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映画『THE GUILTY ギルティ』あらすじネタバレと感想。デンマーク産のサスペンス手法のあるあるとは⁈

  • Writer :
  • 村松健太郎

映画『THE GUILTY ギルティ』公式サイト 2019年2月22日(金)公開

2018年にスマッシュヒットを記録した『サーチ』と共にサンダンス映画祭で観客賞を受賞し、その後も各国の映画祭を賑わしたデンマーク産のサスペンス。

最終的にアカデミー賞外国語映画部門のデンマーク代表作品に選出され、ジェイク・ギレンホール主演でハリウッドリメイクも決定しています。

監督のグスタフ・モーラーは何と本作が初長編映画。しかし、88分間ノンストップで疾走するストーリーテイリングとラストの展開には唸らせられます。

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映画『THE GUILTY ギルティ』の作品情報


(C)2018 NORDISK FILM PRODUCTION A/S

【公開】
2019年(デンマーク映画)

【原題】
Den skyldige

【脚本】
エミール・ニゴー・アルバートセン

【脚本・監督】
グスタフ・モーラー

【キャスト】
ヤコブ・セーダーグレン、イェシカ・ディナウエ、ヨハン・オルセン、オマール・シャガウィーラシッド

【音楽】
カール・コルマン、ギャスパー・ヘッセラゲール

【作品概要】
電話からの声と音だけで誘拐事件を解決するという、シンプルながらも予測不可能な展開で注目され、第34回サンダンス映画祭で観客賞を受賞するなど話題を呼んだデンマーク製の異色サスペンス。

グスタフ・モーラー監督のプロフィール

グスタフ・モーラーは、1988年にスウェーデン・ヨーテボリに生まれ。

その後、2015年にデンマーク国立映画学校を卒業。

グスタフが演出を務めた卒業制作『In Darkness』は、ハウゲスンで行われるノルウェー国際映画祭にて、ネクスト・ジェネレーション賞を受賞します。

本作『THE GUILTY ギルティ』は、グスタフ監督の長編デビュー作となります。

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ヤコブ・セーダーグレン(アスガー・ホルム役)プロフィール

ヤコブ・セーダーグレンは、スウェーデン生まれ、デンマーク育ちです。

2000年にデンマークのミニシリーズ『The Spider(原題)』(オーレ・クリスチャン・マセン監督)で、一躍注目を集めます。

その後、国内外の映画やテレビ、舞台など数多く出演を果たします。

最初に参加した海外映画の一つが2009年のサリー・ポッター監督の『Rage(原題)』。

2005年にはEFP(European Film Promotion)のプログラムでシューティング・スターに選ばれました。

『Terribly Happy(原題)』(2009/ヘンリク・ルーベン・ゲンツ監督)にて、デンマークアカデミー賞と批評家協会賞の男優賞を受賞。

『Submarino(原題)』(2011/トマス・ヴィンターベア監督)と『Sorrow and Joy(原題)』(2014/ニルス・マルムロス監督)ではデンマークアカデミー賞と批評家協会賞の男優賞します。

『Submarino(原題)』(2011)ではヨーロッパ映画賞の主演男優賞に、『Across the Waters(原題)』(2017/ニコロ・ドナート監督)では助演男優賞にノミネートされています。

映画『THE GUILTY ギルティ』キャラクターとキャスト

アスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)
捜査上の行為を問題視されて、緊急通報指令室のオペレーターという閑職に就いている。

イーベン(イェシカ・デゥナウエ):緊急通報指令室に連絡してきた女性

ミケル(ヨハン・オルセン)
イーベンの夫?

マチルデ(KatinkaEvers-Jahnsenn)
イーベンの子供?

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映画『THE GUILTY ギルティ』のあらすじとネタバレ


(C)2018 NORDISK FILM PRODUCTION A/S

アスガー・ホルムは、捜査上のトラブルから緊急通報指令室のオペレーターという閑職に身を置いています。

翌日の裁判で身内が偽証してくれる予定で、それで一線に戻ることができます。

そんな閑職最終日の、いつものように酔っ払いの電話対応をしたり、女に騙されて強盗にあった男の対応や、交通事故処理を手配したりする時間が続きます。

そんな中、イーベンと名乗る女性から一本の通報を受けます。

それは今まさに誘拐され、車で連れ去れているという話でした…。

以下、『THE GUILTY ギルティ』ネタバレ・結末の記載がございます。『THE GUILTY ギルティ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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話の中で、連れ去ったのは夫だということが分かります。

