現在U-NEXTで特集を組まれているダンテ・ラム監督作品。
日本では最近になって監督作が劇場公開され、評価を得たことをきっかけに過去作も続々とDVDなどリリースされるようになりました。
そんなダンテ・ラム監督作とはいったいどんなものなのか?
今回は長らく日本ではCS放送でしか見ることの出来なかった作品で、12年度満を辞して劇場公開された『ビーストストーカー/証人』を紹介します。
1.映画『ビーストストーカー/証人』の作品情報
【公開】
2012年
【原題】
Beast Stalker
【監督】
ダンテ・ラム
【キャスト】
ニコラス・ツェー、ニック・チョン、チャン・チンチュー、リウ・カイチー
【作品概要】
ベテラン刑事のトンが、偶然発見した逃走中の犯行車両に銃弾を撃ち込んだ際、たまたま乗り合わせていた少女を射殺したことで、心に深い傷を負います。
しかし、少女の母親で検事のコーが、その逃走者の事件を引き受けていたことをきっかけで、今度は双子のもう一人の娘リンが謎の男・ホンにさらわれてしまい、トンは再び少女を救うため立ち上がります。
ダンテ・ラム監督の王道ともいえる「主人公にこれ以上ない重い過去を背負わせる」ハードな展開を持ちながらも、テンポのよさから、どんどん目が離せなくなっていくクライムサスペンスです。
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2.映画『ビーストストーカー/証人』のあらすじとネタバレ
香港の繁華街で、刑事のトンは部下と張り込んでいた犯行現場で、いよいよ突入をします。
現場にガサ入れをすると裏口から逃げる犯人。待ち伏せしている新さんともう一人の部下ですが、部下の不手際から犯人に隙を作り、サン(新)は被弾してしまいます。
なんとか防弾チョッキを着ていたおかげで、無事だったサンですが、ミスをした部下にトンは叱咤します。
なだめるサンですが、そこへ警察の無線に別の事件で逃走中の車両がありと連絡が入ります。
そしてトンとサンの目の前に、無線で入った車両が現れ、2人は急遽尾行をします。
しかし犯人に勘付かれると激しいカーチェイスを繰り広げ、交差点で別の車と衝突しトンも新さんも大怪我を老います。
犯人の車は停まっていた別の車に追突し、廃車と化した車を捨て、追突した車を乗っ取り逃走を続けます。
かろうじてトンはその車両に向けて発砲しますが、このときトランクには取り残されていた少女がいました。
少女はトンの銃弾により、命を落としてしまいます。
3ヵ月後。検事であり、亡くなった少女の母でもあるコーが引き受ける事件の相談が行われます。
昨年、男が武装した仲間をつれて、死傷者を出す強盗事件を引き起こし、逮捕されます。
そして今年、その犯人が乗った護送車が、武装集団に襲撃され逃走をします。
トンが追ったのはこの犯人でしたが、射殺してしまった少女は事故扱いとなり、コーが引き受ける事件は強盗事件のみとなります。
こちらは犯人の血液が現場の証拠として残っているので、絶対に勝てる裁判でした。
一方のトンは心を病んでしまい、無気力な日々を送っています。
彼の日課は、死んでしまった娘とは別の双子の娘・リンと関わることでした。
リンもトンを慕っており、今度幼稚園で行われる料理の会を見に来て欲しいといわれます。
とある雑多な町で、ホンという男は女性を監禁していました。
彼女に食事を与えると、突然もがき苦しみ息絶えます。
女性の『処理』が終わると、ホンは依頼主の男から借金を差し引いた額の報酬を受け取ります。
ホンの視力は事故の後遺症で固めは失明し、もう片方も色が見分けれないほどに弱っていました。
中に入ってしまった破片を取り出さなければ両目とも失明は免れないにも関わらず、ホンは手術を受けようとはしません。
そんな彼に、依頼主からコーの娘・リンを誘拐監禁するよう指示が入ります。
トンはコーも参加しているリンの料理会に訪れます。
そこにはホンも潜伏しており、彼は隙をついてリンを誘拐しますが、偶然居合わせたトンが後を追います。
しかしトンは返り討ちにあい、ホンを逃がしてしまいます。
コーは激しく動揺しますが、トンは必ずリンを見つけると言います。
3.映画『ビーストストーカー/証人』の感想と評価
監督が得意とするこてこてな男の哀愁漂うストーリー展開がたまらない今作ですが、アクションはもちろん、テンポのいいストーリーの中に、芸の細かい演出が入っている点が非常に面白いです。
例えばホンの部屋に突入するときも、別に勢いに任せてドアを蹴破れば良いものの、経験豊富なサンが、そのまま突っ込んだら返り討ちに遭うことを、いちいち促すシーンがあったりします。
他にもホンとトンの追走劇でも、警官数人も同時に追いかけるという2対1の構図が出来上がったりと、リアリティ溢れる演出が冴え渡っています。
テンポが良すぎても、見終わった後に何も残らないことがありますが、ダンテ・ラム監督作は、「あのシーン地味に良かったなあ」と思い返すことが出来る、面白い監督さんだと思います。
ただあまりにリアリティを追求するあまり、ホンが頭を殴られるシーンは、真顔でぶっ倒れるので若干シュールです。
まとめ
軽快なテンポに反して、登場人物の抱える過去の重さがいい具合にコントラストになるのが、この監督の得意とする演出です。
ですがよく考えてみたら、一番大変だったのって、トンと一緒に追跡して事故して瀕死→足が不自由になり左遷→ホンに救急車から突き落とされ瀕死。
という流れを受けてしまったサンなのではと、考えずに入られません。
そもそも、さっきまで救急車に乗っていたサンに、「救急車を呼ぶから」と言うトンのシュールさたるやいなや。
それすらもハードな演出に変えるダンテ・ラム監督に、今後も目が離せません。
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