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映画『チャイルド・オブ・ゴッド』あらすじネタバレと感想。ラスト結末も

  • Writer :
  • まこちゃ

家族を失い、精神に異常をきたしたレスター・バラードの生きざまを描く『チャイルド・オブ・ゴッド』は、新宿シネマカリテの「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2018」にて上映。

狂気とユーモアが混同した、本作をご紹介します。

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映画『チャイルド・オブ・ゴッド』の作品情報


(C)Child of God Productions LLC 2012 All Rights Reserved

【公開】
2018年(アメリカ映画)

【原題】
Child of God

【監督】
ジェームズ・フランコ

【キャスト】
スコット・ヘイズ、ティム・ブレイク・ネルソン、ジム・パラック、ジェームズ・フランコ

【作品概要】
家族を失ってから、1人で人里離れた山小屋での生活を送るレスター・バラード。

人とのコミュニケーションを絶った生活を送る、レスターが行きつく運命とは?

現代アメリカ文学の巨匠で、映画『ノーカントリー』の原作者として知られるコーマック・マッカーシーが、1973年に発表した作品を、映画『猿の惑星:創世記』などで知られる俳優、ジェームズ・フランコの監督と脚本により映画化したバイオレンススリラー。

映画『チャイルド・オブ・ゴッド』のあらすじ


(C)Child of God Productions LLC 2012 All Rights Reserved
10歳で父親を亡くし、母親にも捨てられたレスター・バラードは、山の中の廃小屋で、全ての人間関係を断ち切って1人で暮らすようになります。

常にライフルを持ち歩き、人を威嚇しながら生きているレスターは、街の人から厄介者として扱われていました。

ある日、レスターが山中を歩いていると、倒れている女と遭遇します。

倒れたまま動けない女から、レスターは女の服を奪い逃走、動くことができない女は、レスターに暴言を浴びせます。

次の日、服を盗まれた女から被害届を受けた保安官は、レスターの元を訪れます。

レスターは悪態をつきながらも、警察署に連行され、そのまま拘留されます。

拘留期間を終えたレスターは、警察署から出ますが、保安官に「次は何の罪で捕まる気だ?」と、挑発されますが、レスターはそのまま警察署を立ち去ります。

ある日の夜、レスターは近くで開催されていた、お祭りに行き、射撃ゲームに挑戦します。

射撃の名手であるレスターは、的を何度も居抜き、商品である虎や熊のぬいぐるみを獲得します。

家に帰ったレスターは、手作りの料理で、虎や熊のぬいぐるみをもてなします。

ある日、山中を歩いていたレスターは、1台の車を発見します。

車中では、ガス自殺をしたと思われる、カップルの死体がありました。

レスターは、車内に放置されていた財布から、お金を盗んで立ち去ろうとしますが、カップルの女性の死体に興味を持ちます。

レスターは、自分の住んでいる山小屋に女性の死体を運び込みます。

次の日、レスターは街に出て女性用の衣類を購入し、女性の死体に着せます。

そして、女性の死体に話かけて、疑似カップル気分を楽しみます。

女性の死体を屋根裏に隠したレスターは、眠ろうとしますが、山小屋の中に冬の風が入り込み、寒さで眠れません。

レスターは大量の薪を暖炉に入れて、部屋を暖かくし眠りますが、部屋中に充満した煙で目が覚めます。

暖炉の炎が部屋中に燃え移り、山小屋が燃えていました。

レスターは、虎や熊のぬいぐるみを非難させ、屋根裏に隠した女性の死体を救出に行きますが、炎の勢いが凄く、レスターの目の前で女性の死体は燃え尽きていきます。

次の日の朝、跡形も無くなった山小屋を去り、レスターは洞窟を新たな住処にします。

レスターは、虎や熊のぬいぐるみを森に連れて行き「お別れだ」と、発砲します。

レスターは「毎日、話しかけていたのに!」「お前ら、俺を裏切る気だろう!」と叫びながら、ライフルでぬいぐるみの狙撃を繰り返します。

レスターの目には、明らかな狂気が宿っていました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『チャイルド・オブ・ゴッド』ネタバレ・結末の記載がございます。『チャイルド・オブ・ゴッド』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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保安官は、山中にある自動車を調査、カップルの男の死体が残され、女の死体が消えている事に不信を抱きます。

