西島秀俊の魅力いっぱいの作品をピックアップ!
シリアスでハード、かつクールで男らしい役柄が印象深い西島秀俊。年齢を増すごとに、渋さと色気も増し、カッコよさを維持し続けている彼のおすすめ作品を振り返ってご紹介!
西島秀俊は、2021年3月19日(金)に公開される、劇場版『奥様は、取り扱い注意』で、公安警察官を演じます。注目すべきは、監視ターゲットが元特殊工作員という自分の妻というところでしょう。
この作品は2017年のテレビドラマの続編を映画化したもので、妻役はドラマと同じく綾瀬はるか。
愛が勝つのか、使命が勝るのか。ドラマと同じく息のあった夫婦の様子と、特殊工作員の妻を監視するという難しい役どころをぜひご覧ください。
CONTENTS
西島秀俊のプロフィール
西島秀俊は、東京都出身の1971年生まれの俳優。19歳の時に参加したオーディションに合格し、デビューします。
デビュー作はテレビ朝日放送のドラマ『はぐれ刑事純情派5』(1992)。1999年公開の役所広司さんW主演『ニンゲン合格』で映画初主演を果たし、本作で第9回日本映画プロフェッショナル大賞・主演男優賞を受賞。
それ以降は、NHK連続テレビ小説『純情きらり』(2006)や『ストロベリーナイト』(2013)などに出演し、人気俳優の地位を築き上げました。
映画『奥様は、取り扱い注意』(2021)
映画『奥様は、取り扱い注意』作品情報
【公開】
2021年(日本映画)
【監督】
佐藤東弥
【脚本】
まなべゆきこ
【キャスト】
綾瀬はるか、西島秀俊、鈴木浩介、岡田健史、前田敦子、みのすけ、鶴見辰吾、六平直政、佐野史郎、檀れい、小日向文世
映画『奥様は、取り扱い注意』あらすじ
伊佐山菜美(綾瀬はるか)は専業主婦ですが、特殊工作員という過去を持っています。菜美の夫・伊佐山勇輝(西島秀俊)は、現役の公安警察であることを隠しながら菜美を監視していました。
半年前、ある出来事により菜美は記憶喪失になってしまい、2人は桜井久実と裕司に名前を変えて、小さな地方都市で新しい生活を始めていました。
2人が新生活を送る街では、新エネルギー源「メタンハイドレード」の発掘をめぐり、開発反対派と推進派の争いが激化していました。
そして、新エネルギー源開発の裏でロシアと結託した国家レベルの陰謀が潜んでいる事実を、公安が突き止めます。
勇輝は公安の協力者になるか、特殊工作員だった妻を殺すかの選択を迫られます。そんな時、菜美は大きな事件へと巻き込まれていきます。
第5位 映画『人魚の眠る家』(2018)
映画『人魚の眠る家』の作品情報
【公開】
2018年(日本映画)
【原作】
東野圭吾
【監督】
堤幸彦
【脚本】
篠崎絵里子
【キャスト】
篠原涼子、西島秀俊、坂口健太郎、川栄李奈、山口紗弥加、田中哲司、斉木しげる、大倉孝二、駿河太郎、ミスターちん、遠藤雄弥
映画『人魚の眠る家』のあらすじ
2人の子どもを持つ播磨薫子とIT機器メーカーを経営する夫・和昌は現在別居中。2人の娘の小学校受験が終わったら離婚することになっていました。
そんなある日、娘の瑞穂がプールで溺れ、意識不明の状態に陥ってしまいました。
回復の見込みがないと診断され、深く眠り続ける娘を前に、薫子と和昌はある決断を下しますが、そのことで次第に運命の歯車が狂いだしていきます。
映画『人魚の眠る家』のおすすめポイント
人気作家・東野圭吾の同名ベストセラーを映画化し、篠原涼子と西島秀俊が夫婦役で映画初共演を果たしたヒューマンミステリー。「明日の記憶」の堤幸彦監督が手懸けました。
夫の浮気で離婚間近な夫婦が、娘の不慮の事故で「脳死」か「植物人間状態で生きる」かの、究極の選択を迫られます。
篠原涼子は、等身大の母親という当たり役に徹していました。
一方の西島秀俊は、IT企業の社長としての風格と知性が光ります。妻に翻弄され苦悩する夫の孤独を深く表現。娘を想う父親の気持ちがひしひしと伝わる演技は、見る者を釘付けにしました。
第4位 映画『空母いぶき』(2019)
映画『空母いぶき』の作品情報
【公開】
2019年(日本映画)
【原作】
かわぐちかいじ
【監督】
若松節朗
【脚本】
伊藤和典 長谷川康夫
【キャスト】
