ダンスバトルのミュージカル映画『イースター・パレード』
『イースター・パレード』は、『オズの魔法使い』(1939)でドロシー役を務めたジュディ・ガーランドとブロードウェイのダンサー出身フレッド・アステア主演のミュージカル映画。
1912年のニューヨークを舞台に恋とダンスのバトルが繰り広げられます。
(C)2013 Turner Entertainment Co. and Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
ダンス一筋でやってきたドン・ヒューズは自分が育てたダンスパートナーのナディーン・ヘイルに捨てられてしまう。ヤケになってドンは新しいパートナーハンナを酒場でスカウトします。
ハンナは右と左の区別もつかない、ダンスも素人だったのです。はたしてドンはハンナを一人前のダンサーに仕上げ、ナディーンを見返すことはできるのでしょうか。
映画『イースター・パレード』の作品情報
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【公開】
1950年(アメリカ映画)
【原作】
EASTER PARADE
【監督】
チャールズ・ウォルターズ
【キャスト】
フレッド・アステア、ジュディ・ガーランド、ピーター・ローフォード、アン・ミラー、ジュールス・マンシン
【作品概要】
ミュージカルスターのジュディ・ガーランドとフレッド・アステアが初共演を果たしたミュージカル映画。
作曲家アーヴィング・バーリンが音楽を担当し、彼が生み出した数々の楽曲に乗せて素晴らしいキャスト陣で表現しています。1949年アカデミー賞編曲賞(ミュージカル映画)部門を受賞。
映画『イースター・パレード』あらすじとネタバレ
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1912年のニューヨーク。今日はイースターのお祝いで街には活気が溢れています。
ブロードウェイダンサーのドン・ヒューズは上機嫌で歌って踊ってお買い物をしていました。
ゴージャスな帽子やウサギの人形を購入し、向かった先はナディーン・ヘイルの自宅。彼女はドンのダンスパートナーです。
ドンは「イースターをこの帽子を被って街を歩きお祝いしよう、そしてお祝い後にシカゴの仕事へと旅立とう」と言いました。
すると、ナディーンは突然他の舞台と契約をしたことを打ち明けます。ドンは慌ててナディーンを説得するものの、ナディーンの心はもう決まっていました。
そんな話をしていると、ドンの親友ジョニーがやってきました。2人のやり取りを聞いたジョニーも、ドンを捨てるナディーンの考えには共感できませんでした。
ドンとジョニーは2人でバーにいました。落ち込むドンを励ましていたのです。ジョニーはドンに戻って彼女を説得したほうがいいと言いましたが、ドンは誰でも仕込めると言って店で踊っていた女性をスカウトしに行きました。
彼女に名刺を渡し、週給100ドルという条件を提示し、明日10時に練習場で待っていると言ってドンはその場を去りました。
彼女の名前はハンナ・ブラウン。ドンが有名な人だとは知らずに貰った名刺を破って捨てましたが、直後にドンの存在を知り、名刺を拾い集めました。
翌日、稽古の時間にハンナは1分遅刻してしまいました。時間に厳しいドンは最初から不機嫌そうな態度を取りました。
ハンナは昨日まで働いていたバーを辞めてきたと告げると、ドンも引くに引けなくなってしまいました。
早速ダンスの練習を始めると、ハンナはダンスの素人だということが発覚しました。それだけでなく、右と左の区別がつけられないのです。ゴムバンドを足に付け右左を区別しながら猛特訓が始まりました。
お昼休憩のため2人で外へ出ました。ハンナはドンなら誰でも選べるとわかっていたので、無理をしなくてもいいと言いました。
ドンは「君を選んだのは僕だから僕のためにも一流になってくれ」とお願いをしました。
2人が歩いていた道はイースター・パレードで盛り上がっていました。前から周りから注目されている派手な女性が1人歩いてきました。
ハンナはその女性を見て素敵だけど、帽子がいまいちだとコメントしました。その女性はナディーンでしたがドンは黙っていました。そして、来年はハンナが彼女のように有名になると言いました。
2人は舞台のドレス選びに出かけました。ドンが選ぶドレスはどれもハンナらしくないうえに、今日からハンナではなくファニータだと言われてしまいました。
そして店を出てドンはハンナに道を1人で歩いて、男性が振り返るかやってみろと命令します。
ハンナは1人で歩き始めますがなかなか振り向かないので、ドンに見えないように変顔をして男性達を振り向かせることに成功しました。
ドンは勘違いし、ハンナに合格を与えました。
映画『イースター・パレード』感想と評価
(C)2013 Turner Entertainment Co. and Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
本作は、ミュージカルやクラシック映画に苦手意識がある方にこそ見てほしい作品です。
食わず嫌いを一転させてくれる破壊力抜群な内容で、ニューヨークの街並み、舞台や衣装から当時の空気に酔いしれながら最後まで見ることができます。
作中の歌やダンスはもちろん注目していましたが、登場人物たちの愛おしいキャラクターがより作品を盛り上げていました。
ヒロインのハンナはどこか少し抜けているような、愛らしい性格で、ドンはダンスに一筋すぎるあまり空回りしてしまう不器用な性格。
ナディーンは元パートナーのドンの舞台評価が気になって仕方がないという、人間らしい少し嫌な性格を持ち、ジョニーは自分が好きな相手からは都合の良い相談相手とされ、自分が興味のない女性からは強く言い寄られてしまうという、周りに振り回されてしまう性格でした。
このように登場人物それぞれが個性豊かな性格をもっています。見た人それぞれ好きになる登場人物がちがくなるのではないでしょうか。
まとめ
本作はアーヴィング・バーリンが生み出した楽曲が輝いています。ブロードウェイ出身のフレッド・アステアは、タップダンスを得意としており、才能が炸裂しています。
また、フレッドに負けず劣らずの存在感を放っているのがハンナ役のジュディ・ガーランドです。
『オズの魔法使い』(1939)でドロシー役でアカデミー賞子役賞を受賞した実力が劣るどころが、さらに本作で魅力が増しています。
ニューヨークの街並み、舞台や衣装から当時の空気に酔いしれてしまう、クラシックミュージカルをポップな恋物語に合わせ老若男女問わず楽しめる作品となっています。