監督とトム・ハンクス、ロビン・ライトらキャストやスタッフ陣が再結集した壮大なドラマ。

地球上の一地点に設置した固定カメラの視点から、定点撮影で物語を描くという、ロバート・ゼメキス監督の新たな挑戦が光ります。

太古の昔から現代まで「すべては、ここ(HERE)で起こる」というテーマのもと、トム・ハンクスとロビン・ライトが最新VFXの映像を加えたキャリア初の革新的な演技で10代の高校生から70代までを演じます。

映画『HERE 時を越えて』のあらすじ


(C)2024 Miramax Distribution Services, LLC. All Rights Reserved.

ある場所で、恐竜が駆け抜け、氷河期を迎え、オークの木が育ち、先住民族の男女が出会います。

悠久の時を越えてその場所に家が建ち、いくつもの家族が入居しては出てゆきました。心を揺さぶるドラマと共に……。

1945年、戦地から帰還したアル(ポール・ベタニー)と妻のローズ(ケリー・ライリー)が家を購入し、やがてリチャード(トム・ハンクス)が生まれます。

世界が急速に変化していく中、すくすく育ったリチャードは、絵を得意とし、アーティストになることを夢見ていました。

そんな中、別の高校に通うマーガレット(ロビン・ライト)と出会い、2人は恋におちます。マーガレットは、高校卒業後は大学に進学し、弁護士になることを目指していました。

ですが、ここから思いがけない人生が始まります……。

映画『HERE 時を越えて』の感想と評価


(C)2024 Miramax Distribution Services, LLC. All Rights Reserved.

一個のカメラが同じ場所に建つ家の歴史を見つめ、その家に住む家族の物語を映す『HERE 時を越えて』。一軒の家のある部屋がずっと映し出され、それぞれの年代を生きる家族たちの喜怒哀楽を追います。

この一風変わった映画製作のアイディアはどのようにして生まれたのでしょうか。

ロバート・ゼメキス監督は、本作の製作のきっかけを「数百年前に建てられた家に泊まった時、石の壁を見ながら、いったい何人が私の座っているこの場所を通り過ぎていったのだろうと考えた。その人たちが皆、生き生きと活動しているところを想像してみた。恐怖、幸福や悲しみ、病や健康といった人生模様だ。窓や壁はずっとそこにあって、たくさんの人があのドアを通りぬけて行った」と語りました。

石の壁を見つめて誕生したと言う、恐竜が駆け回る太古の昔から現代までを往き来する壮大な時間旅行を、ひとつの舞台で描くユニークな製作方法! 見事に作品の見どころとなりました。

また、トム・ハンクスとロビン・ライトが10代の高校生から70代の高齢者までを演じているのも、見どころの一つです。

最新のVFX技術をもってできたことですが、時代の移り変わりをキャスト自身で体現してくれているので、とてもリアルに感じられるでしょう。

生き物はみな年月とともに成長し衰退していきます。世代の移り変わりを黙って見守っていた‟家”の中のひとつの部屋が見聞きした物語を、じっくりと鑑賞してください。

まとめ


(C)2024 Miramax Distribution Services, LLC. All Rights Reserved.

アカデミー賞を席巻した『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)のキャスト・スタッフが再集結して作り上げた『HERE 時を越えて』。

太古の昔から現代まで「すべては、ここ(HERE)で起こる」というテーマのもとで、幾世代にもわたる複数の家族の物語が交差します。

地球上のある地点に設置した固定カメラが映し出す、時の流れの中のいくつもの家族たちの物語を、ロバート・ゼメキス監督が、一つのカメラアングルだけを使うユニークな撮影方法で描きます。

幾つもの家族の悩みや喜びが映し出され、普遍的な家族のドラマに、心を揺さぶられることでしょう。

また、主役の2人を演じるトム・ハンクスとロビン・ライトは、10代から70代までのキャストを代役を使わずに演じ、歳を重ねていくキャストたちの容姿を一度に拝見できるという醍醐味も味わえます。

映画『HERE 時を越えて』は、2025年4月4日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

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星野しげみプロフィール

滋賀県出身の元陸上自衛官。現役時代にはイベントPRなど広報の仕事に携わる。退職後、専業主婦を経て以前から好きだった「書くこと」を追求。2020年よりCinemarcheでの記事執筆・編集業を開始し現在に至る。

時間を見つけて勤しむ読書は年間100冊前後。好きな小説が映画化されるとすぐに観に行き、映像となった活字の世界を楽しむ。


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