Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2021/11/25
Update

実話映画おすすめ『ゴヤの名画と優しい泥棒』盗難事件から誕生した笑いと涙誘う感動作、予告編動画を解禁!

  • Writer :
  • 大塚まき

ナショナル・ギャラリーで起きた、ゴヤの「ウェリントン公爵」盗難事件。
イギリス中を巻き込んだ嘘のような感動の実話。

アカデミー賞受賞製作チーム『ジュディ 虹の彼方に』『クィーン』×ロジャー・ミッシェル監督『ノッティングヒルの恋人』が手掛けました。

主演は、ジム・ブロードベント『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』×ヘレン・ミレン『クィーン』。


(C)PATHE PRODUCTIONS LIMITED 2020

1961年、ロンドン・ナショナル・ギャラリーで実際に起きたゴヤの名画盗難事件の知られざる真相を描いた映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』が、2022年2月25日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国公開されます。

この度、予告編&ポスタービジュアル&場面写真が解禁となります。また、併せて「怖い絵」の著書・美術評論家の中野京子さんのコメントも到着しました。

ポスタービジュアルには、「公爵さん、お借りします」というキャッチコピーが添えられ、寄り添う夫婦の横には、主人公のケンプトン・バントンによって盗まれた「ウェリントン公爵」が置かれています。

また、場面写真では、キッチンで仲睦まじく手を取り合う夫婦の姿や、息子(フィオン・ホワイトヘッド)と共に、街頭でTVの受信料無料を訴えるケンプトン・バントンの姿などに加えて、それぞれのキャラクター写真が解禁となります。

映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』について


(C)PATHE PRODUCTIONS LIMITED 2020

ナショナル・ギャラリーで起きた、ゴヤの「ウェリントン公爵」盗難事件。

1961年、ロンドン・ナショナル・ギャラリーで実際に起きたゴヤの名画盗難事件の知られざる真相を描いた嘘のような感動の実話です。

監督は『ノッティングヒルの恋人』(1999)のロジャー・ミッシェル。2021年の9月に惜しまれながら逝去し、本作が長編遺作となりました。

主人公ケンプトン・バントンを演じるのは、『アイリス』(2001)でアカデミー賞助演男優賞を受賞、『ハリー・ポッター』や「パディントン」シリーズや、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2011)など多くの話題作に出演するジム・ブロードベント

さらに長年連れ添った妻ドロシー役を、『クィーン』(2006)でアカデミー賞主演女優賞を受賞、ジャンルを問わず幅広い作品で圧倒的な存在感を放つ女優ヘレン・ミレン

オスカー俳優のふたりによるユーモア溢れる軽妙な夫婦の会話劇も見どころのひとつ

また、『ダンケルク』(2017)の好演が記憶に新しいフィオン・ホワイトヘッドが息子役『ダウントン・アビー』(2019)『キングスマン:ファースト・エージェント』(2021)のマシュー・グードが弁護士役として出演。イギリスを代表する名優たちが集結しました。

映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』の予告編

この度解禁された予告編では、ケンプトン・バントン(ジム・ブロードベント)が裁判官に起訴状を読み上げられる場面から始まり、前代未聞の名画盗難事件の裏側がテンポよく映し出されます。

ロンドン警視庁は大勢のマスコミの前で、この事件は、国際的な犯罪組織の犯行と公表。

翻弄される警視庁とマスコミだったが、犯人の要求が明らかに。それは、老人たちの公共放送の受信料を無料にすることでした。

実の犯人であるケンプトンは自らを「理不尽な税金と闘う、私はロビン・フッドみたいだ」と称すが、「ただのバカよ」と一蹴する妻のドロシー(ヘレン・ミレン)。

本作の見どころの一つでもある、バントン夫妻の軽妙なやり取りを垣間見ることができます。

ここでケンプトンのチャーミングな人柄を捉えたコメディタッチの前半から一転、夫妻の物語にクローズアップしていきます。

「全ては人類のために!」と息まくケンプトンに対して、「家族も守れないくせに」と強く責めるドロシー。

ケンプトンの悲しそうな表情からは、長年連れ添う2人の間にも何か“しこり”があることを予感させます。

ドラマティックな音楽と共に迎えるクライマックス、ケンプトンの「弱きを助ける」信念の強さが描かれ、ケンプトンの弁護人(マシュー・グード)は、法廷で「彼は盗っ人ではありません。ゴヤを借りて世界の弱者を救おうとした」と説きます。

