韓国映画『声もなく』が2022年1月21日(金)より、シネマート新宿・シネマート心斎橋ほかにて公開決定!
『パラサイト 半地下の家族』(2019)、『はちどり』(2018)の系譜を継ぐ、韓国映画の新たな傑作といわれる『声もなく』。
闇の仕事を請け負う口のきけない青年と、誘拐されたものの両親に身代金を払ってもらえない少女の邂逅を描き、切なさが胸を貫く珠玉のサスペンス映画です。
『バーニング 劇場版』(2018)のユ・アインが新人女性監督ホン・ウィジョンとタッグを組んだ本作は、韓国映画賞を席巻。犯罪映画の常識を覆すユニークな演出と個性的なキャラクター描写で、切なさとアイロニーの入り混じる全く新しい作品となっています。
さらに韓国で最も権威のある青龍賞にて主演男優賞・新人監督賞、「韓国のゴールデングローブ賞」と呼ばれる百想芸術大賞にて最優秀演技賞・監督賞を受賞する快挙を成し遂げました。
映画『声もなく』について
新人ホン・ウィジョン監督が手掛けた『声もなく』。
犯罪組織からの下請け仕事で生計を立てる、口のきけない青年テインと片足を引きずる相棒のチャンボク。身代金目的で誘拐された少女チョヒを1日だけ預かるはずが、トラブルに巻き込まれ、疑似家族のように一緒に暮らすことになります。
裕福な家庭に生まれ育ちますが、女児であるがゆえに家族から冷遇される少女チョヒ。
貧しさゆえに犯罪に手を染める若者たちと、出会うはずのなかった上流階級の者の巡り合わせを描き、韓国社会で生きる声なき人間たちの孤独感を浮き彫りにします。
テインを演じるのは、『バーニング 劇場版』(2018)のユ・アイン。韓国屈指のスター俳優にも関わらず、新人監督の低予算オリジナル脚本作品への出演が大きな話題を呼びました。
更には、一切セリフのない演技に体重を15kg増量して挑み、ベテラン俳優たちをおさえ、青龍賞・主演男優賞と百想芸術大賞・最優秀演技賞を受賞。
相棒チャンボクにはドラマ『梨泰院クラス』(2020)の悪役が記憶に新しいユ・ジェミョン。相棒であり、父や兄のような存在であるチャンボクを、絶妙なバランスでコミカルかつリアルに演じています。
映画『声もなく』の作品情報
【日本公開】
2022年(韓国映画)
【原題】
Voice of Silence(英題)
【監督・脚本】
ホン・ウィジョン
【製作】
キム・テワン
【撮影】
パク・ジョンフン
【音楽】
チャン・ヒョクジン&チャン・ヨンジン
【編集】
ハン・ミヨン
【キャスト】
ユ・アイン、ユ・ジェミョン、ムン・スンア
映画『声もなく』のあらすじ
普段は鶏卵販売をしながらも、犯罪組織から命令され死体処理などの裏稼業で生計を立てる、口のきけない青年テイン(ユ・アイン)と相棒のチャンボク(ユ・ジェミョン)。
ある日、犯罪組織のヨンソクからの無茶な命令で、身代金目的で誘拐された11歳の少女チョヒ(ムン・スンア)を1日だけ預かることになりました。
ところが、依頼をしたヨンソクが組織に始末され、ふたりは予期せず誘拐事件に巻き込まれていくことに……。
まとめ
韓国屈指のスター俳優ユ・アインが新人女性監督ホン・ウィジョンとタッグを組んだ『声もなく』。貧しさから闇の仕事を請け負って生計をたてる口のきけない青年と、両親に身代金を払ってもらえない少女の巡りあいを切なく描いた珠玉のサスペンスです。
セリフが全くない役に挑むユ・アインの演技と、新人監督が浮き彫りにした韓国社会の底辺で生きる声なき人間の孤独感は絶賛されました。
初長編作である本作で、青龍賞・新人監督賞と百想芸術大賞・監督賞を受賞する快挙を果たしたホン・ウィジョン監督。世界各国の映画祭で話題をさらった『はちどり』のキム・ボラ監督と並ぶ、1980年代生まれの女性監督がまたひとり、彗星のごとく現れました。
韓国映画『声もなく』は2022年1月21日(金)より、シネマート新宿・シネマート心斎橋ほかにて公開!