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Entry 2021/07/29
Update

映画『ヨコクソン』あらすじ感想と評価解説。韓国ホラーのリメイク版を女優ソヨンヒとソンナウンの共演で描く

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

韓国ホラー映画『ヨコクソン』は、8月6日(金)よりシネマート新宿とシネマート心斎橋にて公開!

1986年に製作され『女哭声(ヨコクソン)』を、2018年に新たに完全リメイクした、同名の映画『ヨコクソン』

演技派の女優として知られる『チェイサー』『ビー・デビル』のソ・ヨンヒがシン夫人役を演じ、2011年4月に韓国の6人組女性アイドルグループ「Apink」のメンバーとして人気を博したソン・ナウンがオク・ブン役で映画初主演を務めます。

かつてのオリジナル版同様に時代劇ホラーに分類されるものではあるが、脚本と演出を担当したユ・ヨンソン監督は、恐怖を描くスタイリッシュな描写とリズミカルな演出を用いて、当時よりも斬新かつスピーディーな手法で描いています。

最新韓国ホラー映画『ヨコクソン』のあらすじと感想、前作との比較から見どころなど、ご紹介いたします。

映画『ヨコクソン』の作品情報


(C)2018 SMILE ENT & ISU VENTURE CAPITAL & FOOTPRINT FACTORY. All Rights Reserved.

【公開】
2019年(韓国映画)

【原題】
The Wrath

【脚本・監督】
ユ・ヨンソン

【キャスト】
ソ・ヨンヒ、ソン・ナウン、イ・テリ、パク・ミンジ、ソン・ソンユン

【作品概要】
1986年に製作され、韓国歴代ホラーのひとつに挙げられる『ヨコクソン』を、新鋭ユ・ヨンソン監督がリメイク版として演出担当。

キャストには『チェイサー』(2008)『ビー・デビル』(2011)などで人気を博した韓国を代表する演技派女優ソ・ヨンヒ。

また、6人組女性アイドルグループ「Apink」のメンバーであるソン・ナウンが映画初主演。そのほか、『鬼』(2010)のイ・テリも脇を固めています。

また、時代劇ホラーでありながら、赤外線撮影やドロン撮影などの手法にこだわりを見せた撮影監督にクァク・サンフン。


映画『ヨコクソン』のあらすじ


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原因不明の奇異な死が続く、不気味な古い邸宅。

偶然ここに足を踏み入れることになったオク・ブン(ソン・ナウン)は、ある秘密を持ったシン氏夫人(ソ・ヨンヒ)に迎えられます。

シン氏夫人はオク・ブンに家にいる間に守らなければならない規則を伝え、必ずそれらを守るようにと指示をします。

だが、その規則を破ってしまった時、恐ろしい真実と直面することになるのですが…。

映画『ヨコクソン』の感想と評価


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時代が生んだ『ヨコクソン』

本作『ヨコクソン』のオリジナル版は、1986年に韓国で製作された同名映画。

この頃の映画といえば、『エイリアン2』『ヒッチャー』(いずれも1986年製作)などがあり、
アメリカでは良質なホラー映画やサスペンス映画が精力的に作られた時代です。

かつて、オリジナル版『ヨコクソン』をご覧になられた映画ファンの方がいらっしゃれば、韓国映画が次へのステップへ向かいたい作品として、ある意味では面白い作りをした作品として、キッチュな作風を記憶しているかもしれません。

そんな社会背景には、1984年にロサンゼルスオリンピックが開催されれ、次開催は1988年のソウルオリンピックという、多くの国々が成長期の頂点をに迎える前であったからと言えるでしょう。社会も、人々も活力的に夢を見て息づいていました。

オリジナル版『ヨコクソン』は、時代劇ホラーでありながら、呪術と幽霊の恐怖や戦いを電子音響での効果音を施して見せたり、当時、フィルム撮影であった趣のある暗い色調に赤い色彩の照明を入れるなどの工夫をしていました。

また、何といっても呪術の飛び出す「卍」の傷からの光線(念力)は、B級映画ファンを喜ばせるアンバランスな感じが微笑ましくもありました。

タイトルにある“女哭声”とは、直訳で女性が泣き叫ぶという意味ですが、2016年製作のリメイク版『ヨコクソン』ではどのようにこれらが継承されたのでしょう。

赤い照明と効果音


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オリジナル版が主に置いた照明技術の赤い色彩は、もちろん、血色を彷彿させる手法として用いられました。

そこで血の描写もそれなりに多く見られるオリジナル版ですが、リメイク版でもこれらの工夫は、前作を継承しながらも新たに恐怖のリアリティーを持ち込み、さらには現代的なホラーの作風を垣間見ることができます。

オリジナルとリメイク版ともに、映画冒頭からしっかりとホラー映画の継承とも呼ぶべき滑り出しを行い、また同様に墓から立ち上がる悪霊の霊気はそのままで描き、赤い照明も上手くリスペクトを大きく展開させています。

それのみならず、血の色、また料理関係の描写は、ひと工夫が凝らされており、案にオリジナル版とは同じにしないことで、現在の観客に飽きのこない語り部は最終の戦いの場でも見どころになっています

さて、電子音響の使用はいかに継承したか。これについては映画を見る楽しみとして明確には書きませんが、時代劇なのにあそこであの音を入れるのかと、面白い工夫だなとユ・ヨンソン監督のセンスを感じました。

もちろん、特殊な効果音の後には視覚的な色彩にも配慮しているので、かなり意識的なのだと見受けることができました。繰り返しでますのでおそらく気がつくでしょう。

ぜひ、劇場で新しく生まれ変わった『ヨコクソン』を、夏の暑さを忘れる涼しい環境で体感してみてください。

まとめ


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本作のリメイク版の制作を可能にしたのは、キャスティングにあるでしょう。

まずは『チェイサー』(2008)で注目され、『ビー・デビル』(2011)などで、力ある演技派女優であることを証明したソ・ヨンヒの存在。

ヨンヒは、2021年8月に「夏のホラー秘宝まつり2021」で公開される『死なない夫』(2019)にも出演しており、イ・ジョンヒョンと女同士のコミカルな掛け合いを見せています。

この2つのホラー映画は全く異なる作風でもあり、『ヨコクソン』は静であり、『死なない夫』は動となっているので、ソ・ヨンヒのファンとしてはいずれの作品も必見になっています。

また、本作『ヨコクソン』では、6人組女性アイドルグループ「Apink」のメンバーであるソン・ナウンが、映画初主演しているのも忘れてはなりません。

参考動画:「Mr. Chu-Japanese Ver.-」

ソン・ナウンは、1994年2月10日生まれ。身長167cmでスタイルも抜群。彼女はJYP練習生を経て、CUBEエンターテインメントに移り、高校在学中の2011年4月にApinkとしてデビューを果たした逸材です。

メンバーの中では、サブボーカルとリードダンサーを担当。日本でも活躍をしたK-POPアイドルなので記憶されているファンも多いことでしょう。

2012年には、SBSドラマ『大風水』でヒロインの少女期を演じ女優活動をはじめ、韓国で長きに渡りシリーズ化された映画「家門の栄光シリーズ」の第5作『家門の帰還-家門の栄光5』で映画デビューを決めました。

本作での彼女の可愛らしい美貌もあって、映画『ヨコクソン』はホラー作品としてより輝きを増しています。

ぜひ、お見逃しなく!


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韓国ホラー映画『ヨコクソン』は、8月6日(金)よりシネマート新宿とシネマート心斎橋にて公開!





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