『ワンダヴィジョン』はDisney+で配信。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)初のMCU本編と密接にリンクした配信ドラマ『ワンダヴィジョン』(2021)。
今までの物語との繋がりがありながらも、数多くの矛盾が見られる本ドラマはその矛盾こそが本質である未だ謎の多い作品。
今回は、徐々に世界の全貌が見え始めてきた「Episode3」をネタバレあらすじを含め紹介させていただきます。
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CONTENTS
ドラマ『ワンダヴィジョン』の作品情報
【原題】
WandaVision
【配信】
2021年1月15日(Disney+独占配信)
【監督】
マット・シャクマン
【キャスト】
エリザベス・オルセン、ポール・ベタニー、テヨナ・パリス、キャスリン・ハーン、カット・デニングス、ランドール・パーク
【作品概要】
アメリカンコミック「マーベル・コミックス」を映像化する企画「MCU」の「フェーズ4」開始作となる配信ドラマ。
監督を務めたのは「ファーゴ」や「ゲーム・オブ・スローンズ」、「ザ・ボーイズ」など大ヒットドラマのエピソードを数多く手がけてきたドラマ監督のマット・シャクマン。
ドラマ『ワンダヴィジョン』Episode3のあらすじとネタバレ
妊娠したワンダを医者に見せるヴィジョンは、昨日突如妊娠したワンダが妊娠4ヶ月であると宣言され驚愕します。
医者を玄関まで見送り部屋に戻るとワンダのお腹はさらに成長しており、既に妊娠6ヶ月の兆候を見せ始めていました。
本から妊娠についての知識を取得したヴィジョンは、これまでの成長スピードから計算しワンダの出産が3日後に迫っているのではないかと考えます。
お腹の中の子供が成長するに連れて、家電製品が故障したり停電が発生するなど街中で異常が起き始めます。
ワンダの子供の成長スピードや身の回りで起きる異変に対しヴィジョンは疑問を口にします。
すると時間が巻き戻り、ヴィジョンの疑問はなかったことになりました。
突然、先程まで妊娠6ヶ月だったワンダに陣痛が始まり、ヴィジョンは旅行に出かけると言っていた医者を呼び戻すため家を出ます。
家で医者の到着を待つワンダの前に同じ街に住む友人のジェラルディンが訪ねてきます。
街の人間に自身とヴィジョンの異常性を隠したいワンダはジェラルディンに対し妊娠を隠しますが、本格的に陣痛が始まったことで彼女に介助されながら出産を行うことになります。
ジェラルディンの介助もあり、ヴィジョンが医者を連れて帰ってくるまでに男の子のビリーを出産したワンダ。
ヴィジョンは喜びビリーを抱き抱えますが、その時再び出産が始まりビリーの双子となるトミーも出産しました。
ドラマ『ワンダヴィジョン Episode3』の感想と評価
前話のラストから画面に色がついたことでカラーとなった「Episode3」では、2人の生活に大きな変化が訪れます。
本話では、前日に妊娠し翌日に出産という過密スケジュールにてんてこ舞いとなるワンダとヴィジョンをコミカルに描きながらも、今後の物語に非常に重要になる要素がいくつも登場していました。
「世界」の創造者はワンダ?
『ワンダヴィジョン』内で描かれるワンダとヴィジョンの幸せな夫婦生活は、ヴィジョンと死別したことで叶うことのなくなってしまったワンダの一番の夢でもあります。
それゆえに前話の考察ではワンダによる世界の創造説を挙げさせていただいましたが、「Episode3」ではその説を肯定する要素と否定する要素が登場します。
「世界」に疑問を持たれることは創造者にとって望ましいものではなく、劇中ではヴィジョンが世界に違和感を覚えるとシーンが巻き戻り、ヴィジョンの違和感がなかったことにされてしまいます。
「Episode3」でも巻き戻しは1度発生しますが、ワンダが見ていない時にヴィジョンが疑問を覚える場面では1度も巻き戻しが起きません。
このことはワンダこそが「世界」の創造者であることを想起させますが、同話には不自然な点も多くありました。
「世界」の創造者はワンダではない?
ワンダはヒドラと言う悪の組織により超能力者として育てられますが、彼女にはピエトロと言う双子の兄弟がいました。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)でワンダとピエトロはヴィランとして登場しますが、同じくヴィランのウルトロンの思想についていけずに袂を分かち、アベンジャーズと共闘します。
しかし、ピエトロは子供を守るためにウルトロンによる銃撃を浴び死亡してしまいます。
ワンダにとってピエトロはヴィジョンと同等に大事な存在であり、その存在が本ドラマ内で言及される以上、ワンダの作り出した世界ならばピエトロも復活していなければ不自然です。
ワンダが作り出した世界なのか、それとも全く別の人間が作り出した世界なのか。
まだまだ本ドラマから目を離すことはできなさそうです。
まとめ
「Episode3」では主題歌に「ザ・モンキーズ」の楽曲「デイドリーム・ビリーバー」が起用されています。
「ザ・タイマーズ」が本楽曲を日本語化し、高畑充希など多くの著名人が日本語版をカバーしているため日本では馴染み深い曲でもあります。
1話1話物語の謎がさらに深まり、考察の楽しみを与えてくれるドラマ『ワンダヴィジョン』。
MCU好きの方にこそオススメしたい考察系海外ドラマです。