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Entry 2021/07/14
Update

『奇想天外映画祭2021』開催日/上映作品/劇場情報。新宿K’s cinemaにてデルフィーヌ・セイリグ『赤い唇』が日本初公開!

  • Writer :
  • 石井夏子

映画史の闇の中から忽然とその名を表した選りすぐりの、
怪作、珍作、奇作、迷作、異作が今年も目白押し!

2019年より開催されて以来、この世の映画好事家を驚かせる作品を次々と上映してきた「奇想天外映画祭」。

昨年は上映作品の目玉である『ウィッカーマン final cut』がコロナ渦もなんのその、全回ソールドアウトの圧倒的ヒットを飛ばしました。

ファンの声に応え、2021年9月4日(土)より新宿 K’s Cinemaにて本年も『奇想天外映画祭 Bizarre Film Festival Vol.3』(以下『奇想天外映画祭2021』)が開催されます。

また、今回の奇想天外映画祭のビジュアルは、NHK・Eテレ日曜美術館でも特集され反響を呼んだ、異端の絵本作家スズキコージの書下ろし。

日本初公開となる『赤い唇』のデルフィーヌ・セイリグが中心に、本映画祭で上映される作品のキャラクターが、スズキの独特なタッチで配置されています。

【連載コラム】「奇想天外映画祭アンダーグラウンドコレクション2020」記事一覧はこちら

『奇想天外映画祭2021』開催概要

【開催日時】
2021年9月4日(土)~24日(金)

【開催場所】
K’s cinema

【K’s cinema住所】
〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目35-13 SHOWAKANビル3F

【アクセス】
JR新宿駅:東南口 徒歩3分/東口 徒歩5分
東京メトロ丸の内線 新宿三丁目駅:A5出口 徒歩2分
東京メトロ副都心線 新宿三丁目駅:E9出口 徒歩2分
都営新宿線 新宿三丁目駅:C1出口 徒歩4分

【上映作品】
『赤い唇』『赤い影』『恐怖の足跡』『デッド・オブ・ナイト』『銀河』『アルチバルト・デラクルスの犯罪的人生』『アントニオ・ダス・モルテス』『シッダールタ『黄色の部屋』『黒猫』『呪いの家』『ウィッカーマン final cut』

目玉作品はデルフィーヌ・セイリグ主演『赤い唇』

(C) Films Sans Frontieres

映画史の闇の中から忽然とその名を表した選りすぐりの、怪作、珍作、奇作、迷作、異作が今年も目白押しの『奇想天外映画祭2021』。

昨年は『ウィッカーマン final cut』などで好評を博しましたが、第3回目となる本年の注目作品は、『去年マリエンバートで』『ブルジョアジーの密かな愉しみ』のデルフィーヌ・セイリグが謎めいた優雅な伯爵夫人に扮するハリー・クーメル監督『赤い唇』。

その類いまれな美貌とカリスマ性がスクリーンを赤く染める本作は、『血とバラ』以来の、最も芸術的な吸血鬼映画と当時の「NEW YORKTIMES」が絶賛したほど。

今回が満を持しての日本初公開となります。

映画『赤い唇』の作品情報

【製作】
1971年(ベルギー・フランス・ドイツ合作映画)

【原題】
Daughters of Darkness

【監督】
ハリー・クーメル

【本編尺】
100分

【音楽】
フランソワ・ド・ルーベ

【キャスト】
デルフィーヌ・セイリグ、・ダニエル・ウィメ、ジョン・カーレン、アンドレア・ラウ

【作品概要とあらすじ】
舞台はベルギーの港町オステンドのホテル。

宿泊した新婚夫婦が謎めいた優雅な伯爵夫人に出会ったことから引き込まれていく禁断の世界を奇妙で、奇想と恐怖、独特のエロテイシズム描写で、“『血とバラ』以来のアーティスティックな吸血鬼映画”(ニューヨーク・タイムズ)と評価されました。

ヨーロッパでは怪奇幻想映画の巨匠として知られるハリー・クーメル監督の代表作で、ルイ・マルなどはその独自の耽美的映像力を高評価。

主人公エリザベート伯爵夫人を演じるデルフィーヌ・セイリグの銀色に輝く美貌とエレガントで霊感に満ちたミステリアスな妖しさに酔いしれます。

その他も怪作珍作ぞろい!

『赤い影』(C) Tamasa Distribution

その他にもおすすめのカルト作品が上映となります。

映像の魔術師ニコラス・ローグの衝撃のサイコスリラー『赤い影』

デヴィッド・リンチなどにも大きな影響を与えたことで知られる、怪奇幻想映画史に輝くカルトホラー『恐怖の足跡』

イギリスの代表的な監督4人が演出した5話から成るホラーアンソロジーの古典『デッド・オブ・ナイト』

ルイス・ブニュエル監督『銀河』、『アルチバルト・デラクルスの犯罪的人生』の2作品。

ブラジルの白熱の大地が生んだ狂気の作家グラウベル・ローシャが描いた壮大な伝説と神話の世界『アントニオ・ダス・モルテス』

『チャパクワ』のコンラッド・ルークスがヘルマン・ヘッセ原作で制作した『シッダールタ』

推理小説史の古典的名作『黄色の部屋の秘密』をマルセル・レルビエが監督したトーキー創世記のミステリー『黄色の部屋』

ボリス・カーロフ、ベラ・ルゴシ2大怪優の初共演作として名高い怪奇ホラー『黒猫』

映画史上初めて“幽霊”を登場させたクラシック・ホラー『呪いの家』

そして昨年大ヒットした『ウィッカーマン final cut』がアンコール上映

計12作品が上映されます。

まとめ

参考動画:『ウィッカーマン final cut』

何かと心が休まらない昨今、劇場の暗闇で、怪しくも輝かしい魅力を放つこれらの作品群を是非ご堪能下さい。

『奇想天外映画祭 Bizarre Film Festival Vol.3』は、2021年9月4日(土)より新宿 K’s Cinemaにて開催です。

【連載コラム】「奇想天外映画祭アンダーグラウンドコレクション2020」記事一覧はこちら


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