剣戟バイオレンスアクション、あの伝説が帰ってきた!2011年にオリジナルアニメとして発表された『BLOOD-C』が遂に実写化。
『阿修羅少女~BLOOD-C異聞~』の姉の蘭役で主演を演じたのは、モデルらしいプロポーションを持ち、アクションができる女優としても人気の青野楓。
彼女はCMをきっかけに、“空手ハイキックを打つ美少女は誰?”と話題になった注目の逸材。
今回は公開された『阿修羅少女~BLOOD-C異聞~』と、蘭役を演じた青野楓を中心にご紹介します。
CONTENTS
1.映画『阿修羅少女(アシュラガール) BLOOD-C 異聞』の作品情報
なぜ姉の蘭は病を抱えてしまったのか?弟の蓮は献身的に姉に尽くすのか?
【公開】
2017年(日本映画)
【監督】
奥秀太郎
【キャスト】
青野楓、松村龍之介、古田新太、宮原華音、手塚とおる、八神蓮、田中要次、銀粉蝶、水野美紀、坂井真紀、郷本直也、滝川英治、南圭介、結城貴史、友常勇気、石渡真修、中山孟、時光陸、古波倉要、宮城紘大、吉川麻美、白柏寿大
【作品概要】
2011年にテレビ放送、2012年には劇場版としても公開されたアニメ『BLOOD-C』の実写化。『BLOOD』シリーズの異聞として、小夜が日本刀で戦う設定は踏襲しつつ完全オリジナルストーリーで展開させた作品。
2.青野楓(蘭役)のプロフィール
青野楓(あおのかえで)は、1992年11月21日に兵庫県伊丹市に生まれ、モデルや女優として活動。
フジテレビで放映の「めざましテレビ」でイマドキガールを務めた経験もあります。
彼女は小学1年生で空手道場に弟子入りすると、12歳の時に黒帯取得。この経験がその後の女優としての仕事に大きな活躍の場を与えることになります。
2012年にフジテレビ「めざましテレビ」の火曜日レギュラーを務め、雑誌「with」のモデルとしても活動をします。
2014年にアクションプロデューサー西冬彦の目に留まり、映画『ハイキック・エンジェルス』にて、赤城マキ役で女優デビュー。
映画『ハイキック・エンジェルス』からハンパない青野楓の勇姿!
青野楓の身体的能力「ハイキック」映像
これらの参考映像を見れば、青野楓の身体能力は女優の枠を超え、格闘家に並びそうなことは誰の目にも明らかですね。
そんな彼女は長時間に及び身体的な表現を必要とする舞台で才能を開花させ、留まるところを知りません。
2014年『P4U』のラビリス役に抜擢、2016年にも『P4U2』で再びラビリス役を果たします。
2015年に『BLOOD-C〜The LAST MIND〜』では、実写化同様に蘭役を務めると、その後もアクションを活かした舞台は続きます。
同年に『攻殻機動隊ARISE:GHOST is ALIVE』では草薙素子役を果たします。
2017年には、深作健太演出よる山﨑賢人主演の舞台『里見八犬伝』で浜路役に抜擢されました。
【新光重機CM】青野楓は建築重機にも負けないぞ!
【onitsukaCM】青野楓のシューズの履き方はコレ!
