それでも、生きていくー。世界の映画祭で絶賛された衝撃の物語。
生存者証言を参考に、北朝鮮強制収容所の内情を描きつつ、過酷な環境で生きていく家族とその仲間たちが生き抜いていく姿を3Dアニメーションで描いた衝撃の感動作『トゥルーノース』が誕生しました。
その映画『トゥルーノース』は、2021年6月4日(金)よりTOHOシネマズシャンテほかにて全国公開されます。
あわせて、衝撃の予告編ならびにポスタービジュアルが解禁となりました。
映画『トゥルーノース』について
本作は、各国の映画祭で話題となり、レオナルド・ディカプリオも激賞したドキュメンタリー映画『happy-しあわせを探すあなたへ』(2012)のプロデューサーを務めた清水ハン栄治の初監督作品。
在日コリアン4世であり、幼い頃から帰還事業で北朝鮮に渡航後に消息を絶った人たちの話を聞いていた監督が、実際に収容体験をもつ脱北者や元看守などにインタビューを行い10年もの歳月をかけて作り上げました。
音楽監督はディズニー長編アニメ映画『ムーラン』(1998)のマシュー・ワイルダーが担当。
強制収容所内の恐るべき実態を描きつつ、家族愛、仲間との絆・ユーモア、死にゆく者への慈しみの心情などが、実写ではなく、あえて優しいタッチの寓話的なアニメーションで描かれた本作は感動と評判を呼び、アニメ映画の世界最高峰を選ぶ権威あるアヌシー国際アニメーション映画祭「長編コントルシャン部門」にノミネート。
またワルシャワ国際映画祭・審査員特別賞、ナッシュビル映画祭・長編アニメ部門グランプリ、韓国のプチョン国際アニメーション映画祭長編部門の特別賞を受賞するなど海外の映画祭を席捲、2020年の第33回東京国際映画祭「ワールド・フォーカス部門」では正式上映され話題となりました。
映画『トゥルーノース』の予告編
この度解禁となった予告編は、「12年前、私は母国から亡命しました。これは私の家族の物語です」とカメラに向かって語りかける男性の言葉から始まります。
1995年北朝鮮・平壌、両親と幸せに暮らしていた主人公ヨハンは、突然父が政治犯の疑いで逮捕され、母と妹ミヒとともに悪名高き強制収容所に送還されてしまいます。
「お母さん心配しないで。僕が母さんとミヒを守る」とヨハンは決意しますが、飢えと極寒の中、「お前らは皆使い捨てなんだよ」と過酷な労働を強いられます。
そんな生存競争の生活が何年も続き、ヨハンは次第に優しい心を失っていきます。母は「誰が“正しい”とか―“間違っている”じゃないの。“誰になりたいか”を自分に問いなさい」と言い残して息を引き取りました。
それでもヨハンは生き抜くために自分を取り戻していく姿が切り取られた予告映像となっています。
映画『トゥルーノース』のポスタービジュアル
この度あわせて解禁されたポスタービジュアルには、「それでも、生きていく。」というコピー、そして高い壁がそびえる場所に立ち、遥か遠くの空を自由に飛ぶ鳥を見つめる後ろ姿が配されています。
映画『トゥルーノース』の作品情報
【日本公開】
2021年(日本・インドネシア合作映画)
【監督・脚本】
清水ハン栄治
【音楽】
マシュー・ワイルダー
【声のキャスト】
ジョエル・サットン、マイケル・ササキ、ブランディン・ステニス、エミリー・ヘレス
映画『トゥルーノース』のあらすじ
1960年代の帰還事業で日本から北朝鮮に移民したパク一家は、平壌で幸せに暮らしていましたが、突然父が政治犯の疑いで逮捕。
家族全員が突如悪名高き政治犯強制収容所に送還されてしまします。
過酷な生存競争の中、主人公ヨハンは次第に純粋で優しい心を失い、他人を欺く一方、母と妹は人間性を失わずに生きようとします。
そんなある日、愛する家族を失うことがきっかけとなり、ヨハンは絶望の淵で「生きる」意味を考え始めます。
やがてヨハンの戦いは他の者を巻き込み、収容所内で小さな革命の狼煙が上がり…。
まとめ
生存者証言を参考に清水ハン栄治監督が10年もの歳月をかけて作り上げた本作は、世界の映画祭で絶賛されました。
北朝鮮強制収容所という世界で最も過酷な場所で、希望を捨てずに生き抜こうとする者たちを3Dアニメーションで描いた衝撃の感動作がいよいよ公開されます。
映画『トゥルーノース』は、2021年6月4日(金)よりTOHOシネマズシャンテほかにて全国ロードショーです。