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映画『未来のミライ』あらすじとキャスト。細田守監督のプロフィールも

  • Writer :
  • バフィー

カンヌ国際映画祭でも絶賛された、細田守監督の長編第5弾!『未来のミライ』2018年7月20日(金)公開!

現代と未来を舞台に、実生活が反映された細田監督ならでは家族像が描かれています。

そして、スタジオ地図ならではの繊細でシャープなタッチで描かれるキャラクターや、色彩豊かな背景デサインの進化は留まることを知らず、本作品でも独創性あふれるアニメーションに仕上がっています!!

映画『未来のミライ』の作品情報


(C)2018 スタジオ地図

【公開】
2018年(日本映画)

【原作・脚本・監督】
細田守

【キャスト】
上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子、吉原光夫、宮崎美子、役所広司、福山雅治

【作品概要】
細田守監督の長編アニメ第5作品目。ファンタジー色が強く、斬新な世界感ながら、誰もが共感できる「家族」というテーマをベースに今回も細田監督ならではの想いが作品に反映された作品に仕上がっています。

現代を生きる兄と未来から来た妹の物語の中心に、家族像を見せるため、脇役に役所広司や麻生久美子などのおなじみのキャストに加え、星野源や福山雅治などの豪華俳優が声優を担当。

細田守監督のプロフィール

細田守は、1967年9月19日生まれのアニメ映画監督、アニメーターです。

1979年に中学の時に劇場で観た、りんたろう監督の『銀河鉄道999』や、宮崎駿監督の『ルパン三世 カリオストロの城』の劇場パンフレットに絵コンテが載っていたことで、アニメ業界に強く惹かれます。

参考作品:『銀河鉄道999』

中学3年生の時に、当時の雑誌やテレビでの特集を参考にして、コピー用紙1000枚を使い約1分間のアニメーションを制作しました。

金沢美術工芸大学に在学していた際に、現代美術や映画などの実写映画に興味を持ち、映画サークルで自主映画を制作しました。

大学卒業後、東映動画(現在では東映アニメーション)にアニメーターとして入社し、『美少女戦士セーラームーン』や『ドラゴンボールZ』などの東映アニメの原画や作画監督補佐を担当します。

関連作品:『ゲゲゲの鬼太郎』第4期
(*本映像の監督はシリーズディレクターの西尾大介)

1997年に『ゲゲゲの鬼太郎』第4期シリーズでは、94話、105話、113話の演出を担当し、演出家デビューします。

1999年には『劇場版デジモンアドベンチャー』の監督に抜擢され、翌2000年の『劇場版デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』も監督を担当。

この作品がテレビアニメの劇場版ながら、クオリティの高さが評価され注目を集め、映画祭などでも上映されました。これはアニメの劇場版では異例だと言えます。

その後も東映アニメの監督やアニメーターとしての仕事をしながら、2003年にはルイ・ヴィトンの店頭プロモーション用アニメも制作します。

2005年に東映を退社してフリーになります。

参考作品:『時をかける少女』(2006)

マッドハウスを制作基盤として『時をかける少女』と『サマーウォーズ』を制作。どちらも国内外で高い評価をされました。

2011年にアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」を設立します。

設立後の1作目とある『おおかみこどもの雨と雪』では小説版も自ら執筆したことで小説家デビューも果たします。

参考作品:『おおかみこどもの雨と雪』(2012)

映画『未来のミライ』の主なキャスト


(C)2018 スタジオ地図

上白石萌歌(くんちゃん役)のプロフィール

上白石萌歌は、2000年2月28日生まれ、鹿児島県出身の女優、モデルです。

2011年第7回「東宝シンデレラ」オーディションにて、44120人の中からグランプリに選ばれ、芸能界入りします。また、同年に雑誌「ピチレモン」の専属モデルとなります。

2012年にWOWOW制作のテレビドラマ『分身』で女優デビューを果たします。

現在公開中の映画『羊と鋼の森』にも出演、姉で女優の白上石萌音と映画初共演を果たします。

次回作には『3D彼女 リアルガール』が待機中、今年の9月に公開されます。

黒木華(ミライちゃん役)のプロフィール

黒木華は1990年3月14日生まれ、大阪出身の女優です。

高校時代は演劇部に所属、卒業後は京都造形美術大学・芸術学部映画学科俳優コースに進学。

2009年に劇作家の野田秀樹の演劇ワークショップに参加し、オーディションに合格。演劇デビューを果たします。その後もいくつかの舞台に出演します。

2011年には映画『東京オアシス』で映画デビュー。翌2012年には細田作品の『おおかみこどもの雨と雪』で声優デビューも果たします

NHKのドラマや『リーガルハイ』などテレビドラマにも出演しながら映画にも出演し、知名度を上げていきます。

2013年に『シャニダールの花』『舟を編む』『草原の椅子』など出演作品で数々の賞を受賞します。

そして、2014年公開の山田洋次監督の『小さなおうち』で、第64回ベルリン国際映画祭 銀熊賞 (女優賞)を受賞。

その後も、2015年に『母と暮らせば』でも日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞、2016年の『リップヴァンウィンクルの花嫁』では日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞しました。

