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Entry 2024/05/24
Update

【7話ネタバレ】約束(ドラマ)感想考察とあらすじ解説。天草の疑惑×犯人の新情報は?香坂に降りかかった“悲しい事件”が絡み合う新展開⁈

  • Writer :
  • 谷川裕美子

いくつもの新事実が明らかとなる、衝撃の第7話

予測不能で、真犯人は一体誰なのかと考察せずにはいられない、スリルたっぷりな完全オリジナルの心理サスペンスドラマ『約束~16年目の真実~』

16年前に生まれ育った町で起きた連続殺人事件で人生を奪われ、故郷に戻って事件の真相に迫ろうとする女性刑事。しかし帰郷後、殺人事件が再び起こり始めます。

主演の中村アンをはじめ、横山裕、岡部たかし、杉本哲太ら豪華キャストが紡ぐスリリングなストーリーが病みつきになる一作です。

第7回では、思いもかけなかった新たな犯罪が判明。同時に5年前、エリート刑事・香坂に何が起きたのかも明らかとなります。

怒濤の展開を見せる衝撃のストーリーから目が離せません。

ドラマ『約束~16年目の真実~』の作品情報

【放送】
2024年(日本ドラマ)

【演出】
山本大輔、今和紀、吉川祐太 ほか

【脚本】
小峯裕之、本田隆朗、富安美尋

【音楽】
木村秀彬

【キャスト】
中村アン、横山裕、細田善彦、佐津川愛美、森永悠希、織田梨沙、坪倉由幸、樋口幸平、森優作、長谷川朝晴、井上肇、向里祐香、山田キヌヲ、川床明日香、岡部たかし、杉本哲太

【作品概要】
16年前に起きた連続殺人事件によりすべてを奪われた女性刑事・桐生葵が、父の無実を証明するために故郷に戻り、事件の真相に迫るさまをスリリングに描くサスペンスドラマ。

葵が帰郷した途端に再び事件が次々に発生し、青春時代をともにした同級生らまでも容疑者に。登場人物全員、互いが互いを疑い疑われるストーリーから一瞬たりとも目が離せません。考察必至の極上ミステリーです。

主演を中村アンが務め、バディの刑事を横山裕が演じます。細田善彦、佐津川愛美、森永悠希、織田梨沙が元同級生役を演じるほか、杉本哲太、岡部たかしらベテラン実力派が脇を固めます。

ドラマ『約束~16年目の真実~』第7話「懺悔」のあらすじとネタバレ

葵と香坂は、殺された被害者・和田瑠璃のスマホを持っていた天草を事情聴取しました。

天草は自分のタクシーの中で拾ったと説明します。確かに彼のタクシーのドライブレコーダーには、事件発生の3日前に瑠璃を乗せている映像が残っていました。

香坂は被害者たちの「ある点」に注目し、シリアルキラーの行動の新たな可能性を示唆しました。捜査本部では、疑わしい天草をマークすることが決まります。

さらに香坂は葵に、犯人が連続殺人を起こすきっかけに、葵が関係している可能性を告げました。葵は自分のせいで、無関係な人々の命が奪われたのかもしれないと知り動揺します。

一方、葵は不破から、16年前の映画シナリオのラストで「指切り」をするシーンは、天草のアイデアだったことを教えられます。実は殺された女性たちは皆、葵と同じショートカットで、遺体は指切りをする時のように小指を立てていたのです。

その後、昔葵が住んでいた神田橋でも、女性が殺されていたことがわかります。天草もまた、同じ頃に神田橋に住んでいました。天草は葵が好きだったと告白し「全部葵のせいだ」と言い捨てて立ち去ります。

そんな中、和田瑠璃のスマホの契約主名義は「シミズマコト」で、とばし携帯の可能性があることが判明。香坂は特殊詐欺絡みだと気づき、警視庁本部の捜査二課へ向かいました。

やがて事件は、思いがけない方向へと進んでいきます。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアにはドラマ『約束~16年目の真実~』第7話「懺悔」ネタバレ・結末の記載がございます。ドラマ『約束~16年目の真実~』第7話「懺悔」をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

5年前。特殊詐欺事件に対し香坂は囮捜査を提案しますが、有村刑事部長に却下されました。

しかし香坂の後輩・麻生は彼の案に賛同し、香坂が止めるのも聞かずに独断で囮になってアジトに潜入し、何者かに殺されてしまいます。上層部はすべての責任を香坂に押しつけました。

そして麻生の死体の側には、和田瑠璃と同じく、契約者名義が「シミズマコト」のとばし携帯が残されていました。

不破は恵に、シナリオを読んでいた可能性のある元同級生・井出尚哉について知っているかと尋ねます。井出は、恵の父の葬儀を訪れていました。

一方、香坂と一緒に天草を張り込んでいた葵。すると、天草がタクシー迎車で待機していた家の中から悲鳴が上がりました。その声を聞いた天草は、すぐに走り去ります。

葵はひとりで車で天草を追い、香坂は悲鳴のあった家から出てきた空き巣を連行しました。空き巣は初犯であり、闇バイトに応募して指示役に動かされていました。

その時、不破から葵に「井出がかつて在籍していた児童養護施設に、旅行客らしき女性を連れた天草が入っていった」と連絡が入りました。

現場に駆けつけた葵は木崎らと施設に突入しようとしますが、有村刑事部長は夏目に止めるよう指示します。しかし「すべて責任を一人で負う」という葵の覚悟を目の前にした夏目は、一緒に建物に踏み込みました。

