イギリスを席巻!実在する漁師バンドのサクセスストーリー
イギリスの小さな港町の漁師たちが、歌手デビューしちゃった!?
この奇想天外な実話を映画化した『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて』が、2020年1月10日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国公開されます。
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映画『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて』の作品情報
【日本公開】
2020年(イギリス映画)
【原題】
Fisherman’s Friends
【監督】
クリス・フォギン
【製作・脚本】
メグ·レナード、ニック·モアクロフト
【キャスト】
ダニエル・メイズ、ジェームズ・ピュアフォイ、デヴィッド・ヘイマン、デイヴ・ジョーンズ、サム・スウェインズペリー、タベンス・ミドルトン、ノエル・クラーク
【作品概要】
イギリスに実在する漁師たちで構成される舟歌コーラスバンド「フィッシャーマンズ・フレンズ」と、彼らを発掘したマネージャーたちのサクセスストーリーをモデルにしたコメディドラマ。
キャストは、マネージャーのダニーを、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)のティヴィック役で知られるダニエル・メイズ、ダニーと恋に落ちるオーウェンを、2020年日本公開予定の『ダウントン・アビー』で主演を務めるタペンス・ミドルトンがそれぞれ演じます。
また、フィッシャーマンズ・フレンズのリーダー、ジムには『ROMA/ローマ』(2018)のジェームズ・ピュアフォイ、同じくメンバーのジェイゴを『輝ける人生』(2016)のジェイムズ・ヘイマンといった顔ぶれを揃えました。
監督は、青春映画『キッズ・イン・ラブ』(2016)の新鋭クリス・フォギンで、本作が長編2作目となります。
映画『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて』のあらすじ
イギリスの南西部にある港町ポート・アイザック。
この地は、青い海と大西洋を見渡す丘陵地帯の絶景が楽しめる観光地として知られ、その日も、音楽マネージャーのダニーら一行がバカンスに訪れていました。
そんな中、同行していた上司のトロイは、港で舟歌を楽しげに歌う漁師たちを発見、遊び心でダニーに彼らと契約を交わすよう命じます。
「フィッシャーマンズ・フレンズ」というコーラスバンド名を名乗る漁師たちは、ひねくれ者のジムをリーダーに、週1回チャリティとしてコンサートを開いており、バンド活動はあくまで趣味の範疇でした。
気乗りしないながらも、ダニーはジムの娘オーウェンが経営するB&B(民宿)に泊まり、彼らと打ち解けるべく奔走。
どうにかしてジムたちと契約を結んだダニーでしたが、彼らと接するうちに、純粋に音楽を楽しむ姿と固い絆に感化され、仕事への充実感を味わうように。
さらにオーウェンとも親密になっていったダニーは、フィッシャーマンズ・フレンズの全英デビューに向けて動き出しますが…。
現役漁師たちによる舟歌コーラスバンド「フィッシャーマンズ・フレンズ」
本作に登場する「フィッシャーマンズ・フレンズ」は、1995年に慈善事業の資金集めに現役漁師が中心となって結成された実在のコーラスバンドです。
2010年にメジャーレーベルのアイランド・レコードと100万ポンド相当の契約を交わし、ファーストアルバム「Port Isaac’s Fisherman’s Friends」でデビュー。お揃いのPコートとジーンズ、ワークブーツ姿の屈強な男たちが、力強い歌声と美しいハーモニーで舟歌や民謡を奏でるというギャップが大いに受け、アルバムも全英チャートでトップ10入りを果たす快挙を達成しました。
参考映像:フィッシャーマンズ・フレンズ『No Hopers, Jokers & Rogues』PV
イギリスで本作が封切られた2019年3月以降も彼らの勢いは増すばかりで、9月から来年3月までの単独全英ライブツアーが決定しています。
ちなみに、本作の撮影には本物のフィッシャーマンズ・フレンズのメンバーが全面協力しており、自宅を撮影場所として提供したり、自らカメオ出演もしています。
酒とパブを愛するコーンウォール人たち
本作の舞台となる港町ポート・アイザックは、イギリス南西部コーンウォール地方に位置します。
このコーンウォールは、449年にアングロ・サクソン人がグレート・ブリテン島に侵入し、先住民族ケルト人の大半が彼らに征服されたものの、一部が生き永らえた地として知られます。
そうした歴史的背景から、イギリスの中でもコーンウォールは独立心が強く、住人達は「イギリス人」ではなく「コーンウォール人(コーニッシュ)」と自称するほど。
そしてイギリスといえば欠かせないのが、「パブ」。
『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』(2013)などでも描かれるように、イギリス人は昼間から酒を飲んで騒いでいるイメージがありますが、その拠点となるのがパブです。
しかし、パブが日本の居酒屋のような飲み処と少々異なるのは、“第二の我が家”という認識がある点。
気心知れた仲間がくつろぐ憩いの場であるパブは、コーンウォールでも重要なスポットとなっています。
郷土愛が強くて、酒とパブをこよなく愛し、おまけにビールにもうるさいコーンウォール人は、最初こそ面倒くさいですが、いざ打ち解ければ人情味たっぷりな連中なのです。
まとめ
漁師とバンドという、一見するとミスマッチに感じられる要素。ですが、日本にも船乗りが口ずさむ郷土の舟唄が各地で存在する上に、デビュー前は漁師だった演歌歌手の鳥羽一郎もいるぐらいですから、海の男と歌は切り離せない関係にあるのです。
酒好きで口は悪いものの、人情味あふれて歌が上手い。
そんな中年オジサンたちが繰り広げる、アメリカンならぬブリティッシュ・ドリームに、ご期待ください!
映画『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて』は、2020年1月10日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国公開。