Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2020/11/08
Update

勝地涼映画『アンダードッグ』崖っぷち芸人ボクサーのミヤギを熱演【演技評価とプロフィール】

  • Writer :
  • 谷川裕美子

東京国際映画祭「TOKYOプレミア2020」オープニング作品『アンダードッグ』

『銃』『全裸監督』『ホテルローヤル』の武正晴監督が、『百円の恋』以来6年ぶりにボクシングをモチーフに、森山未來、北村匠海、勝地涼をキャストに迎え制作した映画『アンダードッグ』。前・後編の2部で構成された劇場版が2020年11月27日に同日公開されます。

原作・脚本の足立紳をはじめ、多数映画賞を受賞した秀作『百円の恋』の製作チームが再び集結。

主人公の落ちぶれた“通称かませ犬”と呼ばれるボクサーを演じるのは、ダンサーとしても国内外で活躍する演技派俳優・森山未來。ストイックなトレーニングを積み、迫真のボクシングシーンに挑んでいます。

児童養護施設で育った若きボクサー役に若手実力派筆頭の北村匠海、チャラい一方でボクシングに一心に打ち込む崖っぷち芸人のボクサー役に勝地涼。

三人の負け犬らが夢をつかむためにリングで熱き戦いを繰り広げる姿が描かれます。

そのほか、水川あさみ、瀧内公美、冨手麻妙ら実力派女優陣に加え、風間杜夫、柄本明らベテラン勢が豪華共演。

元WBA世界スーパーバンタム級王者の佐藤修、元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二、プロボクサーでありトレーナーライセンスも取得しているお笑いトリオ『ロバート』の山本博も出演しています。

この記事では芸人ボクサー・宮木瞬役の勝地涼について詳しくお伝えしていきます。

映画『アンダードッグ』の作品情報


(C)2020「アンダードッグ」製作委員会

【上映】
2020年(日本映画)

【監督】
武正晴

【キャスト】
森山未來、北村匠海、勝地涼、瀧内公美、熊谷真実、水川あさみ、冨手麻妙、萩原みのり、二ノ宮隆太郎、風間杜夫、柄本明

【作品情報】

『百円の恋』の監督・武正晴と、原作・脚本の足立紳が再タッグを組んだボクシング映画。

チャンピオンへの夢を諦めきれずにボクシングにしがみつく主人公の〝かませ犬(=アンダードッグ)〟ボクサー・末永晃を、『モテキ』『怒り』の森山未來が演じます。

児童養護施設出身で秘めた過去を持つ若手ボクサー・大村龍太役に人気急上昇中の北村匠海、大物俳優の2世タレントの芸人ボクサー・宮木瞬役に勝地涼。

三者三様の事情を持つボクサーたちの、再起をかけた熱い生き様が描かれます。共演は熊谷真実、水川あさみ、瀧内公美、風間杜夫、柄本明ほか。

映画『アンダードッグ』のあらすじ


(C)2020「アンダードッグ」製作委員会

かつて一度は掴みかけたチャンピオンの夢を諦めきれずにいるプロボクサーの末永晃。

現在も“かませ犬(=アンダードッグ)”としてリングに上がり、ボクシングにしがみつく日々を送っていました。

しかし、息子の太郎に父親としての背中すら見せてやることができないまま、“かませ犬”から“負け犬”に。燃えカスとなった彼は、宿命的な出会いを果たします。

一人は児童養護施設出身で秘密の過去を持つ若き天才ボクサー・大村龍太。

もう一人は面白くないと野次られる芸人ボクサー・宮木瞬。大物俳優の二世タレントで、芸人としても鳴かず飛ばずの宮木は、テレビ企画でボクシングの試合に挑むこととなります。

三者三様の理由を持つ男たちが、再起をかけてリングで拳を交えますが…。

映画『アンダードッグ』宮木瞬役は勝地涼

参考映像:『亡国のイージス』(2005)

映画『アンダードッグ』で芸人ボクサー・宮木瞬役を演じる勝地涼は1986年8月20日生まれ。東京都出身。フォスタープラス所属。妻は元AKBの女優・前田敦子。

2000年のドラマ『千晶、もう一度笑って』で俳優デビュー。

その後、映画・ドラマ・舞台など様々な作品に出演し、2005年には映画『亡国のイージス』で第29回日本アカデミー賞新人賞を受賞しました。

主な出演作はドラマ『BG~身辺警護人~』NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』、映画『銀魂2掟は破るためにこそある』『マスカレード・ホテル』など。

2014年には宮藤官九郎プロデュースで「涼 the graduater」名義で歌手デビューも果たしています。2015年には同じく宮藤プロデュースのもと「勝 勝次郎」名義でCDデビュー。

2020年には本作『アンダードッグ』のほか、『サイレント・トーキョー』が公開予定です。

映画『アンダードッグ』宮木瞬はどんな役?


