「皆で助け合って生きていく」というテーマの作品を寄付。
新型コロナウイルスの蔓延に伴う大幅な動員減少に続き、緊急事態宣言による多くの映画館の休館の報道に多くの関係者・映画ファンが心を傷めています。
ミニシアターがあったからこそ上映出来た映画『セブンガールズ』(監督・脚本:デビッド・宮原/2018年公開)。
本作の実行委員長・小野寺隆一氏より、『セブンガールズ』を2020年5月~9月に上映していただける全国のミニシアター様に興行収入の全額を上映館様に寄付するというご提案がありました。
無料上映、割引上映なども含めて、ご自由にご活用して頂きます。事態の終息と共に、再び映画館に観客が集まる日を心より願っております。
映画『セブンガールズ』とは?
映画『セブンガールズ』は当初UPLINK渋谷での1館1週間の上映予定から計4週の延長上映をはじめ、全国10箇所以上で1年に渡って上映され、動員数2500名を越えた作品です。
わずかな動員数でありながら熱烈なファン、リピーターを生み、現在もTOHOシネマズ主催の復活上映希望サイト「ドリパス」にて3度ものランキング入り、復活上映決定を果たしています。
本作が描くのは、夢を持つことも、希望を持つことも、恋をすることさえ贅沢だった終戦直後。今日食べるもののためだけに生きる「パンパンガール」と蔑まれた女性たちを描き、極限状態に近いどん底にありながら、星を見上げ続けた夢の物語です。
原作となったのは2018年に旗揚げ20周年を迎えた、劇団前方公演墳の同名舞台。多くの観客に愛され、2004年の初演から、4度の再演を重ねてきた劇団の代表作を、舞台版のオリジナルキャストで映画化しました。
監督は劇団前方公演墳主宰で、マンガ『かぶく者』の原作なども手がけるデビッド・宮原。
映画『セブンガールズ』の実行委員長小野寺隆一のコメント
映画業界の未来を思い各所があらたな動きを進めている中、本作の映画化実行委員会の実行委員長であり、出演もしている小野寺隆一氏よりコメントが届きました。
この映画は、20年間小劇場で公演を続けてきた劇団を応援し続けてくださったファンの皆様によるクラウドファンディングでの支援から始まりました。
クラウドファンディング達成後も、やれるすべてのことを自分たちでやる姿勢をみて、多くの現場スタッフに支えられて信じられないような低予算での撮影を完了できました。
その後の上映も、自分たちの作品を映画化したいという思いに共感してくださったからこそ、この規模ではありえない動員数になったと思っています。
そして現在も多くの復活上映を望む声が集まっております。この映画のテーマは「皆で支え合って生きていく」ことです。
日本の映画、 音楽、 演劇などエンターテイメント文化までもがウイルスに感染しているような状況の中、
映画「セブンガールズ」という作品を世の中に送り出していただいたミニシアターという文化に少しだけでも恩返しをさせていただけたらと心より思っております。
また上映していただけるのであれば可能な限り舞台挨拶などご協力させてください。
映画の灯火を守り続けてくださるミニシアター様に感謝を込めて。
セブンガールズ映画化実行委員会 実行委員長 兼 出演 小野寺隆一
映画『セブンガールズ』の作品情報
【製作】
2018年(日本映画)
【原作】
劇団前方公演墳の舞台『セブンガールズ』
【脚本・監督】
デビッド・宮原
【音楽】
吉田トオル
【美術監督】
杉本亮
【キャスト】
劇団前方公演墳
映画『セブンガールズ』のあらすじ
アメリカ軍の支配下にあった終戦直後、希望と尊厳を奪われたドン底の東京にわずかな命を生きた娼婦達がいました。
家族の命を奪ったアメリカ軍人を相手に体を売る彼女達を人は蔑み、パンパンガールと呼びました。
とっくに捨てた幸せ、あるはずのない愛、取り巻く男達の野心に翻弄されながらも、手を取り懸命に生きようとした彼女達の歌、「セブンガールズ」が、瓦礫の街に今日も聞こえてきます。
まとめ
ミニシアターへのいますぐの寄付よりも上映再開、通常運営に戻った際に少しでも各映画館様の動員に繋がり、少しでも多くの興行収入を手にしていただくことこそ大事なのではないかと考え、今回、この企画を立ち上げたと語る小野寺氏。
製作資金0円からクラウドファンディングで製作され、テーマが「皆で助け合って生きていく」という作品ということも理由のひとつ。
また、DVD他ソフト化も、配信を含めた放送もおらず、映画館でのみの上映作品です。全国のミニシアター様、ぜひ本作の上映をご検討ください。
映画『セブンガールズ』上映に関するお問い合わせ先につきましては公式サイトにてご確認ください。