大迫力の演奏シーンが光る大人気メディアミックスプロジェクト「BanG Dream!」の劇場版作品第3弾!
アニメ、漫画、ゲームの世界観が繋がるだけでなく、現実の世界でも劇中バンドがライブを開催する一大メディアミックスプロジェクト「BanG Dream!」。
地上波音楽番組にも多数出演した実績を持つ劇中バンド「Roselia」を題材とした劇場版映画『BanG Dream! Episode of Roselia I:約束』(2021)は、音楽界での成功のため迷いながら大切な物を見つけていく少女たちの物語が魅力的に描かれていました。
今回は、そんな前作から続く「Roselia」の物語の完結作となる『BanG Dream! Episode of Roselia II:Song I am.』(2021)をネタバレあらすじを含めご紹介させていただきます。
CONTENTS
アニメ映画『BanG Dream! Episode of Roselia II:Song I am.』の作品情報
【公開】
2021年(日本映画)
【監督】
三村厚史
【脚本】
柿本広大
【キャスト】
相羽あいな、工藤晴香、中島由貴、櫻川めぐ、志崎樺音
【作品概要】
全世界で2000万人のユーザ数を記録するスマホゲームなど、多岐に渡る作品で人気を誇るメディアミックスプロジェクト「BanG Dream!」の登場バンド「Roselia」に焦点を当てた劇場版第2作。
本作には「Roselia」のメンバーだけでなく、美竹蘭を演じる佐倉綾音や宇田川巴を演じる日笠陽子など「BanG Dream!」を支える声優陣が多数出演しました。
映画『BanG Dream! Episode of Roselia II:Song I am.』のあらすじとネタバレ
「FUTURE WORLD FES.」への出演権をかけたコンテストの日が迫り、「Roselia」の「湊友希那」は当日演奏する曲の選別に難航していました。
「FUTURE WORLD FES.」に出演することが出来ずに音楽の道を諦めた父が友希那に託した「LOUDER」と、友希那の親友でありRoseliaのベーシスト「今井リサ」が作曲した「約束」は必須としながらも、最後の曲を決めあぐね徹夜を繰り返す日々を送る友希那。
一方でリサは「約束」の作曲後、場の空気を読み自身の意見を主張することをしなかった過去とは異なりRoseliaのために積極的に自身の意見を述べるようになり、友希那とギタリストの「氷川紗夜」はその変化を頼もしく感じていました。
音楽以外の体験も想像力の糧になることを知った友希那と紗夜も、Roseliaを結成する前には考えもしなかった友人たちとのアクティビティに積極的に参加。
リサの変化や紗夜の「約束が私たちを強くする」と言う言葉に感化されたキーボードの「白金燐子」はバンドの練習にのめり込むようになり、1人で新曲「”UNIONS” Road」を完成させます。
コンテストまで1週間を切った練習日、燐子の親友でありドラマーの「宇田川あこ」の後押しによって「”UNIONS” Road」がコンテストの曲に正式に採用され、5人は短い期間での追い込みを始めました。
しかし、自分以外のメンバーの活躍を目にしコンテストの勝ち上がりを確信するにつれて、あこは「FUTURE WORLD FES.」への出演のために結成されたRoseliaがその目的を果たした後、バンドとしての存在意義があるのかを不安に感じ始めます。
あこは自身の悩みを姉であり「Afterglow」のドラマーである「宇田川巴」に相談すると、バンドや自分自身の「役目」を見つけるようにと諭されます。
コンテストの前日、悩みをメンバーに打ち明けたあこは、リサや友希那も「フェスの先」がどこに続いているかは分かっていませんでしたが、Roseliaとして結束した5人のまま歩み続けたい気持ちを持っていることを知ります。
「SWEET MUSIC SHOWER」での失敗時、あこが誰よりも先にRoseliaの抱える問題を見抜いたことを話す友希那によってあこは自身の「役目」がRoseliaを引っ張っていくことであると確信し奮起しました。
コンテスト当日、迷いを吹っ切ったRoseliaの演奏は冴え渡り、コンテストの順位を1位で通過し「FUTURE WORLD FES.」への出演が決定します。
映画『BanG Dream! Episode of Roselia II:Song I am.』の感想と評価
前作を凌ぐ劇場映え「ライブ映画」
本作は劇中バンド「Roselia」の物語の一区切りとなる作品であり、彼女たちの悲願である音楽フェス「FUTURE WORLD FES.」を中心とした物語が展開していきます。
それゆえに前作に比べ演奏シーンが多く、前作よりもさらに劇場の大音響が活かされた劇場で観るべき作品に仕上がっていました。
そして本作は「音」だけでなく「バンド」を主軸に置いたプロジェクトならではの「演奏とのシンクロ」を意識したアニメーションにも大注目であり、アニメではなかなか表現の難しい劇中の登場人物が実際に演奏しているようなリアルな身体の動きが再現されています。
フェスの演出やカメラワークも「ライブ」への強いこだわりを感じ、「バンド好き」が目と耳の両方で充分に楽しめる作品でした。
前作から続く「Roselia」の物語
本作の物語は前作『BanG Dream! Episode of Roselia I:約束』から地続きで繋がっています。
前作では「バンドの結成」「演奏の失敗」「バンドとしての再起」がドラマチックに描かれ、登場人物の数人が精神的に大きな成長を遂げました。
本作はその流れを組んでいるため、前作で迷いを捨てた湊友希那や今井リサが支柱となり、新たに迷い始める白金燐子や宇田川あこをしっかりと支えながら物語が進んでいきます。
「前作での成長は何だったのか」と言う続編映画にありがちなモヤモヤとは無縁の、登場人物の成長を噛み締めることができる続編かつ完結作にふさわしい物語展開を見せてくれる作品です。
まとめ
2021年8月には「BanG Dream!」の登場バンドが勢揃いするアニメーションライブ映画第2弾『BanG Dream! FILM LIVE 2nd Stage』(2021)が公開され、2022年1月には「Poppin’Party」を主軸とした『BanG Dream! ぽっぴん’どりーむ!』(2022)が公開予定の映画界としても大注目の「BanG Dream!」シリーズ。
音楽を題材に成長と挫折、そして未来への希望を詰めた青春物語が展開される「BanG Dream!」は大迫力の音響が楽しめる映画と言う媒体でも更なる飛躍を見せてくれること間違いありません。
そんな「BanG Dream!」映画の最新作『BanG Dream! Episode of Roselia II:Song I am.』は劇場で絶賛公開中。
「Roselia」の奏でる音楽と彼女たちの物語をぜひ劇場でご覧になってください。