『映像研には手を出すな!』がドラマ化に続いて映画にも!
映画『映像研には手を出すな!』は、アニメ制作を志す女子高生3人組の青春を描いた作品。湯浅政明監督によるテレビアニメ版も放送された大童澄瞳の同名コミックを、実写映画化しました。
芝浜高校で結成された「映像研究同好会」。自分たちが思い描く“最強の世界”を描くためアニメーション制作を開始。今回は、予算審議委員会を乗り切った“映像研”にさらなる問題が降りかかります。
主演はドラマから引き続きの「乃木坂46」の齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波。小西桜子、福本莉子、桜田ひより、浜辺美波ら人気の若手女優も共演しています。監督は「乃木坂46」とは映画『あさひなぐ』でもタッグを組んだ英勉。
映画『映像研には手を出すな!』は、2020年9月25日(金)よりロードショーです。
映画『映像研には手を出すな!』の作品情報
【公開】
2020年(日本映画)
【原作】
大童澄瞳
【脚本・監督】
英勉
【キャスト】
齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波、小西桜子、グレイス・エマ、福本莉子、松崎亮、桜田ひより、板垣端生、赤楚衛二、鈴之助、出合正幸、松本若菜、山中聡、浜辺美波、高嶋政宏
【作品概要】
アニメ化、実写ドラマ化されて大きな話題を呼んでいる『映像研に手を出すな!』が長編映画化。同じスタッフ・キャストで製作されたドラマと連動した構成になっています。
主演はドラマ版から続投の「乃木坂46」の齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波。共演に小西桜子、福本莉子、浜辺美波などが脇を固めます。
映画『映像研には手を出すな!』のあらすじとネタバレ
予算審議員会を乗り越え、研究会としてのスタートを切った“映像研”。
しかし、429の部活と81の倶楽部・同好会がひしめく芝浜高校では部活動の統廃合が大・生徒会の指導の元、推し進められていくことに。
大・生徒会会長の道頓堀透は映像研が動き出してから校内には騒乱が起きることが増えていたこともあって、怒りを募らせていました。
大・生徒会による部活動統廃合を切り抜けるため文系部活・同好会は文化祭に活路を見出します。
そんなことはお構いなく、今日も浅草みどりと水崎ツバメは校内で見つけたロボットのことで盛り上がっていました。
そこに生徒会書記のさかき・ソワンデがやってきて映像研とアニメ研究会の統合を告げます。
アニメ制作を親から禁じられているツバメにとってこれは緊急事態といえます。
この事態を受けて策士の金森さやかはロボット研究部と組んで対抗する方法を取ります。
ロボ研は自身で作ったロボットの展示、映像研はそのロボットを主役にしたアニメーションを製作して独自色をだして、大・生徒会の統廃合に立ち向かいます。
ロボ研とのコラボですが、ロボ研によるロボット・ターロスの姿を見ると、キリンより小さい、トラックで突っ込めば一撃で倒せるなどと、みどりとツバメは言いたい放題で、ロボ研のメンバーは早くも後悔し始めます。
そんなこととは露知らず、みどりとツバメは独自の設定を突き進む巨大怪獣とロボットの激突を描く作品を作り始めますが…。
映画『映像研には手を出すな!』の感想と評価
『ハンサム★スーツ』で2008年に監督デビューした英勉監督は、『ヒロイン失格』(2015)『あさひなぐ』(2017)から『貞子3D2』(2013)などジャンルを横断的に手掛けてきました。
2020年は『前田建設ファンタジー営業部』『ぐらんぶる』『妖怪人間ベラ』そして本作『映像研には手を出すな!』と4作品が公開され、2021年以降『東京リベンジャーズ』『映画 賭ケグルイ』の続編などが待機中です。
時に力業で勢い任せな部分があって、時に粗も感じることもあるのですが、コメディやホラーなどの勢いがないと成り立たない作品の時には本領を発揮。
『映像研には手を出すな!』もまた、勢いに溢れたコメディ映画になっています。
本作は、4月より放送され好評を博したドラマ版に続き、齋藤飛鳥が人並み外れた想像力を持つ極度の人見知りな主人公・浅草みどりを演じています。
山下美月がお嬢様でカリスマ読者モデルでもあるかたわら、アニメーターを目指している天真爛漫な水崎ツバメ、梅澤美波が金儲けの嗅覚と持ち前のビジネスセンスでプロデューサーの役割を果たす金森さやかを演じています。
予告編は、ロボ研の巨大ロボから始まっていますが、この巨大ロボをめぐってロボ研と映像研で起こる一悶着。
他にも巨大な陰謀、謎の組織の存在など、映画版ならではの展開も用意されています。
隅々を見ると違和感のような作品の中でのアンバランスな部分もあるのですが、邦画の中ではあまりない作風でもありますので、このスタイルはキープし続けて欲しいところです。
まとめ
アイドルという職種については、その存在から活動内容まで賛否両論があるのですが、日本の文化の一端を担っていることは間違いないでしょう。
この映画『映像研には手を出すな!』はそんなアイドルの活かし方が良くわかっている人たちが作った映画です。
我々の生活に繋がるリアルと極端にディフォルメされた部分の両方を併せ持っていると言えば分かりやすいでしょうか?
突飛な等身大ともいえる『映像研には手を出すな!』のキャラクターを演じるには、“アイドル”という職種の人たちがぴったりです。
特に、今回は『あさひなぐ』で乃木坂46と組んでいるスタッフが再集結したこともあって、スタッフとキャスト双方の信頼感と、イメージの共有が感じられる作品となっています。