(C)2020「アンダードッグ」製作委員会

勝地涼演じる宮木瞬は、有名俳優を父に持つ2世タレント芸人。

宮木は常に周囲からはギャグがツマラナイと揶揄されており、鳴かず飛ばずの芸人でした。オマケに宮木の友人たちは、彼のマンションの部屋に勝手に出入りしては使いたい放題。また食事に行っては宮木はタカられてばかりいました。

唯一、宮木の彼女だけは献身的に尽くし、アルバイトに出るなどして働いていました。しかし、売れていない宮木にとってはそれも疎ましいだけでした。

そんな崖っぷち芸人の宮木に、ある日、テレビ番組の企画でボクシングのプロテストに挑戦することになりますが…。

勝地涼の演技力の評価は

参考映像:『銀魂2 掟は破るためにこそある』(2018)

独特の存在感を放つ個性派俳優・勝地涼。

2005年映画『亡国のイージス』で第29回日本アカデミー賞新人賞を受賞。物語の鍵を握る如月役の役作りのために自衛隊への体験入隊し、真冬の海に入るなどの過酷ロケに挑みました。

2013年のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』では「前髪クネ男」ことTOSHIYA役で出演。たった一回の出演だったにも関わらず、大きなインパクトを残し話題をさらいました。

プロミスのCMでも柄本時生と共に架空のミュージシャン役で、視聴者に強い印象を残しています。

ドラマ『ヒモメン』では、一見非の打ちどころがない優秀な医師に見えながら、実は腹黒いキャラクターを好演。視聴者にだけはその本性が見えるという難しい演技を見事にこなしています。

本作『アンダードッグ』では、有名俳優の父を持つプレッシャーのもと、売れない芸人としてボクシング企画で再起をかける宮木瞬役を熱演。

自身の存在を証明するためにボクシングに挑む宮木の揺れ動く心を演じる勝地に要注目です。

勝地涼の公式SNSの紹介

勝地涼の公式SNSをみつけましたのでご紹介させて頂きます。

まとめ


(C)2020「アンダードッグ」製作委員会

『百円の恋』の監督・武正晴と脚本家・足立紳の最強タッグによる熱きボクシング映画『アンダードッグ』。

ダンサーとしても活躍する高い身体能力を備えた演技派・森山未來と、若手実力派・北村匠海、様々な役を演じてきた勝地涼が、再起をかけ3つ巴で戦う男たちを熱く演じます。

観る者に強いインパクトを与える個性派・勝地涼が、夢も芸も中途半端で生きることにもがく男・宮木瞬をどんな演技で魅せるのか期待が高まります。

熊谷真実、水川あさみ、風間杜夫、柄本明ら豪華俳優陣派が共演。

注目の映画『アンダードッグ』は、2020年11月27日よりロードショーです。

関連記事

新作映画ニュース

『キック・ミー』佐藤佐吉×ゲイリー・ハギンズ監督来日記念トークショーがヒューマントラストシネマ渋谷・03/15公開初日に開催決定!

映画『キック・ミー 怒りのカンザス』は《未体験ゾーンの映画たち2024》において2024年3月15日(金)からヒューマントラストシネマ渋谷にて上映、また関西地域では3月19日(火)シネ・リーブル梅田で …

新作映画ニュース

映画『真夏の夜のジャズ4K』日本公開日/上映館。音楽ドキュメンタリーのデジタルリマスター版がスクリーンに蘇る!

『真夏の夜のジャズ』初公開から60周年。 ジタルリマスターされた4K版が本邦初公開! 日本のジャズシーンの方向性を決定づけたと言われる伝説の夏フェス(アメリカ最大級の音楽フェスティバル「ニューポート・ …

新作映画ニュース

韓国映画『真犯人』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。予告動画も解禁のミステリー作品が劇場公開!

プチョン国際ファンタスティック映画祭観客賞受賞。 甘美な疑惑に酔いしれる極上のミステリー。 プチョン国際ファンタスティック映画祭で観客賞を受賞した極上のミステリー、原題『진범(英題:THE CULPR …

新作映画ニュース

日本オリジナルポスター解禁。映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』は19年間のシリーズ集大成!

「X-MEN」シリーズ最終章!? アメコミヒーロー映画ブームの火付け役となった『X-MEN』(2000)以降、スピンオフ含む11作品を贈りだしてきた「X-MEN」シリーズ。 19年の歴史をもつシリーズ …

新作映画ニュース

『輝け星くず』元町映画館で4/13〜4/26神戸限定・先行上映が決定!山﨑果倫主演作は東京公開も近日に発表

心のブレーキが壊れても、私たちはまた、きっと輝ける! クスッと笑えて、心がじんわり温かくなり「小さな星くず」がきらりと輝くような映画『輝け星くず』。山﨑果倫が主演を務めた本作は、失敗に容赦のない社会で …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学