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Entry 2020/10/07
Update

Netflix映画『1922』ネタバレ考察と感想。原作小説との比較を通して解説する妻を殺した男の破滅

  • Writer :
  • からさわゆみこ

それは運命などではない「因果応報」という破滅の道!

映画『1922』はモダンホラー作家スティーブン・キングの同名小説『1922』を映画化したものです。

舞台はアメリカのネブラスカ州にある、広大な農村地域。

妻と長男の3人家族で、トウモロコシ栽培を中心とした農場経営をしている男の妻に、肥沃な広い土地の遺産が入ったことで、一家の運命が大きく狂っていきます。

物語は男が妻を殺害したことを告白するホテルの1室から始まり、その短絡的で愚かな悪だくみが生んだ、彼の顛末を描きだします。

映画『1922』の作品情報

Netflixオリジナル映画『1922』

【公開】
2017年(アメリカ映画)

【原題】
1922

【監督/脚本】
ザック・ヒルディッチ

【原作】
スティーブン・キング

【キャスト】
トーマス・ジェーン、モリー・パーカー、ニール・マクドノー、ディラン・シュミット、ケイトリン・バーナード、ボブ・フレイザー、ブライアン・ダーシー・ジェームズ

【作品概要】
主演は『パニッシャー』(2004)、『ミスト』(2008)をはじめ、スティーブン・キング原作では『ドリームキャッチャー』(2003)にも出演している、トーマス・ジェーン。

監督は『Transmission』(2011)が、2012年のAACTAアワードで、Best Screenplay in a Short Filmを受賞し、オーストラリア版SFパニック映画『ファイナル・アワーズ 』(2013)の脚本・監督を務めたザック・ヒルディッチです。

原作者スティーブン・キングの小説は、デビュー作の『キャリー』(1976)から、『ドクタースリープ』(2019)まで、数多くの作品が映画化されています。その中でも『1922』は、Netflixオリジナル映画として、『ジェラルドのゲーム』(2017)に続く、2作品目となります。