そして、まるで今を生きる私たちに語りかけるかのように、ケンプトンの「人は誰しも孤立する時が来る。だから寄り添う人が必要だ」という言葉が続きます。

名画で世界を救おうと人々に優しく寄り添ったケンプトン・バントンの魅力がたっぷりと詰め込まれた、笑いと涙を誘う、感動必至の映像。

また、予告の最後には、「怖い絵」の著書・美術評論家の中野京子さんより、「アガサ・クリスティーのミステリーばりに、アッと驚くサプライズまで用意されているので、お楽しみに!」というコメントが添えられ、映画ファンだけではなく、ミステリーファン、絵画ファンも見逃せない一作に仕上がっています。

映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』の作品情報


(C)PATHE PRODUCTIONS LIMITED 2020

【日本公開】
2022年(イギリス映画)

【原題】
THE DUKE

【監督】
ロジャー・ミッシェル

【キャスト】
ジム・ブロードベント、ヘレン・ミレン、フィオン・ホワイトヘッド、アンナ・マックスウェル・マーティン、マシュー・グード

映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』のあらすじ


(C)PATHE PRODUCTIONS LIMITED 2020

世界中から年間600万人以上が来訪する美術館・ロンドン・ナショナル・ギャラリー。

13世紀後半から、20世紀初頭までの間の2300点以上の貴重なコレクションを揃え「英国の至宝」と称えられています。

1961年、そこでスペイン最大の画家と謳われるフランシスコ・デ・ゴヤの「ウェリントン公爵」盗難事件が起こりました。

この美術館の長い歴史の中で唯一にして最大の事件の犯人は、60歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン。

彼はゴヤの絵画を人質に取り、イギリス政府に対して身代金を要求しました。

テレビが唯一の娯楽だった時代のことです。その身代金を寄付してイギリスの公共放送であるBBCの受信料を無料にすることで、孤独な高齢者たちの生活を助けようとしたのです。

しかし、事件にはもう一つの隠された真相がありました。約50年後に明かされる、イギリス中を巻き込んだ“優しい嘘”とはー?!

まとめ


(C)PATHE PRODUCTIONS LIMITED 2020

ゴヤの名画で世界を救おうとした男、ケンプトン・バントン。事件に秘められた優しい嘘と、驚きの真実とは…。

イギリス中を巻き込んだ、笑いと涙溢れる感動の実話が日本上陸です。

2021年9月に逝去したロジャー・ミッシェル監督の長編遺作映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』として、2022年2月25日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国ロードショーです。

関連記事

新作映画ニュース

映画『アドリフト 41日間の漂流』あらすじ/キャスト/公開日。実話を基にした壮絶な漂流記!

巨大ハリケーンでヨットが大破し瀕死の婚約者とふたりきり。 陸まで3200キロ――。 実際に起こった集団遭難事故を3D映像で臨場感たっぷりに描き世界を驚かせた『エベレスト 3D』のバルタザール・コルマウ …

新作映画ニュース

映画『アイネクライネナハトムジーク』今泉力哉監督のプロフィール。過去作の評価解説も

映画『アイネクライネナハトムジーク』は、9月20日(金)より全国ロードショー! 『アヒルと鴨のコインロッカー』『重力ピエロ』など数多くの作品が映像化されている大人気ベストセラー作家・伊坂幸太郎。 伊坂 …

新作映画ニュース

【2020年3月13日〜14日公開】Cinemarcheおすすめ映画情報

あなたと映画の結び目。 チョッとだけツウ好みな映画WEBマガジン【Cinemarche:シネマルシェ】 (C)Cinemarche 映画感想レビュー&考察サイト「Cinemarche(シネマ …

新作映画ニュース

白石晃士新作映画『恋するけだもの』あらすじ。キャストは田中俊介で恋クレをリブート!

『貞子VS伽椰子』『不能犯』『地獄少女』白石晃士監督最新作! 短編映画『恋のクレイジーロード』(2018)を基にリブートした長編映画『恋するけだもの』が誕生しました。 (c)映画『恋するけだもの』 『 …

新作映画ニュース

おすすめのCGアニメ映画『小さなバイキング ビッケ』上映館/予告動画。人気シリーズ最新劇場版!

“夢を抱く”あなたにエールを贈る、 『SING/シング』『怪盗グルーのミニオン大脱走』スタッフ最新作! 日本で最高視聴率20.5%を記録し、尾田栄一郎『ONE PIECE』のモチーフにもなった名作アニ …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学