映画『アディクトを待ちながら』の2024年6月29日(土)より新宿K’s cinema他で全国順次公開!
ギャンブル依存症、アルコール依存症、ゲーム依存症、薬物依存症、買い物依存症、ゲーム依存症……誰もが陥る可能性のある依存症。
依存症に回復はあるのか……その答えを描いたのが、映画『アディクトを待ちながら』です。
このたび、映画『アディクトを待ちながら』の予告編が解禁。
さらに劇場公開を記念し、本作の監督を務めたナカムラサヤカの師でもある、吉田大八監督と瀧本智行監督からの応援コメントが到着しました。
CONTENTS
映画『アディクトを待ちながら』とは?
映画『アディクトを待ちながら』は、ともにギャンブル依存症の家族であるナカムラサヤカ監督と田中紀子プロデューサーがタッグを組んだ、初の長編映画作品です。
主演の高知東生をはじめ、橋爪遼、杉田あきひろ、塚本堅一といった薬物事件で逮捕された俳優らと、実際の依存症者(アディクト)やその家族が多数出演。さらに升毅、宍戸開、青木さやかなどの俳優陣が脇を固めました。
またワークショップの公募によって出演者を決め、本作の衝撃のラストではリアリティを追求すべく、シナリオのないサプライズの即興芝居を行なっています。
《リアルなキャスティング》と《生の役者の反応》を映した本作は、今巷を賑わせている「依存症」という病に対する間違ったイメージへのアンチテーゼとして、映画界のみならず波紋を呼ぶ内容となっています。
そして今回の『アディクトを待ちながら』の劇場公開にあわせ、国内初の依存症専門オンラインメディア『Addiction Report』と共に、2つのプロジェクトを企画。
1つ目は、薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。」ポスターへの抗議を示した新たなポスターの一般公募。病のみならず、依存症者自身にも刃が向けられたポスターデザインへの不服申し立てを目的としています。
2つ目は、依存症に関する体験談の公募。依存症者だけでなく、家族や友人・知人などの関係者たちからも生の声を集め、それを基に人気漫画家による作品化を企画します。
映画『アディクトを待ちながら』予告編が解禁!
映画『アディクトを待ちながら』予告編
このたび、本作の予告編が解禁。
編集は、笠置シヅ子や氷川きよしのMVなどをディレクションし、自身も映画制作を行っている白岩大志が担当。ジャズピアニスト金谷康佑が作曲した劇伴とともに、依存症者たちと、彼らを「待つ」者たちの切実な声が緊張感を生む内容となっています。
さらに劇場公開を記念し、本作を手がけたナカムラサヤカ監督の師にあたる、吉田大八監督と瀧本智行監督から応援コメントも到着しました。
吉田大八監督の『クヒオ大佐』(2009)『パーマネント野ばら』(2010)、そして瀧本智行監督の『樹の海』(2005)『イキガミ』(2008)『星守る犬』(2011)の現場では、助監督として活躍した実績を持つナカムラサヤカ監督。
本作でも見られるナカムラ監督の大胆な演出方法は、吉田監督・瀧本監督の現場で培った経験の賜物といえます。
映画『アディクトを待ちながら』応援コメント(敬称略・順不同)
吉田大八監督
いつか自分が「気にしてないよ」「がんばって」と誰かに声をかけた時も、たぶん演技はバレバレだったはずだ。現実と綺麗事の境目は生温く果てしなく、観ているあいだひたすら苦しかった。ラストに突然の暴風が吹いてくれたおかげでやっと呼吸を取り戻せたような気がする。演技する俳優たちと逃れようのない事実を混ぜる危険を省みず、走り切ったナカムラサヤカを支持します。
瀧本智行監督
誰もが何かに依存して生きている。人と人との直接的なつながりが希薄になった今、
『ふつう』と『依存症』との境界線は脆くなっている。ナカムラ監督とワークショップで選ばれた俳優たちの情熱から生まれたこの映画は今の『依存症』の実態と『ふつう』に戻るすべをリアルに描き出している。
映画『アディクトを待ちながら』の作品情報
【日本公開】
2024年(日本映画)
【監督・脚本】
ナカムラサヤカ
【プロデューサー】
田中紀子(ギャンブル依存症問題を考える会代表)
【キャスト】
高知東生、橋爪遼、宍戸開、升毅、青木さやか、中村優一、中山夢歩、下田大気、塚本堅一、武藤令子、蒼野ひかり、青柳美冴、荒井千佳(水月静)、伊燈香月、生川春花、大野光一、荻野みかん、唐澤里美、紀那きりこ、久保田メイ、後藤英樹、小西貴大、小松広季、小森敬仁、庄司浩之、竹本結音、田中美弥、樽見弦、つる、手島アリサ、ナオミ、西川真生、藤峰みずき、古川時男、松村ひらり、松本晃実、宮部大駿、三輪隆、三輪規子、森本千佳子、安田成穂、山岡竜弘、横山琉斗
映画『アディクトを待ちながら』のあらすじ
数々のヒット曲を持つ大物ミュージシャン、大和遼が覚醒剤と大麻の所持で逮捕された。人々は驚き、落胆し、大きなニュースとなった。
あれから2年。依存症患者らで結成されたゴスペルグループ「リカバリー」が音楽ホールでコンサートを開こうとしていた。そのメンバーには大和の名前があった。
あの事件以来、沈黙を守ってきた大和がついにカムバックする。出演の知らせを聞いたコアなファンが続々と会場前に集まった。
薬物、ギャンブル、アルコール、買い物、ゲームといった依存症者で構成される依存症ゴスペルグループ「リカバリー」。メンバーたちは互いに支え合い、スリップ(依存性物質に再び手を出すこと)することなくコンサートにこぎつける。
しかし、大和は開始時間を過ぎても現れない。
逃げたのか?それともスリップ?果たしてコンサートは開催できるのか……。
まとめ
決して「自身とは関係ないもの」と逃避をすることはできないほどに、現代社会を生きる人々にとって身近な病である依存症。
応援コメントを寄せた瀧本智行監督も、「ふつう」と「依存症」の境界が脆くなっている現実を指摘した上で、ナカムラ監督の『アディクトを待ちながら』がそんな現代社会における依存症の実態をリアルに描いていることを評価しています。
またナカムラ監督が「実際の依存症者の人々やその家族をキャストに起用する」という事実を織り交ぜるがゆえの危うさを持つ演出を貫き、本作を最後まで完成させたことも、吉田大八監督は高く評価しています。
そして、映画ラストで展開される、スリリングな即興芝居。ナカムラ監督が積み重ねてきた演出の果てに、依存症と向き合い続けがらも現在を生きている役者たちの《生》を映し出した瞬間を、ぜひ劇場でご鑑賞ください。
映画『アディクトを待ちながら』は2024年6月29日(土)より、新宿K’scinema他で全国順次公開!