映画『1922』のあらすじとネタバレ

“マグノリアホテル 209号室”「ウィルフレッド・リーランド・ジェイムズ、私はここに罪の告白をする」

ことの発端はウィル(ウィルフレッド)の妻アルレットが、両親から100エイカーの肥沃な土地を、相続したことから始まります。

ウィルは元から所有していた800エイカーの土地と、妻が相続した土地を合わせた農場として、息子のヘンリーや子孫に残してあげたいと願っていました。

1920年代の男にとって、広大な土地を所有することや息子(跡取り)を持つことは、当たり前のように抱く誇りだったからです。

しかし、妻のアルレットの考え方は違っていました。

アルレットは農場の仕事や経営に全く興味がなく、むしろ嫌いだったため、土地はすぐに売却し、オマハ(ネブラスカ州の都市)に越したいと思っています。

さらに、そもそも夫婦仲は冷え切っていたので、アルレットはその土地を有力企業に高額で売却し、遺産分けをしたら離婚すればいいと、ウィルに話していました。

また離婚後は、まだ14歳のヘンリーをアルレットが引き取ると言います。

そのヘンリーは父親の仕事は前向きに手伝い、農場での生活に不満はありません。むしろ都会での暮らしは望んでいません。

ウィルは妻と法廷で戦うことも考えましたが、妻の後ろ盾として、土地を買い取りたい有力企業のフェリントン社がいて、勝ち目がありません。

また、法廷に訴え出るのを留まらせた理由は他にありました。

妻アルレットへの深い憎しみが、ウィルの中に別の人格を生み、陰謀や悪だくみをけしかけていったのです。

そのもう一人の自分は、コッタリー家のシャノンに恋をする、ヘンリーの心理を利用して、悪だくみを実行させようとしました。

ヘンリーはシャノンと離れて暮すことは考えられません。ウィルはそんな息子を共犯者にするため、あらゆる言葉で口車にのせようとするのです。

「神から与えられた寿命を奪われたものは、それまでの罪は許され、天国へ行ける」

ウィルはヘンリーに自分達が住んでいる土地から、離れたくないという意思を無視し、土地を売ろうする母親を悪者に仕立てようとします。

ヘンリーは夕食時に土地を売らないでと哀願しますが、アルレットは激怒し、ヘンリーの頬を平手打ちしました。

次の日、ウィルはアルレットに、「ヘンリーは街で暮らすと言っている。自分も街で自動車修理の仕事でも探す」と、言います。

アルレットは「ウィルがヘンリーを説得したとは、信じられない」と疑いますが、ウィルは「説得したのではなく、ヘンリーから街に行って、幸せに暮す方法を見つけた方がいいと説得された」と、話しました。

アルレットはウィルの言葉を信じて有頂天になり、祝杯をあげ酷く酔っ払い、ヘンリーにシャノンとの性交には気をつけるよう、下品で淫らな言葉で忠告します。

ヘンリーはシャノンを酷く侮辱されたと、傷つきアルレットに激しく嫌悪感を抱くのでした。

ウィルは酔いつぶれたアルレットを寝室に寝かせると、ヘンリーに言います。

「神は母を淫らなことを言う人間にしてしまった。」

ヘンリーは「この道(殺害)だけは避けたかった」と言い、ウィルは「2人の住む土地は、2人で守るため戦うしかない」と説得します。

1922年、ウィルはヘンリーの手を借りて、妻アルレットののどをナイフで切り裂き、殺害しました。

しかし、彼は殺人をしたことよりも、犯罪に息子を巻き込んだことの方が心に重くのしかかっていると、告白の理由について述べています。

以下、『1922』ネタバレ・結末の記載がございます。『1922』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

Netflixオリジナル映画『1922』

ウィルは人殺しが重罪であるのと同時に、労力を要すると学んだと語ります。

遺体を運び古井戸に投げ込む、おびただしい血液で汚れた床をきれいにし、衣服を洗い、アルレットが失踪したと裏付けするからです。

旅行カバンに数着の着替えと、現金や宝石類、彼女の両親の写真を入れて、遺体を捨てた古井戸に投げ込もうとすると、たくさんのネズミがアルレットの遺体をむさぼっています。

その瞬間、ウィルの脳裏にその様子がしっかり焼きつきました。

当時はアメリカの陸の孤島と呼ばれた、ネブラスカ州の農村では農場内で何が起きても、そこだけのはなしで外に漏れ伝わることも、報告する義務もありませんでした。

つまり、妻が失踪したとしても、警察に届け捜索するもしないも、夫の判断に委ねて平気な時代でした。

彼のシナリオは、妻は最小限の荷物を持って、夫に気づかれないように自動車は使わず、明け方に徒歩で出て行った……と、いうものです。

数日後、アルレットの弁護士が訪ねて来ました。ウィルは嫌悪感をあらわにして、彼を邪険に扱います。

弁護士は土地の売買価格からして、アルレットが黙って失踪するのは、つじつまがあわないと、怪げんそうに言って去って行きます。

ウィルは保安官を連れてくると予想して、古井戸を捜索されないように、埋める計画をします。保安官に怪しまれないよう、誤って牛が落ちてしまったことにして埋めたのです。

保安官がやってくると、牛が古井戸に落ちて埋めていたところだと話し、保安官を家の中に入れた。ヘンリーが宝石や写真がないことを話し、保安官はおおむね2人のことを信じました。

