映画『レオン』や『LUCY/ルーシー』などで知られるリュック・ベッソンが原案・脚本・製作を担当。
戦争に苦しむ避難民を救う為に、不可能とも思われるミッションに挑む、5人の男達の戦いを描いた『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』を紹介します。
CONTENTS
1.映画『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』の作品情報
【公開】
2018年(フランス・ドイツ映画合作)
【原題】
Renegades
【監督】
スティーブン・クォーレ
【キャスト】
サリバン・ステイプルトン、チャーリー・ビューリー、シルビア・フークス、ジョシュア・ヘンリー、ディアミッド・マルタ
【作品概要】
敵陣真っただ中にある湖の水深45mの湖底から、重さ27トンの金塊を運び出すミッションに挑む5人の戦いを描いたアクション・エンタテインメント。
ジェームズ・キャメロン監督の右腕として活躍し『イントゥ・ザ・ストーム』で注目されているスティーヴン・クォーレが監督を務めています。
2.映画『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』のあらすじ
1995年、紛争末期のサラエボ。
“ネイビーシールズ”に所属するマットは、以下のメンバーで構成されたマット隊を従えて、極秘任務を進めていました。
・ベイカー:チーム1の色男
・モラン:数学の天才
・ダッフイー:腕利きの調達屋
・ジャクソン・ポーター(通称JP):重火器のエキスパート
マット隊の極秘任務の内容は、敵の将軍を誘拐する事でしたが、マットたちは敵の基地を爆破し、将軍を誘拐後に戦車を強奪します。
マット隊を追ってきた敵の将校ペトロヴィッチの軍隊と、派手な戦いを繰り広げ、橋を破壊し逃走しました。
作戦は成功しましたが、マット隊の上官であるレヴィン少将は、強引な方法を問題にし、マット隊は3日間の謹慎を言い渡されます。
マット隊はバーに繰り出した後、それぞれの休暇を過ごします。
ベイカーは、バーのウェイトレスのララと交際しており、彼女の家で2人の時間を過ごしますが、そこへララの兄が仲間を連れて現れます。
ララを強引に連れ出そうとする兄と仲間に、ベイカーは立ち向かい、マットの協力を得て撃退しました。
兄の目的が、ララが隠している金塊であると聞かされたベイカー。
更に戦時中の1944年に水没した村には、ナチスがヨーロッパの各国から奪った金塊が総額3億ドルが眠っていると聞かされます。
ベイカーはララに「それさえあれば、戦争に苦しむ避難民を救うことが出来る」と懇願され、マットに相談します。
マットは避難民を救う為に、金塊を運び出す決意をして作戦を立てました。
しかし金塊が眠る湖は敵陣のど真ん中にあり、巡回船が見張っている危険な環境にあり、水深45mの湖底から重さ27トンの金塊を運び出すのは容易ではありません。
またマット隊をペトロヴィッチが捜索しており、危険を察知した軍は、36時間後のマット隊の異動を決定します。
1度は金塊の輸送作戦を諦めたマット隊ですが、モランがある作戦を閃くのでした。
3.映画『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』の感想と評価
本作の撮影はドイツ、クロアチア、マルタ、フランスと4か国にまたがって行われ、軍事基地や戦車、戦闘機に至るまで、全て実物を使用しています。
クライマックスの舞台になる水中都市も、実在する場所でロケ撮影を行っています。
また、マット隊の5人の俳優たちは、実際に元シールズのトレーナーから訓練を受けました。
地上の何倍もの体力や時間を費やす水中での撮影のために、数週間の特訓をやり遂げて撮影に挑んでおり、本物ならではの迫力のある映像を描くことに成功しています。
また、本作は様々な異なる状況で展開されるアクションシーンが特徴です。
冒頭の街を破壊しながら展開される戦車シーン。中盤のヘリと戦闘機の息詰まる大チェイス。クライマックスの武器を持たない追い詰められた状況での、水中都市での戦闘などが見られます。
これらのアクションが展開される状況によって、趣向を変えて飽きさせない作りになっています。
迫力のあるアクション・シーンの映像が特徴の本作ですが、出演した俳優も個性派ぞろいになっています。
マット隊に所属する主要メンバーの脇を、映画『トレインスポッティング』のスパッド役で知られるユエン・ブレムナー。
マット隊の上官を映画『セッション』の鬼教師役でアカデミー賞助演男優賞に輝いたJ・K・シモンズが演じています。
特にJ・K・シモンズは今作でも鬼教官を演じており、熱くなって説教をしますが、マット隊に受け流されるというようなコミカルな場面も見どころです。
まとめ
本作『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』を鑑賞して、アクションだけではなく、コメディやラブストーリーなどの様々な要素を持ったエンタテインメント作品という、面白さを味わえました!
リーダーのマット役を演じたサリバン・ステイプルトンのインタビューでは、それを意識して制作されたことが分かります。
「この作品はただのアクション映画でも、ただのネイビーシールズ映画でも、ただのラブストーリーでもない、それが全部一緒になった最高な映画だ!」
作品全編を通して、丁寧で分かりやすい描写となっており、原案・脚本・製作を務めたリュック・ベッソンの手腕もあるのでしょう。
しかし、監督を務めたスティーヴン・クォーレが、ジェームズ・キャメロン監督の右腕となるスタッフで活躍してきたからこそ、職人技が光っていたと言えるはずです!
作品の始まりから終わりまで、飽きる事なく楽しめた『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』。
皆さんも体験してみて下さい!