次回作は『ビブリア古書堂の事件手帖』『日日是好日』『散り椿』の3作が今年公開されます。

映画『未来のミライ』のあらすじ


(C)2018 スタジオ地図

とある都市の片隅にある小さな家に住む家族。

ある日、甘えん坊のくんちゃんに、生まれたばかりの妹がやってきます。

両親の愛情を奪われたと思いと初めての妹の存在に戸惑うくんちゃん。

そんな時、くんちゃんは自分のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ、未来からやってきた妹のミライちゃんと出会います。

くんちゃんはミライちゃんに導かれ、時をこえた家族の物語へと旅立つことになります。それはくんちゃんにとって、大きな冒険の始まりでした。

待ち受ける見たこともない世界の中で出会う幼い頃の母や青年時代の曾祖父との不思議な出会い。

時間の旅の中で、初めて知る様々な「家族の愛」の形。

くんちゃんが最後にたどり着く場所とは?ミライちゃんがやってきた本当の理由とは?

映画『未来のミライ』の感想と評価


(C)2018 スタジオ地図

細田守監督のアニメ作品を観る際にキーワードになるのは、「絆」「愛」「成長」

本作品『未来のミライ』でも時を超えた兄妹の「絆」と「愛」、そして「成長」が描かれます。

細田監督はなぜ、そのテーマを追い求め、描き続けるのでしょう。

『時をかける少女』でも、同テーマの要素は盛り込まれていました。

しかし、原作付き作品ということで、細田監督ならではの主張もありながら、どうしても控え目な部分もありました。

参考作品:『サマーウォーズ』(2009)

その後の『サマーウォーズ』からは、今までの細田監督らしさもありながら、テイストが変わっていきます。

それは、細田監督自身が結婚して、家族をもったことがきっかけでした。

作品に子育ての苦労や喜びなど、結婚生活での自分の実生活での体験を反映させることで、細田監督の新たなステージへと突入したのです。

その後は、「家族」の物語をベースとして「絆」「愛」「成長」を描き続けています。

毎回、日常とはかけ離れたファンタジー色の強い作品でありながらも、その中に誰もが共感できる物語があるのは、「家族」をベースとして作品を構築しているからではないでしょうか。

今回の作品では2児の父となった細田監督の想いが反映されています。

細田監督は「家族を描き続けるのは、まだ描き切れないから」と発言している様に、今後も誰もが共感できる「家族」をテーマとした作品を作り続けていくでしょう。

テーマは共通としながらも、斬新な世界観で毎回、毎回観客を飽きさせない不思議感覚アニメーション映画『未来とミライ』、

いったい、どんな家族像が描かれているのでしょうか…、その答えは、ぜひ劇場で!!

まとめ


(C)2018 スタジオ地図

『ゲゲゲの鬼太郎』や『ドラゴンボール』など東映アニメーションを長年に渡り、アニメーターや演出家として陰ながら支えてきた細田守。

監督デビューを果たした後、独立して制作した長編作品としては今回で5作目、スタジオ地図としては3作目となります。

今となっては絵を見れば、すぐに誰の作品かわかるほど、『サマーウォーズ』や『おおかみこどもの雨と雪』など細田ブランドとして確立されています。

しかし、ここまでくるのには長い長い道のりだったに違いありません。

アニメーターというのは影で作品を支える存在の仕事ということもあって、独自のブランドを築きあげることは並大抵の努力ではないはずです。

また、細田ブランドは若いアニメーターやアーティストを育てるという意味でも一躍かっているのです。

細田作品を観て、刺激を受けることで自分もアニメ作品の作り手になりたいと思う人が増えました。

細田作品は次世代のクリエイターの誕生につながるきっかけとなっているのです。

かつて、細田少年の思い描いた夢の未来と重なり合い、アニメーション映画業界の発展にもつながる良いサイクルでもあるのです。

アニメ映画『未来のミライ』2018年7月20日(金)公開です!お見逃しなく。

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