ウィルが井戸も見ていくか?と聞くと「その必要はない」といって去って行ったのです。

トウモロコシの収穫で多忙な夏、シャノンはヘンリーがふさぎこんだり、不機嫌な日が多くなったと、心配していました。

ウィルは「農作業がいそがしく、母親がいなくなって気持ちに余裕がないだけ」と、言うのです。

その晩、牛舎の様子が、騒がしいので行ってみると、古井戸につながっているパイプから、ネズミがはい出てきて、乳牛の乳首を食いちぎっているのを発見しました。

パイプの穴をふさぎ、部屋に戻ろうとしたウィルは、ヘンリーの部屋の前で立ち尽くす、血まみれのアルレットの姿を見てしまいます。

しかし、それは騒がしさで目をさましたヘンリーでした。

そして翌日、ヘンリーは学校から問題を持ち帰ります。シャノンを妊娠させてしまったのです。

ヘンリーはシャノンと結婚したいと訴えます。ウィルはそんな金はうちにはないと言い、母親は「下品な言い方で傷つけたが、あの助言には従うべきだった」と言い放ちます。

この日を境にヘンリーの心は父親から離れていきます。

「母さんの土地さえ売ってくれたら……。母さんならお金を出してくれたはず、土地を売った金さえあれば、なんとかしてくれた!」

そこに1台の自動車が家に近づいてきました。シャノンの父親のハーランでした。

「おまえは中に入ってろ。俺が何とかする」というと、ヘンリーは「当然だ!」と言います。

ハーラン・コッタリー家は周辺の農場の中で一番成功しています。ウィルはそのハーランを親切なただの隣人ではなく、親友だと思っていました。

それなのにその日から彼を憎むようになったと言います。ヘンリーを非難しに来たからではありません。

新品のキャデラックに乗り、農家とは思えない服を着てきたことで、赤く塗られた新築の納屋、家の中に水道を引いたことなどが思い出されてきました。

それらを憎らしく思い始め、さらに助長させたのは、いつでもどんな問題がおきたとしても、「あなたの考えが一番よ」と言ってくれる“従順な妻”がいたことでした。

ハーランはシャノンをオマハのカトリック養育施設に預けると、伝えにきました。

「俺にどうしてほしいんだ?」と、ウィルが聞くと、「裕福でないのはわかっているが、責任の一端は担うべきだ」と、入所費用の4分の1にあたる、75ドルは支払うよう要求したのです。

ウィルは妻が全財産を持って出て行き、金銭に余裕がない、銀行から借りる気もないというと、ハーランは“払う気があれば”、払えることは知っていると言います。

「アルレットに土地を売らせるべきだった。そうすれば彼女もここに残り、金も手に入っただろう・・・そして、娘も身ごもらずにすんだかもしれない」

そういうと帰っていきました。

ヘンリーはシャノンを施設には行かせないといい、ウィルはこれ以上問題を大きくするなと、クギを刺しますが、ヘンリーは2人でコロラドへ、かけおちすると言います。

ウィルは駆け落ちに反対しますが、「僕に指図するな! 母さんの首もうまく切れなかったクセに!」と罵倒します。

ウィルは“父親として”全ての土地をヘンリーに、継がせたかったと話します。しかし、ヘンリーはその父親が、自分を破滅させたと言うのでした。

翌日、ヘンリーは何ごともなかったように、自動車で学校へ登校していきました。

ウィルはアルレットのヘソクリを探しまわり、クローゼットに残っていた帽子の中ふちに20ドル紙幣2枚を見つけます。ウィルは35ドルの融資を受けに銀行へ出かけます。

銀行で家の資産価値を上げる融資のアドバイスされました。ウィルは銀行を出ると乗ってきたトラックはなく、代わりにヘンリーの乗っていた自動車と置手紙が残されていました。

「保安官に捜索を依頼したら、何もかも話す。あれ以来、つらい思いはしているけど、父さんのことは愛している」

数日後、保安官がたずね、ヘンリーの乗っていたトラックが見つかりましたが、近くの用品店で強盗が押し入り、23ドル奪っていったと話します。

犯人の特徴はウィルが最後に見たヘンリーの格好とは、まるで違うと話しました。

ウィルは働いていれば気がまぎれると考え、家の修繕をするために銀行から、750ドルの融資を受け、その金をクローゼットの天袋に隠そうとします。

するとそこに潜んでいたネズミに左手をかみつかれ、深い傷を負ってしまいます。鎮痛剤を飲みながら、痛みをやり過ごしますが、やがて冬になり傷口は腐りはじめていました。

痛みと寒さ、鎮痛剤のせいで意識がもうろうとしていると、吹雪で勝手口の戸が激しく開閉し、外にアルレットの亡霊が見え、彼は家中を逃げまどい、足がもつれ地下室へ落ちてしまいます。