施設内には、「ルーム」と呼ばれる特殊詐欺のかけ子が電話をかける作業部屋がありました。天草は部屋から逃げ出しますが、葵に追い詰められます。

自分が特殊詐欺に関わってしまったのは葵のせいだと、天草は開き直ります。

東京で金に困っていた天草は、詐欺だと知らずに手を染め、抜け出せなくなっていました。そして「和田瑠璃の殺害には関係していない」と天草は葵に涙ながらに訴えます。

一方、麻生の持っていたとばし携帯から天草の指紋が検出されたことを知った香坂は、現場に急行し天草に銃を向けました。「麻生を殺したのはお前か」と詰め寄る麻生。

その頃、施設物件の所有者が尾藤恵であることが判明します……。

ドラマ『約束~16年目の真実~』第7話「懺悔」の感想と評価

第7話では、いくつもの衝撃の新事実が発覚しました。あまりに多いので、情報を順番に整理してみます。

1:白骨死体の身元が3年、4年前に殺された旅行者だと判明。全6名の被害者すべてが葵と同じショートカット。

2:6年前の映画シナリオのラストでの指切りシーンの発案者は天草。被害者の小指も、指切りをするかのように立てられていた。

3:葵が昔住んでいた神田橋で女性が殺害され、葵に恋心を抱いていた天草も同時期に神田橋に住んでいた。

4:香坂の悲しい過去の事件が明るみに。

5:和田瑠璃のスマホが、特殊詐欺絡みのとばし携帯と判明。スマホの契約者名義は5年前に特殊詐欺犯に殺された香坂の後輩・麻生の囮携帯と同じ。

6:元同級生・井出尚哉がシナリオを読んでいた可能性あり。

7:井出の元在籍していた児童養護施設が、特殊詐欺のアジトとなっていた。天草もその一員。

8:養護施設の物件所有者は、葵の元同級生の恵。

これだけ多くの情報が一気に表に吹き出し、一時も目が離せないジェットコースター展開でした。

和田瑠璃が望野町に半年前にやってきたのも、特殊詐欺のかけ子をするためでした。白骨遺体の身元が割れ、いずれも3・4年前に望野町に旅行にきた2人の女性のものだとわかります。時系列的に考えると、彼女たちも詐欺に加担するために来ていたと考えるのが自然でしょう。

この推測が正しければ、3人の「特殊詐欺の関係者」が殺されたこととなります。問題はその犯行が、16年前に3人を殺したシリアルキラーと同一犯なのかどうかです。

「シリアルキラーは拠点を変えて犯行を繰り返す」という香坂の推理通り、空白の時間に同一犯に殺されたとみられる女性の被害者が神田橋で見つかります。香坂の考えが正しければ、特殊詐欺犯の女性たちもまたシリアルキラーの被害者だということになります。

もうひとつ気になる点は、被害者らの「小指」です。本作のタイトルが『約束』であることを考えると、指切りをするかのように全員の小指が立てられていたことには、何か大きなメッセージが隠されていると考えて良いのではないでしょうか

現在とても怪しい人間は、元同級生の井出尚哉です。彼はあちこちの現場で、怪しい言葉を呟いたり、ビー玉を落としたりと不審な動きを目撃されています。

また、特殊詐欺のアジトに使われていた元児童養護施設も、恵の所有する物件だと判明。次回、捜査班に疑いの目を向けられるのは恵でしょう。何らかの事実に絡んでいるに違いありません。

もうひとつ拭いきれないのは、葵への疑惑です。現在使命感に燃えて任務にあたっていますが、彼女には「失った記憶」が存在します。そのうちのいくつかは思い出しているものの、まだ意識の底に沈んだままの記憶がありそうです。

しかも、白骨死体の発見現場は葵の実家でした。彼女の父が黙って罪を背負って獄中死したのには、何かほかに深い理由があったのかもしれません。

後輩を理不尽に殺された香坂の悲しみも明らかとなりました。シリアルキラーの捜査と並行して、香坂の復讐を果たす旅からも目が離せません。

まとめ

怒濤の展開を見せた第7話エリート刑事であるはずの香坂が地方都市にとばされてきた悲しい理由も明らかになりました。

シリアルキラーはいったい誰なのでしょう。また、特殊詐欺の指示役は、この恐ろしい初人犯と何かつながりがあるのでしょうか。

多くの事件が複雑に絡まり合い、どこからほぐしていけばいいのかわからない状態です。

追えば追うほど深い闇に落ちていくようなストーリーはいったいどこに着地するのでしょうか。次回が待ち遠しくてたまりません。





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