4月14日(土)より有楽町スバル座ほか全国順次ロードショーの映画『ばぁちゃんロード』
結婚を間近に控えた根っからのばぁちゃんっ子の夏海は、両親が共働きだった彼女にとって、子どもの頃から側で見守ってくれた祖母キヨの存在は何よりも大切なもの。
祖母キヨを元気付けるために思いついたのは、「一緒にバージンロードを歩きたい」と思う夏海の願いでした。
施設に引きこもったまま心を閉じかけていたキヨを動かし、希望へ向かって祖母と孫娘は奮闘する…。
CONTENTS
1.映画『ばぁちゃんロード』の作品情報
【公開】
2018年(日本映画)
【監督】
篠原哲雄
【キャスト】
文音、草笛光子、三浦貴大、桜田通、辻本晃良、富永沙織、竹内晶子、鶴見辰吾
【作品概要】
『おみおくり』で知られる文音と、『純潔革命』以来のベテラン女優の草笛光子をW主演により、施設で車椅子生活を送る祖母と結婚を控えた孫娘がともにバージンロードを歩くため奮闘する姿を描いたヒューマンドラマ。
映画美学校プロットコンペティション2016にて、最優秀賞を受賞した上村奈帆のプロットを基に執筆された脚本を、『花戦さ』や『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?』などで知られる篠原哲雄監督が演出を務めた作品。
キャスト共演に夏海の婚約者役を三浦貴大、施設の理学療法士役を桜田通、夏海の父親役を鶴見辰吾が務めます。
2.映画『ばぁちゃんロード』のあらすじ
ガソリンスタンドで元気に直向きに働く夏海。
彼女には高校時代から仲の良い友だちの大和がいました。
大和は父の跡を継いで一人前の漁師を目指す好青年で、夏海に結婚のプロポーズをしました。
そんな2人は結婚を決めた報告をするために、まずは夏海の両親のもとに報告に向かいます。
その後、施設で暮らす夏海の祖母キヨのところに出向きました。
夏海の両親は彼女が幼い頃から共働きだったこともあり、幼い頃からキヨに育てられたばぁちゃんっ子でした。
祖母キヨは自宅の庭で足を骨折してしまったことで歩けなくなってしまい、車椅子での生活を余儀なくされていました。
久々に施設でばぁちゃんと再会した夏海は、キヨを思い励ますと、昔のように元気を取り戻してほしいと悩みます。
そんな夏海が思いついたのは、「結婚式のバージンロードをばぁちゃんと歩く」ということでした。
何ごとにも前向きな夏海のばぁちゃんっ子の想いが、キヨに歩くという目標を与え、次第にその目標がキヨの希望へと変化していくが…。
3.映画『ばぁちゃんロード』の見どころは
ぴあフィルムフェスティバルが生んだ篠原哲雄監督
本作『ばぁちゃんロード』のストーリーから、篠原哲雄監督の描いたテーマは「絆と愛」。
篠原哲雄監督は、1989年に自主製作映画『RUNNING HIGH』が、ぴあフィルムフェスティバルに入選し、PFFアワード1989特別賞を受賞した後、
1996年に歌手の山崎まさよしが初主演をした『月とキャベツ』で劇場デビュー。
この作品では、元バンドマンのヴォーカリスト花火と謎の少女ヒバナの出会いと絆を描きました。
それ以後の近作では、2017年に生け花を活けることで戦さに向かう武将や戦さで死した魂との絆を描いた『花戦さ』。
また、2018年の公開の『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?』では、両親の離婚に伴い自分の居場所がない高校生の少女と2人の男子の出会いと絆を描くなど、劇場デビュー作以来、毎年のようにコンスタントに映画制作を行う監督です。
本作『ばぁちゃんロード』では、世代の異なる2人の女優がどのような「絆と愛」を見せてくれるのでしょう。楽しみですね。
富山県氷見を舞台に祖母と孫娘の絆は
冒頭の『ばぁちゃんロード』予告編に見られるように、夏海のキラキラした眩しいほどの純白のウエディングドレスの姿で優しくばぁちゃんに微笑む様子は美しいですね。
それとは対照的な礼服姿で少し緊張ぎみの表情を見せる祖母キヨがまた、何とも微笑ましいです。
人生の晴れ舞台である結婚式では、ウエディングドレスに身を包む花嫁がバージンロードを歩くことを、式場に訪れた夏海と大和に、コンサルタントの女性は、「バージンロードは花嫁が生まれた日から今日までの道のり」と説明しています。
このことからも、ウエディングセレモニーに、バージンロードが欠かせない瞬間であることが分かります。
もちろん、一般的にはバージンロードを歩くのは、これまで娘として育ててもらった父親と歩んだ後、これからの生活を一緒に育んでいく花婿の元に向かっていくものです。
しかし、一緒に歩く相手は大切な人なら誰でも構わないのでしょう。夏海とっては何よりも大切なばぁちゃんなのですから。
夏海が元気付けようとした想いは届き、孫娘と祖母はともにバージンロードを歩くことができるのでしょうか?
4.映画『ばぁちゃんロード』の劇場と公開日は
東北地区
宮城 フォーラム仙台 4月14日(土)~
関東地区
東京 有楽町スバル座 4月14日(土)~
東京 船堀シネパル 5月25日(金)~
神奈川 横浜ニューテアト 4月14日(土)~
茨城 あまや座 4月21日(土)~
群馬 プレビ劇場ISESAKI 5月11日(金)~
中部・北陸地区
愛知 名演小劇場 4月14日(土)~
富山 TOHOシネマズファボーレ富山 5月26日(土)~
富山 TOHOシネマズ高岡 5月26日(土)~
富山 J-MAXシアターとやま 5月26日(土)~
関西・近畿地区
大阪 テアトル梅田 4月21日(土)~
京都 京都シネマ 順次公開予定~
兵庫 シネ・リーブル神戸 4月21日(土)~
九州地区
福岡 福岡中洲大洋 5月19日(土)~ 092-291-4058
鹿児島 ガーデンズシネマ 順次公開予定~
*記載された上映館は2018年3月7日現在のものです。順次公開される場合もございますので、お近くの劇場をお探しの際は公式ホームページでご確認の上、映画館にお出かけください。
まとめ
家族というカタチも一概にどうあるものかとは言えない時代。
昭和の高度経済成長以降日本では、ライフスタイルの変化から都会や田舎の隔たりもなく核家族化が進みました。
そのような今だからこそ、祖母と孫娘という関係にも溝や希薄さがあるからこそ、脚本を書いた上村奈帆の強い大切な人を思うメッセージも込められているのでしょう。
さらに大貫妙子が歌う、北原白秋の作詞の童謡「この道」の主題歌を聴くだけでも目頭が熱くなるなるのではないでしょうか。
花嫁が生まれた日から今日までの道のりのバージンロード。そして世代を越えて歌い継がれている童謡「この道」。
2つが共鳴し合い孫娘とばぁちゃんの絆を見る者に優しく語りかけてきます。
映画『ばぁちゃんロード』は、2018年4月14日(土)より有楽町スバル座ほか全国順次ロードショー。
世代の異なるすべての女性にオススメしたい作品ですね。