そこへアルレットの亡霊がはっきりと現れ、たくさんのネズミを引き連れて降りてきます。

アルレットの亡霊は、死んだ者しか知り得ないことを、ウィルにささやきました。

それは家を出たヘンリーが犯した罪の数々と、シャノンを養護院から連れ出し、誘拐強盗犯として指名手配されてしまい、最後は、シャノンさえも犯罪に手を染めたことなどです。

アルレットに「俺を殺せ」とウィルは言いますが、アルレットは「そんなに簡単には死なせない。私が味わった苦しみを」と言いながら、さらに耳元でささきます。

追い詰められた2人が逃げた時、シャノンは銃で撃たれ、ヘンリーは吹雪の中、負傷したシャノンを連れて逃げ、廃屋の中に隠れますが、シャノンはそこで息を引き取り、ヘンリーも自死してしまうのです。

ウィルは再びたずねて来た保安官に発見され、病院に運ばれます。意識が戻った時、左手は切断されていました。

そして、保安官が聞きます。「2日前に農場の溝で女性の遺体が発見された。奥歯が2本なかったが、アルレットの特徴と一致するか?」

宝石と現金を持って出て行った話が本当なら、強盗に拉致され殺害され、捨てられたのだろう。と、説明をします。

ウィルは都合よく出てきたその話に相づちをうって、完全にアルレット殺害の隠ぺいから逃れました。

1922年12月18日、ヘンリーの遺体は汽車で運ばれ、確認したその姿は見るも無残なものでした。発見された時にはネズミがむらがっていたのです。

シャノンの葬儀には、その死を悼む大勢の人か集まりましたが、ヘンリーの葬儀はウィルだけの寂しいものでした。

ウィルは100エイカーの土地を、ハーランに買い取ってもらおうとしますが断られます。

「サリー(ハーランの妻)は出て行った。おまえも俺も地獄に向かってまっしぐらだ。今年の初めには、俺にもおまえにも女房、子供がいたのに、年の暮れには2人とも独りきりだ。“あの土地は呪われている”」

1922年の暮れに結局、ウィルの土地はアルレットが売ろうとした企業に、破格で買い取られ、1925年にはハーランの家や農場も、銀行に差し押さえられてしいました。

ウィルはオマハへ出て工場で14カ月働きますが、そこにもネズミの群れが現れ、辞めざるをえなくなり、土地を売却した金は酒代として2年で消えました。

あとはヘンリーが最後の数カ月に訪れた場所を巡り、当時のことを聞きに歩きながらすごすのです。

1930年、ウィルは良い道に向かう方法はあったが、1922年のウィルフレッド・リーランド・ジェイムズの中にいた、悪だくみ男は別の道を選んでしまったと、書き残します。