西島秀俊、佐々木蔵之介、本田翼、小倉久寛、高嶋政宏、玉木宏、戸次重幸、市原隼人、堂珍嘉邦、片桐仁、和田正人、石田法嗣、平埜生成、土村芳、深川麻衣、山内圭哉、千葉哲也
映画『空母いぶき』のあらすじ
近未来の日本でのことです。政府は航空機搭載型護衛艦「いぶき」を導入。
巨大さや機能の点から「動く基地」とも称され、長年「専守防衛」論議の的となってきた大型空母です。艦長は航空自衛隊出身の秋津一佐(西島秀俊)。副長は海上自衛隊の新波二佐(佐々木蔵之介)。
「いぶき」が訓練で出航後、沖ノ島の初島近辺に謎の武装集団船が出没し、初島に上陸して自国の国旗を掲げました。
日本の領土が占領されるという事態に、政府は「いぶき」に武装集団を無傷で追い払う出動命令を下します。
威嚇を始める「いぶき」に武装集団は激しい攻撃を仕掛けました。専守防衛・戦争放棄を掲げている日本ゆえ、攻撃は避けたいのですが……。秋津の判断に、日本国民に対する信義がのしかかります。
映画『空母いぶき』のおすすめポイント
主人公はエリート自衛官・秋津と新波。二人は防大の同期生であり、常にトップ争いをする優秀な人材たちです。
映画最大のポイントはいかにして殺人をせずに武装集団を追い払うのかということ。専守防衛である自衛隊は、すでに犠牲者が出ているのに敵を追い払うことしか考えさせてもらえません。
勝利を収めるために、憲法違反をしてでも先に戦闘に打って出るのか、あくまで守りに徹するのか。手をこまねいてこれ以上殉職者を増やすのか。
司令官としての紛糾するジレンマとの闘いが続きます。砲撃発射のボタンを押したくなる衝動に歯止めをかけるのが「自衛官である」という意識でした。
「国を守る」という行為には、幾つもの選択肢があり、現場責任者はその中から最も良いと思われる作戦を模索します。有事の際に悩み苦しむ現場のトップの決断こそ、国の将来を左右するものです。
敵の襲来は国民をも巻き込む最大の危機。それを最前線で食い止めるには、自衛隊の活躍が不可欠といえます。ラストの自衛官である誇りに満ち溢れた、西島秀俊演じる秋津の姿は必見です。
第3位 映画『ストロベリーナイト』(2013)
映画『ストロベリーナイト』作品情報
【公開】
2013年(日本映画)
【原作】
誉田哲也:インビジブルレイン
【監督】
佐藤祐市
【脚本】
龍居由佳里 林誠人
【キャスト】
竹内結子、西島秀俊、大沢たかお、小出恵介、宇梶剛士、丸山隆平、津川雅彦、渡辺いっけい、遠藤憲一、高嶋政宏、生瀬勝久、武田鉄矢、染谷将太
映画『ストロベリーナイト』あらすじ
警視庁捜査一課の刑事・姫川玲子(竹内結子)。敏腕刑事の玲子が率いる姫川班の管轄で連続殺人事件が発生しました。
警察は合同特別捜査本部を設置。やがて姫川のもとに「犯人は柳井健斗」という垂れ込み情報が入ります。
ですが、上層部から「柳井健斗には触れるな」という不可解な指示が下りました。納得できない姫川は単独で捜査を進めます。そんな姫川を同僚の菊田(西島秀俊)が優しく見守ります。
そして、捜査過程で牧田(大沢たかお)という男と出会うのですが……。
映画『ストロベリーナイト』のおすすめポイント
誉田哲也の人気警察小説『インビジブルレイン』を原作に、女性刑事・姫川玲子の活躍を竹内結子主演で描いたドラマ『ストロベリーナイト』の劇場版。
原作のタイトルである「インビジブルレイン」をそのまま演出に使用したかのように、作中では雨が降るシーンが続きます。ずぶぬれになりながら、孤独に耐えて地道な捜査をする姫川。
西島秀俊が演じるのは、そんな姫川を仕事面でサポートし、密かに恋心も抱く優秀な部下の菊田刑事です。影でしっかりと愛する女性を見守る、男らしい姿にほれぼれします。
第2位 映画『クリーピー 偽りの隣人』(2016)
映画『クリーピー 偽りの隣人』の作品情報
【公開】
2016年(日本公開)
【原作】
前川裕
【監督】
黒沢清
【脚本】
黒沢清、池田千尋
【キャスト】
西島秀俊、竹内結子、川口春奈、藤野涼子、戸田昌宏、馬場徹、最所美咲、池田道枝、佐藤直子、笹野高史、東出昌弘、香川照之
映画『クリーピー 偽りの隣人』のあらすじ
