『スマホを落としただけなのに』続編は、ハッカーVSハッカーの高度な頭脳戦へと突入!
志駕晃の小説「スマホを落としただけなのに」シリーズ映画化第二弾が、いよいよ2020年2月21日公開決定となりました。
前作の映画化では、恋人がスマホを落としたことがきっかけで命を狙われるヒロインを北川景子が演じ大ヒットとなりました。
続編となる今作は、事件を解決に導いた刑事・加賀谷を主人公に、殺人鬼として捕まった浦野も再登場し、スマホから迫りくる恐怖の連鎖が描かれます。
加賀谷役の千葉雄大、浦野役の成田凌は前作に引き続き登場。新たなヒロイン・美乃里役に白石麻衣が加わります。
監督も前作同様、ミステリーホラーと言えば中田秀夫監督。原作とは登場人物や、事件の流れが異なる中田秀夫監督ならではの劇場版となります。
映像化することでより恐怖が増す『スマホを落としただけなのに』。第二弾の「囚われの殺人鬼」も原作とはまた違った楽しみがあることと期待が膨らみます。
まずは、原作『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』を紹介していきましょう。
注:原作では主人公の刑事役の名前は桐野良一と言います。小説では初登場のキャラとなります。映画版では加賀谷学に当たります。
CONTENTS
小説『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』のあらすじとネタバレ
神奈川県警サイバー犯罪対策課の刑事・桐野良一は、上司の警務部長・牧田の命令で、ある人物が使用していたパソコンのハードディスクを調べています。
桐野は以前セキュリティ会社での勤務経験があり、ITスキルの高さから今の部署に配属されました。警察のデジタル・フォレンジックと呼ばれるパソコンやスマホから証拠データを復元する技術も今や格段に進歩しています。
調べているパソコンの持ち主は、丹沢山中に6人の女性を葬ったあの連続殺人鬼・浦野善治のものでした。浦野は偽名で、本名は浦井光治ということも判明しています。
浦井は逮捕後の取り調べで、比較的素直に自供をするも最後に発見された被害者・長谷川祥子に関しては黙秘を貫いていました。
念入りに調べてみても、やはり浦井と長谷川祥子との繋がりは見つかりません。桐野は直接、浦井を尋問することになります。
対面するなり、「僕とあなたは非常によく似ています」と気に入られる桐野。浦井は桐野のことを知っているかのようです。
そんな中、また丹沢山中で新たに2つの死体が発見されます。今度は2体とも男性でした。1体は、長谷川祥子と付き合っていた吉見大輔と判明しました。もう1体は謎のままです。
浦井は桐野にだけ長谷川祥子の殺人について証言します。「あの女のデータがないのは、僕が殺してないからですよ。犯人はおそらくMです」。
浦井の供述を裏付けるかのように、吉見大輔のパソコンからMとの接点が見つかります。ダークウェブ上でカリスマ的存在のクラッカー「M」。桐野はMの特定を急ぎます。
一方、桐野の恋人・美乃里は、桐野の仕事の忙しさで誕生日もすっぽかされ、本当に愛されているのか不安を抱いていました。
元々、美乃里と桐野はセキュリティ会社の同僚で、桐野は社長の森岡に並ぶ凄腕のプログラマーでした。美乃里は社長の秘書として現在も働いています。
美乃里は、社長の森岡と共に、とあるピットマネー社にネットのセキュリティ強化の依頼で呼ばれていました。この会社は、仮想通貨の流出事件を起こし、580億もの被害を出したばかりです。サイバーテロとして警視庁公安部も追っている事件でした。
この仮想通貨流出事件には続きがありました。何者かによって盗まれた仮想通貨にマーキングをし現金化を抑えた、JK16と名乗るホワイトハッカーが現れたのです。
これにより、ピットマネーの現金化に手を焼くことになった「M」は必ず動き出すはずです。
そんな美乃里の行動を監視している男がいました。男はスマホの情報から、美乃里の容姿はもちろん、勤務先、趣味、交友関係、好きなアーティスト、彼氏が警察の桐野良一であることまで把握しているようです。
合わせて仮想通貨の流出事件、JK16についても執拗に調べています。いったい彼の目的は何のでしょうか?
