16の島国に残る伝統的な音楽とパフォーマンスを記録した音楽ドキュメンタリー
5000年前、人々を繋いだものは、文字ではなく音楽だった――。
音楽ドキュメンタリー映画『大海原のソングライン』が、2020年8月1日(土)より東京・シアターイメージフォーラム、名古屋・名演小劇場にて公開されます。
映画公開に先がけ、特報、ティザービジュアル 、場面写真が到着しました。
映画『大海原のソングライン』について
本作『大海原のソングライン』は、東は太平洋のイースター島、西はインド洋のマダガスカルに至るまで、16の島国に残る伝統的な音楽とパフォーマンスを記録した、ドキュメンタリー映画です。
音楽プロデューサーにして本作監督のティム・コールと、プロデューサーのバオバオ・チェンは、3年もの歳月をかけて、各島々を渡り歩きました。
オーストラリアの先住民には、古来より受け継がれてきた、生活の中で動植物や岩、湖などを歌い世界を表現する“ソングライン”と呼ばれる思想/信仰があります。
それは、一曲を歌うというよりも、数珠つなぎに様々な歌が重なり合う独特の表現方法を持っているとのこと。
本作はその“ソングライン”という思想に基づいて、かつて同じ言葉や音楽で繋がっていた島々の歌をもう一度集結させるという、壮大な音楽プロジェクトを追っていきます。
なお、本作公開に先がけて、2018年7月に音楽アルバムが発売されると世界各国で評判を呼び、イギリス、ドイツなどで音楽賞を次々に受賞。
出演ミュージシャンたちによるライブも世界14カ国で行われ、こちらも高い評価を浴びています。
映画『大海原のソングライン』の特報予告
映画公開に先がけ、本作の特報も公開されました。
今回、解禁された特報では、それぞれの島で生きる人々が、伝承の音楽を演奏し、やがて一つのアンサンブルを奏でていく様子が映し出されます。
力強さと優雅さが一体となった音楽と同時に、壮大な自然模様も合わさることで、神秘さも醸し出されていきます。
それに加えて、
崇高で、朗らかで、伝統的で、素晴らしい多文化世界への探検である
――ブルース・エルダー(音楽評論家)
環境と自然保護の最前線にある地域からの、音楽による力強いメッセージ
――ビルボードアジア
といった、本作への称賛コメントが期待感を高めていますね。
映画『大海原のソングライン』の作品情報
【日本公開】
2020年(オーストラリア・台湾合作映画)
【原題】
Small Island Big Song(中国語題:小島大歌)
【監督】
ティム・コール
【製作】
バオバオ・チェン
【キャスト・音楽】
マウパワー、アロ・カリティン・パチラル、アレナ・ムラン、ホロモナホロ
映画『大海原のソングライン』のあらすじ
5000年前、太平洋には海を渡る人々がいました。
彼らは数千年に渡って大海原を攻略し、地球の半分を覆う島々にたどり着きます。
文字が普及する前の時代なので、彼らはその先々で音楽を残しながら交流していきました。
その勇敢な船乗りたちの子孫は、今や4億人にまで増加。
音楽プロデューサーにして本作監督のティム・コールと、プロデューサーのバオバオ・チェンは、3年間に渡りその航路をたどります。
台湾から出発してオーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、さらに太平洋の向こう側に位置するマダカスカル、そしてイースター島に至るまで、実に16の島国に残る伝統的な音楽やパフォーマンスを記録。
そして、「Small Island Big Song」と名付けられたこの試みは、単なる伝統音楽の記録に留まらなかったのです…。
まとめ
本作プロデューサーのバオバオ・チェンは、以下のようなコメントを発表しています。
私たちが出会ったのは、たくさんの笑い声と故郷への深い愛情、そして自然は支配するものではなく、繊細な織物のようなもので、その一端を我々も担っていると信じる世界中の同士たちへの、心からの感謝の気持ちでした。そうした彼らからの音楽という贈り物を、受け取っていただきたいです。
なによりも重要なのは音楽であり、現代的あるいは伝統的な、痛切あるいは陽気な曲を、素晴らしい音楽家達の故郷で録音したその現場にいた私達と同じぐらい楽しんでいただきたい。失われるにはあまりに尊すぎる、いくつもの海を跨いだ島々の旅行記「Small Island Big Song」にどうぞお付き合いください。
本作には、世界中に人種や国境は数あれど、音楽一つで人間は繋がっていけるということや、島々での生活をかいま見ることで、現在の地球が抱える温暖化や環境問題を考える、といったテーマが含まれています。
いままでのワールドミュージックや伝統音楽の常識を打ち破る、全く新しい音楽ドキュメンタリーが、幕を開けます。
ドキュメンタリー映画『『大海原のソングライン』は、2020年8月1日(土)より東京・シアターイメージフォーラム、名古屋・名演小劇場にて公開。