元刑事の犯罪心理学者・高倉(西島秀俊)は、妻の康子(竹内結子)と郊外の住宅街に引っ越しました。
越した早々、隣人の西野(香川照之)一家にどこか違和感を抱きます。
ある日、高倉と妻・康子(竹内結子)の家に西野の娘・澪(藤野涼子)が駆け込んできて、実は西野が父親ではなく全くの他人であるという驚くべき事実を打ち明けました。
そんな最中、高倉は、元同僚の野上(東出昌大)から6年前に起きた一家失踪事件の調査協力を依頼されました。
高倉は、事件の捜査を始めますが、唯一の生き残りである長女の記憶を探っても真相にたどり着けずにいました。けれども捜査を進めるうちに、事件に西野が関わっているのではないかと疑いを持つようになります。
高倉が西野の真相を調べる中、康子の近辺では異変が起きていました。
その異変に高倉が気が付いた時には、西野の手により康子は取り返しのつかない深い闇の中に引きずり込まれ….。
映画『クリーピー 偽りの隣人』のおすすめポイント
本作は、誰もが心の片隅に持っている隣人への疑問と恐怖を盛り込んだサスペンススリラー。
カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞した黒沢清監督が、日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕の小説『クリーピー』を実写映画化しました。
奇妙な隣人に翻弄されるうちに、深い闇に引きずり込まれていく夫婦の恐怖を描いています。
西島秀俊と不気味な隣人を演じる香川照之は本作で5回目の共演。そして、夫婦役を演じる竹内結子とは、『ストロベリーナイト』で見せた息のあった掛け合いの再現となります。
「あ」「うん」の呼吸でごく自然に演じられる人間関係は安定感があり、そういう意味では心地良く観れるサスペンスです。
第1位 映画『劇場版 MOZU』(2015)
映画『劇場版 MOZU』の作品情報
【公開】
2015年(日本映画)
【原作】
逢坂剛
【監督】
羽住英一郎
【脚本】
仁志光佑
【キャスト】
西島秀俊、北野武、香川照之、真木よう子、伊勢谷友介、松坂桃李、長谷川博己、小日向文世、池松壮亮、伊藤淳史、杉咲花、阿部力
映画『劇場版 MOZU』のあらすじ
妻子の死の謎を追う公安警察官・倉木(西島秀俊)は、大杉(香川照之)、明星(真木よう子)とともに一連の「MOZU事件」で警察内部に巣食う闇を白日のもとに晒しました。
しかしそれは恐るべき謀略の氷山の一角に過ぎませんでした。それからしばらくして、高層ビル占拠爆破とペナム大使館襲撃、二つの大規模テロが同時発生しました。
これらの事件は犯罪プランナー高柳(伊勢谷友介)と実行部隊を率いる殺し屋・権藤(松坂桃李)を中心とするテログループによる犯行でした。
彼らは、日本犯罪史の重大事件を影で操ってきた存在「ダルマ」(北野武)の名のもとに、ある犯罪計画を極秘裏に進行していました。
映画『劇場版 MOZU』のおすすめポイント
原作は逢坂剛氏のハードボイルド小説「百舌」シリーズ。ドラマ版に続き、主演の西島秀俊や香川照之、真木よう子ら豪華キャストが出演し、最大の敵となる悪役ダルマにビートたけしが扮します。
家族を失った警視庁公安部の捜査官・倉木が、殺し屋「百舌」を追ううちに巨大な陰謀に巻き込まれるという壮大な物語です。
実物を使ったガン・アクション、公道を完全封鎖してのカーチェイス、トレーラー大爆破など、日本では絶対に実現不可能なド迫力シーンの数々に目を奪われることでしょう。
これらの撮影をするため、フィリピンでの一ヶ月に及ぶ大規模な海外ロケも敢行されたそうです。
捜査官・倉木に扮するのは西島秀俊。恐ろしい敵と戦う捜査官を体当たりで演じています。
まとめ
ハードなアクションを披露する捜査官から自衛官、植物人間になりそうな娘と家族の幸せを願う父親と、実に様々な役を演じ分ける西島秀俊。
主役はもちろん、主役を支えるような役どころもソツなくこなす演技力に感服します。
強さと優しさを兼ね備えた刑事や捜査官のイメージが強い西島秀俊が次回挑むのは、愛する妻を監視する公安捜査官。
2021年3月19日(金)に公開される、劇場版『奥様は、取り扱い注意』での活躍も楽しみです。