その調査から戻る途中、保安官はレスターと遭遇、山小屋が燃えるなどの一連の事件の、容疑者として疑いますが、レスターは全てを否定します。

保安官はレスターに「別の場所に行くか、違う生き方をしろ」と言い残し、その場を去ります。

その夜、ライフル片手に洞窟付近を散策していたレスターは、カップルのいる車を発見、2人をライフルで射殺します。

男の死体を残し、女の死体を洞窟に運ぶレスター、洞窟内はレスターが殺害したと思われる、多数の女の死体が置かれていました。

別の日の朝、女のカツラを被り、女性用の衣服に身を包んだレスターは、以前、自分の頭を叩いて失神させた農夫を襲撃に行きます。

射撃の名手であるはずのレスターですが、農夫の狙撃に失敗、逆に農夫に猟銃で撃たれ倒れます。

目を覚ましたレスターは、片腕を失った状態で病院にいました。

そこへ、多数の保安官が現れ、一連のカップル殺害の容疑者であるレスターに、死体の隠し場所を教えるように迫ります。

観念したレスターは、保安官たちを洞窟に案内しますが、一瞬の隙をついて、洞窟の抜け道に入り逃亡します。

レスターは、保安官たちを出し抜いた事に喜びを感じ、高笑いしながら走り去っていきます。

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映画『チャイルド・オブ・ゴッド』感想と評価


(C)Child of God Productions LLC 2012 All Rights Reserved
「この男の名はレスター・バラード、あなたの同じ神の子だ」というナレーションから始まる本作は、主人公レスター・バラードの圧倒的なキャラクターが、好きになるか?、嫌悪感を感じるか?で評価が大きく分かれる作品です。

レスターは下品で凶暴、人との関りを拒絶して生活し、後にシリアルキラーと化すキャラクターですが、作品では、本人も無自覚の孤独さを見せます。

女性の死体や、ぬいぐるみとの共同生活で、一時期の心の平穏を得ますが、それも奪われた事で更なる狂気に目覚めます。

ラストでは、片腕も失い自慢の射撃もできなくなった状態で、生きる事に執着し、保安官を振り払い何処かへ走り去っていきますが、この生命への執着心の強さが、レスターの魅力ではないかと思います。

作品の中で、レスターの生い立ちについて説明がありますが、レスターの祖父は戦争から逃げる為に、山中に隠れ、戦争が終わった後は、負傷兵として保険をもらって生活していました。

レスターは、そういった人達の血を引いており、そういう他人を欺くような生き方しか知らないのでしょう、保安官に「違う生き方をしろ」と言われても、最初からそんな選択肢は持っていなかったのです。

何もかも失いながらも、本能的に生命に執着し、他人を欺いて生き延びるレスター、ものすごいキャラクターの映画だと思いました。

ただ、連続殺人や死体を愛好したりと、かなり問題はありますが。

まとめ


(C)Child of God Productions LLC 2012 All Rights Reserved

本作の見どころは、レスター・バラードを演じたスコット・ヘイズの演技力にあります。

演技というか、すでに憑依しているとしか思えず、鋭い目つきで大きな口を開けて立っているだけで、凄まじい存在感を放っています。

また、女性の死体に服を買う為に、街へ向かうシーンでは、穏やかな口調と顔つきになっており、人道的に問題はありますが、心の平穏を得た様子を見事に演じています。

監督のジェームズ・フランコは、スコット・ヘイズと10年来の知人でしたが、スコット・ヘイズが精神的に病んでいた時期があり距離を置いていたそうです。

ですが、スコット・ヘイズが病を克服した事を知ったジェームズ・フランコは「彼の体験は、この役に活かせるのではないか」と考え出演を依頼しました。

スコット・ヘイズは、2018年公開の注目作『ヴェノム』にも出演しており、今後の活躍が期待されます。

レスター・バラードの存在感に、ただただ圧倒される作品『チャイルド・オブ・ゴッド』は、新宿シネマカリテの「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2018」にて上映されています。

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