青野楓は170㎝という身長に9頭身と恵まれたプロポーション。
その生まれつきの身体を空手道によって鍛え上げたことで、バランスのとれたボディシェイプがなされ、彼女特有の動きのキレとしなやかさが武器であり、魅力として他に類をみない女優です。
3.映画『阿修羅少女(アシュラガール) BLOOD-C 異聞』のあらすじ
戦乱の時代に陥る少し前の日本。帝都(東京)にほど近いとある山奥の寒村は、大杉と野枝が率いる閉鎖的な村でした。
そこで赤狩りとして出動した特高警官の一人が何者かによって謎の死を遂げます。
村の境に住む老婆は古から伝承される祟りが原因に違いないと発狂する始末。そんな矢先、特高警察の部隊長である甘粕は、部隊を率いて村に捜査本部を設置します。
しかし、甘粕部隊長が率いた部下たちは、村人に対して横暴とも言える捜査を繰り返していました。
特高警察の容赦のないやり方に限界を迎えそうになる村人、その若者のひとり蓮も唇を噛みしめ耐え忍んでいました。
蓮には血の病を患い診療所に入院中の姉・蘭がいたことから、外の世界への憧れを懐きつつも、心優しい蓮は姉を見捨てることは出来ず村にとどまっていたのです。
特高の強制的な手段によって村人との乱闘となる最中、そこから逃げ出した蓮は、森の中で特高警察に囲まれた制服姿の少女と出会います。
彼女が酷い目に合うことを見捨てられない蓮は、助けに入ろうと村の仲間が制することも聞かずに特高に殴りかかります。
しかし、日本刀を手にした制服を着た少女は、思いの外に強く特高を一網打尽に延してしまいます。
その後、野宿をすると話す彼女を、何とか自宅に泊めることにした蓮は名前を尋ねます。
彼女は小夜と名乗ると、“古きものを狩るためにここに来た”と素性を告げます。
やがて、特高警察と村人の確執はもはや留まることを知らず、村は血で血を洗う殺戮の戦いに突き進んでいきます。
一方で入院中に不穏な行動を繰り返していた蘭は、夜中に真紅の目を光らせます。彼女の血に秘められた謎の病とは?
そして、“古きもの”とは?村に伝わる古から伝えられた因習と、病院の闇で行われていた血脈の真相が惨劇の幕を開け、小夜の刃が煌めき闇を断つ!
3.映画『阿修羅少女(アシュラガール) BLOOD-C 異聞』の感想と評価
今作『阿修羅少女(アシュラガール)BLOOD-C 異聞』は、これまでのアニメ版BLOODシリーズと同じく、“少女の小夜が日本刀で戦う”という設定は踏襲しながら、完全オリジナルストーリーとして制作されています。
脚本はBLOODシリーズ第1作から携わっている藤咲淳一。監督は舞台『BLOOD-C The LAST MIND』の演出を務めた奥秀太郎が参加して、独特の世界観を構築させています。
この物語の舞台となった因果の渦が巻く寒村に住み、宿命に翻弄される姉弟を演じるのは、姉の蘭役には舞台『攻殻機動隊ARISE』で草薙素子役を演じた青野楓。
また弟の蓮役には舞台『英雄伝説 閃の軌跡』や舞台『戦国BASARA』などで主演を務める松村龍之介が務めます。
小夜役を演じたのは舞台『BLOOD』でも小夜役を務めた宮原華音、特高部隊長の甘粕には古田新太の迫力ある演技も見どころとなっています。
個人的には村を納める女長の野枝役で抑えた演技力を見せる坂井真紀、男装のマッドサイエンティスト役を演じた水野美紀の今後が気にかかるところです。
ほかにも、バイプレイヤーとしてはご存知の田中要次や銀粉蝶も美味しい役どころを見せています。
親のいない姉弟の二人が暗い絆で繋がっている運命の様子には、小夜にある宿命にも負けないほどの重苦があるので、アニメ版BLOODシリーズのファンには要注目ですよ!
まとめ
8/26〜 テアトル新宿にて主演映画#阿修羅少女 〜BLOOD-C異聞〜を上映しています。詳しい情報は公式HPまたは公式Twitterをご覧ください pic.twitter.com/UkrUKbgVKj
— 青野 楓 (@kaede_aono) 2017年8月29日
青野楓が演じた姉の蘭役は舞台版で演じた役と同名ですが、実写化された映画版では全く異なる役柄になっています。
そのことについて奥秀太郎監督は、青野楓に蘭役を全然違う人物として自由に演じて欲しいと伝えたそうです。
それを聞いた青野楓は、悩みながらも自身の思うように自由に演じ切ることができたそうです。
彼女はこの作品を観てくれた観客に映画版と舞台版を比較したり、何か繋がりを想像したりする楽しみ方こそが、異聞の見どころと語っています。
これをきっかけにBLOODシリーズの持つ世界観に触れるファンが増えていくことを望んでいるようです。
空手ハイキックの達人であるモデルで女優の青野楓が、姉の欄役に課せられた宿命の心境を見事に演じた、映画『阿修羅少女(アシュラガール)BLOOD-C 異聞』は、2017年8月26日よりテアトル新宿ほか、全国公開中。
さて、BLOOD異聞!神に見捨てられた地で、生き残るのは誰だ?
ぜひ、お見逃しなく!