同時進行で夫の素行を調べると、あまりよくない話が聞こえてきます。

イーベンの家に電話をすると子どもが出ました、長女のマチルデです。

彼女の話では、父親が母親を連れて出ていったと語ります。

警官を自宅に向かわせるとそこには幼子の遺体が、下の子どもの死因は明らかに他殺でした。

イーベンとの秘密の交信を続けるアスガーは、一瞬のすきをついてイーベンをミケルのもとから脱出させます。

暴力的な夫が子どもを殺し、かよわい妻を誘拐していった。アスガーが想像していたこの犯罪の構造は実は逆でした。

心を病んでいたイーベンが子どもを殺してしまい、ミケルが彼女を精神病院に連れいく途中だったのです。

アスガーは自身の中で勝手に決めてきた罪の間違いを知り、愕然とするとともに、明日、偽証で問題はなかったことにされる自身の罪に改めて向かい合うのでした。

映画『THE GUILTY ギルティ』の感想と評価

映画定番のジャンルのサスペンス映画には、“あるある”ともいうべきものが存在します。

グスタフ・モーラー監督の本作『ギルティ』も、またその中に当てはまりまると言ってもよいでしょう。

サスペンスあるある⑴:閉鎖空間

監獄から、怪しげな邸宅、絶海の孤島とスケール感はいろいろありますが、ある程度遮られた限定的な空間を創り上げ、そこで物語を昇華させることで、ストーリーの密度が自然と上がります。

そこに積極的に入るか?そこに閉じ込められるか?でまたパターン違いがあります。

電話ボックスが舞台のジョエル・シュマッカー監督の『フォーン・ブース』(2002)から、アルフレッド・ヒッチコック監督の1960年の名作『サイコ』のベイツモーテル、ジャン=ジャック・アノー監督監督の『薔薇の名前』(1986)の修道院。

日本映画でも1977年の野村芳太郎監督の『八つ墓村』、市川崑監督の『獄門島』などもそうですね。

空間に積極的に入っていくパターンで言えば、201年公開のデヴィッド・フィンチャー監督の『パニック・ルーム』などがありますね。

もう一つ多いのが乗り物。『オリエント急行の殺人』の特急列車、『スネークフライト』『フライトプラン』などの航空機もありますね。

最近ですと『アイデンティティー』『トライセンデンス』の“誰かの頭の中”や『トロン・レガシー』などの“インターネットの中”なんていうものものありました。

サスペンスあるある⑵:ハンディキャップ

何らかの身体的・精神的にハンディキャップを主人公が負っていてというのも定番ですね。

ヒロインが盲目の『暗くなるまで待って』『THE EYE』、ケガなどで身動きが取れない『裏窓』『ボーンコレクター』、記憶がない「ジェンソンボーン」シリーズ、クリストファー・ ノーラン監督の『メメント』(2000)などなど定番ですね。

見えないでも『サーチ』『セルラー』や『ギルティ』などなど情報取得が限定されるパターンもありますね。

サスペンスあるある⑶:どんでん返し

どんでん返しの双璧は、ジョージ・ロイ・ヒル監督の『スティング』(1973)とブライアン・シンガー監督の『ユージュアル・サスペクツ』(1995)。

そこからは言ったもん勝ちのような作品もなくはないんですが、エドワード・ノートン出演の『真実の行方』などもあります。

コメディテイストですが邦画には『アフター・スクール』や『キサラギ』などもあります。

こういう話になると超常現象を持ち込むのはフェアか、アンフェアかというのはいつも議論になります。

しかし最初の探偵小説エドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人』の真相なんかもありとされていますから、どこまで強要するかどうかということもありますが、行き切った作品でジュリアン・ムーア主演の『フォーガットン』やミッキー・ローク主演の『エンゼル・ハート』などなども。

時には結局は、本人の夢や創造だったというのもあって、そうなると後はそこに至るまでどれだけ物語に惹きつけ続けてくれるか次第で受け入れ態勢が変わりますね。

まとめ

本作『THE GUILTY ギルティ』が長編作品デビュー作となるグスタフ・モーラー監督。

グスタフ監督が卒業したデンマーク国立映画学校は、一般的な大学とは違った国立の映画教育機関です。

ここ卒業したという経歴だけでも、いかに多くの映画を学び、過去のサスペンス映画の手法を取り入れつつ、本作の演出に生かしたか、想像がつことだと思います。

過去の事件をきっかけに警察官として一線を退いた主人公アスガー。

今は緊急通報指令室のオペレーターとして、日々、電話越しに小さな事件に応対しますが、そんなある日、アスガーは今まさに誘拐されているという女性からの通報を受けるのですが…。

サスペンスは映画の醍醐味だと言っても良い手法の一つ。ぜひ、劇場での88分間をお楽しみください。

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