事件に動きがありました。Mと名乗る男から警察宛てに犯行声明のメールが届きます。「JK16を殺して丹沢山中に捨てた。可哀そうだから早く見つけてやってくれ。M」。
メールの通り、また同じ場所で新たな女性の死体が発見されます。身元確認によりその女性はJK16というハンドルネームでその筋では有名はホワイトハッカーと断定。
警察はMを知る存在、殺人鬼・浦井に協力を要請。協力したことで死刑は免れない浦井でしたが、桐野が誰にも言っていない秘密を教えるという条件で協力を呑みます。「友情の証です」。という浦井。どこまでも読めない男です。
映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』の作品情報
【日本公開】
2020年(日本映画)
【原作】
志駕晃
【監督】
中田秀夫
【キャスト】
千葉雄大、白石麻衣、鈴木拡樹、音尾琢真、江口のりこ、奈緒、飯尾和樹、高橋ユウ、ko-dai、平子祐希、谷川りさこ、アキラ100%、今田美桜、田中哲司、成田凌、井浦新
映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』ここに注目
参考:映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』ツイッター
さらに、追加キャスト総勢13名解禁!!#井浦新#鈴木拡樹#田中哲司#今田美桜#音尾琢真#江口のりこ#奈緒#飯尾和樹#平子祐希#アキラ100%#ko_dai#高橋ユウ#谷川りさこ
各界の実力派キャスト陣が前作以上のスケールで本作を盛り上げます📱 pic.twitter.com/4fNHnAHCcV
— 映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』 (@sumaho_otoshita) September 10, 2019
前作では、一般人がスマホを落としただけで、恋人が殺人鬼に狙われてしまう恐怖が描かれていましたが、続編はスマホだけじゃなくパソコン、さらには仕事場のセキュリティ、警察の交通網まで乗っ取られてしまいます。
ハッカーVSハッカーの高度なITスキルの戦いに感心しっぱなしです。仮想通貨の流出事件やSNSの乗っ取りなど、もはや現実社会で実際に起こっている犯罪です。
そして、コンピューターウイルスの進化やネット社会でのセキュリティ管理などは、使用する上で忘れがちになってしまいます。自分は大丈夫。そう思っていた隙だらけの自分に気付くはずです。
また、この「スマホを落としただけなのに」シリーズの怖いところは、スマホを乗っ取るだけでなく、他人に成りすますという点が挙げられます。前作でもこの他人への成りすましは、ヒロインの最大の秘密にも繋がっていました。
ネット社会では、名前の偽装だけではなく、指紋にDNA、そして顔と全体の写真など個人情報は書き換え可能なのです。空港の入国ゲートの自動システムさえも他人に成りすまし通ることが出来るかもしれません。
便利なようで、常に危険と隣り合わせのネット社会。無関心ではいられないのです。
さて、「スマホを落としただけなのに」シリーズ第2弾がいよいよ映画化となりました。
原作は、3人の視点で書かれています。Aの視点は、主人公・桐野良一、 Cの視点は恋人の美乃里、そしてBの視点は、美乃里のスマホをハッキングするMと思われる男です。
Aの主人公、原作では初登場となるサイバー犯罪対策課の刑事・桐野良一ですが、映画の中ではすでに前作から加賀谷刑事として登場しています。
前作の映画のラストで、連続殺人鬼・浦井に「僕と似ていますね」と言われていた加賀谷刑事が、続編ではなんと捉えられた殺人鬼・浦井と協力して事件解決へと奮闘します。
シリーズ2作目は、前作で登場していた加賀谷が主役ということで、中田秀夫監督は前作の時からすでに第2弾を想定して製作していたのでしょう。
加賀谷が警察官になった理由、犯罪者と逆の立場にありながら犯人の気持ちを感じ取ってしまう加賀谷の裏の顔に注目です。加賀谷役の千葉雄大の刑事役も楽しみです。
そして連続殺人鬼・浦井が今回はどのような腕前を見せてくれるのか。それを演じる成田凌によって、もはやカリスマ性あふれるキャラへと成長した浦井光治。加賀谷刑事との関係性にも注目です。
そして視点Cのヒロイン・美乃里は、恋人のある秘密の行動によって目を付けられてしまう設定です。今回はスマホを落としてはいないのです。
映画では、美乃里は果たしてスマホを落とすのか否か、どのように犯罪に巻き込まれていくのか注目です。
最後に視点Bの犯人と思われる男の行動にも注目です。ITスキルが高く、美乃里の周りを調べ上げています。また仮想通貨の流出事件も調べているようです。何の目的で?美乃里との接触はあるのか?どのような登場になるのか楽しみです。
その他、シリーズ第2作では他にも、ホワイトハッカーJK16や、新たな殺人犯M、そしてピットマネー社の面々など魅力的なキャラが続々登場します。
すでにキャストの顔ぶれは発表になっていますが、誰がどの役かは公表されていません。舞台に映画にと『刀剣乱舞』で活躍する鈴木拡樹、主役級の存在感がある井浦新、お笑い芸人からは飯尾和樹、平子祐希、アキラ100%の出演が決まっています。豪華キャストに期待が高まります。
まとめ
参考:映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』ツイッター
只今、宝島社文庫さんより出ている『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』の帯が刷新‼
映画でヒロイン、松田美乃里役を演じた乃木坂46 #白石麻衣 さんバージョンになっています📕✨
是非、書店で!#スマホを落としただけなのに #スマホ落とし #2020年公開 pic.twitter.com/ormTtYqjMF— 映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』 (@sumaho_otoshita) August 13, 2019
志駕晃の小説「スマホを落としただけなのに」シリーズ第2弾『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』を紹介しました。
前作での連続殺人事件から数か月後。事件はまだ繋がっていた。加速するネット犯罪は、市民や警察をも巻き込み、さらには新たな殺人事件を引き起こします。
映画化にあたり主要キャラとして前作から登場していた、刑事・加賀谷役の千葉雄大を主人公とし、連続殺人鬼・浦井役も前作同様、成田凌が登場。そしてシリーズ第2弾のヒロイン・美乃里役には、乃木坂46の白井麻衣が加わりました。
殺人鬼は再び放たれた。スマホから迫りくる恐怖に、あなたは逃れることが出来ない。
映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』は、2020年2月21日公開です。