Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

サスペンス映画

Entry 2018/12/12
Update

映画『十二人の死にたい子どもたち』6番メイコ役は黒島結菜。演技力とプロフィール紹介

  • Writer :
  • 谷川裕美子

『天地明察』で知られるベストセラー作家の冲方丁(うぶかた・とう)の小説を原作とした映画『十二人の死にたい子どもたち』が2019年1月25日に公開されます。

メガホンをとるのは、『イニシエーション・ラブ』『トリック』などヒット作を数多く持つ堤幸彦監督

”12人の子どもたち”を演じるキャストも発表され、話題を呼んでいます。

この記事では、6番メイコ役を演じる黒島結菜について詳しくお伝えしていきます。

映画『十二人の死にたい子どもたち』の作品情報


(C)2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会

【公開】
2019年(日本映画)

【原作】
冲方丁『十二人の死にたい子どもたち』(文藝春秋)

【監督】
堤幸彦

【キャスト】
杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、吉川愛、萩原利久、渕野右登、坂東龍汰、古川琴音、竹内愛紗

【作品概要】
『天地明察』『光圀伝』といった時代小説や『マルドゥック・スクランブル』などのSF小説で人気の冲方丁が、初めて現代を舞台に描いたミステリー小説を実写映画化。

閉鎖された病院を舞台に、それぞれの理由で安楽死をするため集まった12人の少年少女が、そこにいるはずがない13人目の少年の死体を見つけたことから始まる犯人捜しと、その過程で少年少女たちの死にたい理由が徐々に明らかになっていくことで、変化していく人間関係や心理を描いています。

出演には杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜ら人気若手俳優がそろいました。

脚本は岸田國士戯曲賞受賞経歴を持つ劇作家の倉持裕。

監督はドラマ『池袋ウエストゲートパーク』をはじめ『SPEC』シリーズ、『イニシエーション・ラブ』を手がけた堤幸彦氏が務めます。

映画『十二人の死にたい子どもたち』のあらすじ


(C)2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会

廃業した病院にやってくる、十二人の未成年たち。

建物に入り、金庫をあけると、中には1から12までの数字が並べられていました。

この場へ集う十二人は、一人ずつこの数字を手にとり、「集いの場」へおもむく決まり。

初対面同士の子どもたちの目的は、みなで安楽死をすること。

十二人が集まり、すんなり「実行」できるはずでした。

しかし、「集いの場」に用意されていたベッドには、すでに生温かい死体が横たわっていたんです。

この死体は一体誰なのか。

自死か、他殺か。

このまま「実行」してもよいのか。

この集いの原則「全員一致」にのっとり、子どもたちは多数決を取ります。

不測の事態を前に、議論し、互いを観察し、状況から謎を推理していく彼らが辿り着く結論は。

そして、この集いの本当の目的は…。

映画『十二人の死にたい子どもたち』メイコ役は黒島結菜(くろしま・ゆいな)

参考映像:『あしたになれば。』(2015)

映画『十二人の死にたい子どもたち』でメイコ役を演じる黒島結菜(くろしま・ゆいな)は1997年3月15日生まれの19歳。沖縄県出身。

中学3年生の時にウィルコム沖縄のイメージガールコンテストで特別賞を受賞し、モデルとして「沖縄美少女図鑑」に出演。

ソニー・ミュージックアーティスツの目に留まって入所します。2012年から本格的に芸能活動を開始。

NHK『テストの花道』にレギュラー出演後、2013年『ひまわり~沖縄は忘れない あの日の空を~』で映画初出演。

2014年『アオイホノオ』で連続ドラマ初出演。同年NHK朝ドラ『マッサン』に出演。

2015年公開の『あしたになれば。』映画初主演を果たします。

2015年NHK大河ドラマ『花燃ゆ』高杉晋作の妻・雅役で出演。ドラマ『戦後70年一番電車が走った』『時をかける少女』で主演を務めています。

参考映像:『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』(2018)

2018年映画『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』にも主演。

大学とは違う世界を知った方がいいというアドバイスを受け、2015年日本大学芸術学部写真学科に入学しました。

得意な科目は数学と物理。バスケットボール、バドミントン部に所属していた経験があるそうです。

憧れの女優は満島ひかり。2014年ドラマ『ごめんね青春!』で共演を果たしています。

映画『十二人の死にたい子どもたち』6番メイコはどんな役?


