世界の映画祭で続々と受賞!
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭でも「SKIP シティアワード」を見事受賞。
2021年1月初春に渋谷ユーロスペース他全国で順次公開が決まっている長編映画『写真の女』。
この度、本作『写真の女』が、「国際コンペティション」部門にて国内映画として唯一ノミネートしていた【SKIPシティ国際Dシネマ映画祭】で、見事「SKIP シティアワード」を受賞しました。
串田壮史監督から喜びのコメント、また、各界の著名人より応援のコメントが届きましたのでご紹介します。
CONTENTS
串田壮史監督のコメント
本作は、多くの作品を手掛けるCM制作会社ピラミッドフィルム所属の串田壮史監督(「ブラックサンダー ラップバトルシリーズ」など)の初長編映画です。
受賞した「SKIP シティアワード」は、国内作品を対象に、今後の長編映画制作に可能性を感じる監督に対して授与され、受賞者の次回企画に対し、彩の国ビジュアルプラザ内の映像制作支援施設・設備の一定期間の利用を提供されるもの。
受賞を受け、串田監督は下記の通りコメントしました。
SKIP シティアワードは、次回作のサポートをして頂ける賞なので、早速、次回作に取り掛かりたいと思います。今年の SKIP シティ国際 D シネマ映画祭では、オンラインで世界中の多様な作品を拝見する事ができ、映画の悦びを感じる事ができました。現在の世界では、コロナの影響や、政治的な立場の違いで分断が広がっていますが、映画の悦びというのは、分断されている二つをつなげる事ができると思っています。”写真の女”は、2021年初春に劇場公開されますので、ぜひ、多くの方に映画の悦びを届けたいと考えています。そして、次回作でも、世界中に映画の悦びをお届けしたいと考えています。
著名人からの応援コメント
この度、本作を応援する名だたる著名人より、本作を評価するコメントが届きましたので、ご紹介します。
阪本順治 (映画監督)のコメント
アンリ・ファーブルがこう言った。「昆虫について考えれば、人はなんの不思議もない」。
が、この作品、そんな言葉を迷わせる。単純な日々をすごす女と、昆虫のような独りの男。
そんなふたりが運命的な会遇を経て、異形とリアルのあいだをもつれあいながら甘美へと堕ちていく。
この作品は、現代のロマンチック傑作奇譚!
毎熊克哉 (俳優)のコメント
いつの時代に撮られたのかわからない独特の空気感に気付いたらのめり込んでいました。
写真は随分前に人間が手に入れた、見たものをそのまま残すことが出来る道具。
現代では技術が進歩して、素が分からないぐらいまで加工修正することも出来る。
毎日タイムラインに流れてくる写真や言葉はどこまで真実に近い存在なんだろう。
本当の自分と、自分が見せたい自分と、他人のレンズから見た自分はズレている。
力強い令和の異色作!
内田英治(映画監督)のコメント
主人公が魅力的な映画は、
何をしたって許される。
前衛的な作りにも、どんどん感情移入してしまう。
写真のレタッチで生計をたてる主人公・ 械。
演じる永井秀樹さんが、素晴らしい。
コミカルであり、奥深い。
パトリス・ルコントの映画など思い出してしまう。
邦画っぽくない映画は大好物で、
本作まさにそんな映画。
刺激されました。
古舘寛治 (俳優)のコメント
傑作だと思う。このオリジナリティ。こんな映画を作りたかった。
やられた!くそ〜似た映画をこっそり作ってやる!
平田オリザ(劇作家)のコメント
長い沈黙が美しい時間になり、やがて息苦しい沈黙に変わり、すがすがしい沈黙へと続く。。
内田春菊 (漫画家・作家)のコメント
映画でやっていくぞ、映画ならではの形で現代を描くぞ、という気概に満ちた作品。映画好きは応援したくなる!
この映画を観ると、その後は自撮りを加工するたびに、じんわり思い出すことでしょう。
可愛いカマキリが沢山観れて幸せ。と、言うのは簡単、内情は想像できないくらい大変なんだろうな……。
福原充則 (脚本家・演出家)のコメント
映画は〝顔〟だと思っています。豊穣な顔が映っていてほしい。
この映画は主演の永井秀樹さんをはじめ、顔や顔が香りを放って、吸い寄せられて、絡めとられる!
安藤紘平 (映像作家)のコメント
シェークスピアは、人生は動く影法師、哀れな役者だと言った。
人はいつも、嘘と本当の間で揺れ動く。
『写真の女』はそんな人生を写し撮った哀しくも愛おしい映画だ。
映画『写真の女』の作品情報
【公開】
2021年(日本映画)
【監督・脚本】
串田壮史
【キャスト】
永井秀樹、大滝樹、猪股俊明、鯉沼トキ
映画『写真の女』のあらすじ
小さな写真館にひとり暮らす“写真レタッチャー(補正加工する人)”械は、ある夏の日、森の奥で不慮の転落で怪我をし、胸元に大きな“傷のある美しい女”キョウコと出会いました。
女性恐怖症の械は、馴れ馴れしく付いてくるキョウコに戸惑うも、行く当てが無く困る彼女を仕方無く一緒に住まわせる事に。
械はキョウコに頼まれ、画像処理によって傷のない美しい姿を生み出しました。その加工された自身の姿に魅了されるキョウコ。
しかしSNS上では、ただ美しいだけでは評価されず、皮肉にも、傷ついた醜い本当の姿をさらす事で沢山の人が興味を抱いてくれました。
「理想の自分」と「現実の自分」、彼女にとっては世界のすべてであったSNSの中で、二つの自分の溝に挟まり精神的混乱に陥ってしまったキョウコは、やがて、完全に自分の存在意義を喪失。
もはや、自分だけがキョウコを救うことができると感じた械は、まるで、メスに共食いされてしまうカマキリのオスの様に、“死を覚悟して”女を愛し、彼女のすべてを写真に収め続ける事を決意し…。
まとめ
主演の永井秀樹の神妙な表情で惹きつける緊張感溢れる芝居も評判で、爽快なテンポ感、おしゃれで特異な効果音・映像美に包まれる世界観でも注目を浴びている本作。
先日開催された北米最大規模の国際ファンタスティック映画祭「ファンタジア映画祭」の「新人監督賞」にノミネート、さらには最新情報として「10th Cinefantasy」(ブラジル)にて最優秀作品賞、「10th Massachusetts Independent FIlm Festival」 (アメリカ)での監督賞受賞を含む、国内外10個の賞をすでに受賞。
「SKIP シティアワード」を受賞した【SKIPシティ国際Dシネマ映画祭】に続き、年内に開催されるその他国際映画祭でのさらなるアワード結果にも大注目ですね。
映画『写真の女』は、2021年1月初春、渋谷ユーロスペースをはじめ全国順次公開。