映画『1922』の感想と小説との比較

主人公のウィルが抱いたのは、古い風潮に従わない妻への不満、成功者にしか得られない優越感への嫉妬でした。

自分の理想や残したい土地のために邪魔な妻のアルレットを殺害し、勝手にいなくなったことにする。

それはあまりに短絡的で、愚かな発想だったとしか言いようがありません。ウィルは思い通りにならなかったことを「誰にも運命を変えることはできない」と、語っています。

しかし、それはスティーブン・キングが、彼に言わせた言い訳であり、東洋風に表現するとしたら、「因果応報」で、自分のした悪事は、自分に返ってくるということです。

映画にはない事実と事件後の8年間

ヘンリーの顛末や、1922年以降の8年間のことを、小説では詳細に描かれています。

ウィルは最後の数カ月にヘンリーが訪れた場所を巡っていますが、最初に強盗に入った用品店は“売り店舗”になっています。

その金でヘンリーは銃を質屋で手に入れますが、ウィルも同じ質屋で銃を購入します。

その銃を持って押し入った“農業銀行”を訪ね、当時の行員に事件のことを聞くと、“お金を渡すと、お礼を言ったのです。しつけがよかったんですね”と、言われました。

シャノンが入っていた養護院にも行きますが、建物を眺めるだけで職員には会いません。

ヘンリーがシャノンを連れ出す時、手引きの手伝いをしてくれた、同じ養護院の問題児、“ヴィクトリア”という、少女の消息を調べ会いに行っています。

ヴィクトリアは養護院から連れ出せたことを、“幸運な事だ”と言いますが、逆に問題児だった彼女の方が、閑静な住宅街の家で3人の子供に囲まれ、幸せに暮らしていたのです。

次にヘンリーは別の銀行を襲い、警備員の足を打ち、彼はその足を失っています。ウィルはその警備員の両親に会います。

警備員の両親は“命があっただけでも幸せ。あなたの息子は、歳も重ねられないのだから”と、死を悼んでくれたのです。

ヘンリー達はゴシップネタとなり、逃亡生活に追い込まれていくうちに、容赦のない犯罪者になっていきました。

それでも、盗んだ車を返そうとしたり、最後の食堂ではお金を払って出て行こうとして、背後から打たれシャノンが凶弾に倒れています。

ヘンリーの罪を犯しながらも、几帳面な行動をしたのは、彼が信仰していた、規則正しい生活法(メソッド)を重んじる、“メソジスト教会”の教義に、殉じていたからと思われます。

ヘンリーは作中で「もうお祈りはできない。祈れば神様に打ち殺される」と言いますが、それは“救いは罪の自覚とともにすでにあるもの”と、いう教義から発せられたのでしょう。

ウィルフレッド・リーランド・ジェイムズの最期

ところでウィルは、4カ月働いていた工場を、他の人には見えていない“ネズミの存在”が見えると言ったことで、クビになっていました

その後、彼は紹介状を偽造し、図書館員になって仕事をしますが、やはりネズミの存在に気がついてから、無断で仕事に行かなくなり、終焉の場所として物語の冒頭に出てくる、“マグノリアホテル”に部屋をとりました。

映画のラストは無残な姿となった、アルレット、ヘンリー、シャノン、そして大量のネズミに追い詰められるシーンでブラックアウトします。

のちにウィルの死体がホテルの1室から発見されます。ウィルの部屋から悪臭や泣き声うめき声などがすると、隣室から苦情があったからです。

しかし、机上にピストルはあったものの、死因は銃による自死ではなく、体のあちこちを噛みちぎられ、手首を噛み切り、大量出血したのが致命傷になっていました。

そして、ウィルが書き残した“告白文”も、解読が不能になくらいに細かく噛みちぎられており、告白文くらいでは罪は消えないと、示していたのでしょう。

ウィルは身元不明の死者ということで、新聞に掲載されますが、引き取り手があらわれることはないという孤独な顛末を表し、終わっています。

まとめ

『1922』は、家長の定めともいえる、先祖から受継いだ土地を守り、それをさらに拡大させ子孫に受継がせる風潮が、1人の男を固執した考えで縛り、愚かで浅はかな悪だくみへと、憑りつかせてしまいました。

ウィルの思考はアメリカ開拓時代に広まった、メソジスト教会の教義である、“この現世において神の国を実現しよう”と、いう社会変革の熱意が、根底にあったと思います。

そんなウィルの選んだ道は、彼の一家だけではなく、近隣の家族をも巻き込む悲劇の物語でした。

しかし、主人公には幸せな道を選ぶこともできたのに、“なぜできなかったのか?”と、ラストシーンからは考えさせられます

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