(C)2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会

メイコは18歳の高校3年生。極度のファザコン。

芯が強く、傲慢。利己的な考え方で、とにかく早く実行したがっており、周囲の発言を遮って結論を早めようとします。

反対する人にはとても攻撃的で、実効的ない不安感を持たせるために病院の電話を鳴らしたり、誰かが来るかもしれないとあおって結論を急ぐように仕向けます。

上から目線の7番のアンリが嫌い。同じように実行したい彼女に心理戦を仕掛けますが、幼稚なメイコにアンリも対抗してきます。

メイコが実行したい理由。それは、自分で自分にかけた生命保険料を、経営の苦しい父に使ってもらうためでした。

両親が離婚した後、父に育てられたメイコ。新しい母親が来ては父に追い出されることが幾度も繰り返されてきました。

メイコも「いつか自分が追い出されるのではないか」という不安にいつも苛まされています。

ある日、新しく来た母親から追い出される危機を感じて、彼女は自分に生命保険をかけました。

父はメイコは追い出せても、必要なお金は追い出せない。父がお金を使えば周囲もメイコの保険金だとわかるので、お金を使うたび噂されて父親は自分を忘れないはず。

メイコはそんな悲しい父への執着心を持っています。

黒島結菜の演技力の評価は

とてもかわいくて自然体な演技が魅力的な黒島結菜。

堤幸彦監督からは「あっけらかんとしながら揺れる女子の心の表現がみごとでした」と高評価を受けています。

人気急上昇中の黒島結菜ですが、世間一般の演技評価は賛否両論の様子。まだ新人のため、発展途上ゆえのことと思われます。

経験を積み、今後さらに輝いていくことが期待される若手女優です。

黒島結菜の公式SNSの紹介

黒島結菜の公式SNSをみつけましたのでご紹介させて頂きます。

【黒島結菜公式Instagram】

黒島結菜の公式SNSをみつけましたのでご紹介させて頂きます。

ほぼ本人が写っておらず、多くが風景写真となっていて、芸能人ぽくないアカウントとして有名です。

大学で写真を専攻している彼女の、センスあふれる写真が楽しめます。

まとめ


(C)2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会

衝撃的なタイトルからも大きな話題を呼んでいる映画『十二人の死にたい子どもたち』

”十二人の子ども”を演じるキャストには、杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、黒島結菜といった若手の実力派が勢ぞろいしています。

4番目のキャストについて詳細が未発表。謎が多いことにも話題が集まっています。

鬼才・堤幸彦監督が「人に観せたくないほど面白い」と公言しており、作品への期待がすます大きく膨らんでいる本作。

気の強いファザコン娘・6番メイコ役を演じる黒島結菜。芯の強そうなところが役のイメージによく合っているという声も高く、彼女の演技は必見です。

衝撃的な密室サスペンス映画『十二人の死にたい子どもたち』は2019年1月25日より全国ロードショーです。

関連記事

サスペンス映画

映画『殺人の追憶』ネタバレあらすじとラスト結末の感想考察。犯人は誰だ⁈韓国実話の連続殺人事件をポン・ジュノ監督が描く

ポン・ジュノ監督による二番目の長編作品、東京国際映画祭アジア映画賞受賞の『殺人の追憶』 冒頭の稲穂の黄金色ではじまるシーンとエンディングが印象的な『殺人の追憶』は、『パラサイト 半地下の家族』で世界に …

サスペンス映画

映画『サラブレッド』ネタバレ感想と評価。結末ラストで秘密と裏切りが思いもよらない展開へ

無感情のアマンダと感情的なリリーは、 混ぜると危険な関係。 サンダンス映画祭観客賞をはじめ、インディペンデント作品を対象とする数々の映画賞にノミネートされ注目を浴びた映画『サラブレッド』。 強い血は残 …

サスペンス映画

【ネタバレ】高速道路家族|あらすじ結末感想と評価考察。韓国映画で描いた‟貧困家族の生きる道”はハイウェイでの転々暮らし

高速道路で暮らす貧困家族が引き起こす事件ととある一家との交流 貧困家族と中古家具屋を営む一家の交流を通して、韓国社会が抱える問題、共に生きるということを描くサスペンスドラマ『高速道路家族』。 高速道路 …

サスペンス映画

【ネタバレ】ヒットマンズ・レクイエム|結末あらすじ感想と評価考察。ファレルが映画で“殺し屋たちの義理人情”をユーモラスに魅せる!

殺し屋たちに下された“最後の審判”の行方を物語る・・・ 今回ご紹介する映画『ヒットマンズ・レクイエム』は、各国際映画祭や第90回アカデミー賞で多数の賞を受賞した『スリー・ビルボード』(2017)のマー …

サスペンス映画

映画『凶悪』ネタバレあらすじ感想と評価解説。実話をもとに白石和彌x山田孝之が凶悪事件の真相と人間の業に迫る

凶悪事件の実話を白石和彌監督が映画化 死刑囚の告発をもとに、雑誌ジャーナリストが未解決の殺人事件を暴いていく過程をつづったベストセラーノンフィクション「凶悪 ある死刑囚の告発」(新潮45編集部編)を映 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学