ジュディ・デンチ主演のスティーヴン・フリアーズ監督最新作『ヴィクトリア女王 最期の秘密』 が 2019年1月25日(金)より Bunkamura ル・シネマほかで全国公開。
その名を知らない者はいないほど、著名な歴史上の人物であるヴィクトリア女王の晩年を輝かせた真実の物語です。
3度目のタッグを組むジュディ・デンチと、スティーブン・フリアーズ監督の仲睦まじいメイキング画像が解禁されました。
CONTENTS
映画『ヴィクトリア女王 最期の秘密』について
手を取り合う2人
『ヴィクトリア女王 最期の秘密』でジュディ・デンチとは『ヘンダーソン夫人の贈り物』『あなたを抱きしめる日まで』と続く三度目のタッグを組みました。
前2作の作品もデンチの演技は高く評価され、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされています。
デンチの監督への信頼は厚く「スティーヴンは人として大好き。彼と仕事する時はすべてをゆだねます。私たちは言葉にせずとも心が通じる仲なの」と語ります。
フリアーズ監督自身もデンチを“素晴らしい女優”だとコメントするほど相思相愛。
さらには彼女の「いたずら好きで破壊的な性格」も本作のヴィクトリアにそっくりだったといいます。
そんなユーモアたっぷりに演じたデンチは本作でゴールデン・グローブ賞にノミネートされました。
フリアーズ監督が信頼を置くスタッフは英国最高峰
来年生誕200年を迎える、女王ヴィクトリアの一世紀も眠っていた知られざる物語を描いた今作品。
描くには「重厚さの中にもウィットな富んだユーモア」が求められたそうです。
そこで白羽の矢が立ったのは、歴史的荘厳さと軽やかさが両立する作品を、数多く手掛けてきたフリアーズ監督でした。
彼を筆頭に『リトル・ダンサー』『戦火の馬』などを手掛けるヒットメイカーのリー・ホールが脚本を手掛けました。
撮影監督を担ったのは、トム・フーパー監督との数々のタッグを組み、『英国王のスピーチ』ではアカデミー賞撮影賞にノミネートされたダニー・コーエン。
さらには『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』に続き、本作でもアカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートされた衣装を、フリアーズ監督と長年タッグを組むコンソータ・ボイルが手掛けました。
さらに、これら完璧の布陣に駄目押しといわんばかりにトーマス・ニューマンの音楽が彩ります。
監督の確かな手腕に花を添える一流のスタッフが、集結し作り上げた息を呑む程の映像美を見逃す手はどこにもありません!
名匠スティーブン・フリアーズ監督に出演熱望する女優たち
名優ダニエル・デイ=ルイスの出世作となった『マイ・ビューティフル・ランドレッド』(1985)、『危険な関係』(1988)、そして先日、若手人気女優のゾーイ・クラヴィッツ主演でリメイクも発表された『ハイ・フィデリティ』(2000)など、数々の名作を生み出し映画賞レースも常連の名匠スティーヴン・フリアーズ監督。
作品の質はさることながら、女優にも数々の冠を授けるフリアーズの手腕に、大女優からの熱いオファーが絶えません。
数々の賞にノミネートされる実力派ヘレン・ミラン
長年アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞など名だたる賞にノミネートされてきたヘレン・ミレン。
彼女のキャリアを確立させたのは、紛れもなくフリアーズ監督作『クィーン』(2006)です。ダイアナ元皇太子妃の事故死を巡って窮地に陥るエリザベス女王を見事演じ切り、同年の賞レースを席捲しました。
アカデミー賞授賞式では「オスカーを獲得した喜びを監督たちと共有したい」とフリアーズへ感謝の思いを述べたほどです。
アカデミー賞女優メリル・ストリープ
『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』では、こちらも大女優メリル・ストリープを起用。
彼女は、実在した社交界の大物でありながら、苦悩に満ちた“音痴の歌姫”を演じました。
同作への参加についてストリープは「スティーヴンが電話してきて『史上最悪のオペラ歌手の役をやっ てほしい』と言われた時は大喜びしたわね。ずっと彼と一緒に仕事をしたいと思っていたの」とフリアーズとのタッグを熱望していたことを明かし、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。
スティーブン・フリアーズ監督の審美眼
スティーブン・フリアーズ監督は第60回カンヌ国際映画祭で審査委員長を務めました。
その年は、日本を代表する女性監督である河瀨直美監督の作品『殯の森』が、審査員特別賞である「グランプリ」を受賞した年でした。
2020年東京オリンピックの公式記録映画の指揮監督にも決定した河瀨監督。このグランプリは彼女のキャリアを決定づける重要な賞となり、スティーブン・フリアーズ監督の若き才能を見抜く確かな審美眼も証明されました。
映画『ヴィクトリア女王 最期の秘密』作品情報
【公開】
2019年(イギリス・アメリカ合作映画)
【原題】
Victoria&Abdul
【原作】
シャラバニ・バス
【監督】
スティーヴン・フリアーズ
【キャスト】
ジュディ・デンチ、アリ・ファザル、エディ・イザード、アディール・アクタル、マイケル・ガンボン
【作品概要】
主演はイギリスが誇る名優ジュディ・デンチ。『ヘンダーソン夫人の贈り物』『あなたを抱きしめる日まで』今作品と、スティーブン・フリアーズ監督とは3度目のタッグを組みます。
インド人従者アブドゥルに抜擢されたのは、インドの若手実力派俳優アリ・ファザル。
英領インドからイギリスにやってきたアブドゥルは、孤独を感じていたヴィクトリア女王と少しずつ心を通わせていき、彼女の晩年を輝かせていきます。
2017年に第90回アカデミー賞衣装デザイン賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞ノミネート、第75回ゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ミュージカル/コメディー部門)ノミネート、第24回全米映画俳優組合賞主演女優賞ノミネートされました。
映画『ヴィクトリア女王 最期の秘密』あらすじ
1887年、ヴィクトリア女王の在位50周年記念式典。
記念硬貨の贈呈役に選ばれたアブドゥルは、英領インドからイギリスへとやってきます。
最愛の夫と従僕を亡くし、心を閉ざし生きてきた女王ヴィクトリア。
孤独で気難しい彼女が心を許したのは、インドから来た名もなき使者アブドゥルでした。
身分も年齢をも超えた強い絆で結ばれていく2人でしたが、周囲はそんな“君主と従者”の関係に猛反対し、英国王室を揺るがす大騒動へと発展していきます…。
まとめ
役者、スタッフが持つ才能を余すことなく引きだしてきたフリアーズ監督の真骨頂『ヴィクトリア女王 最期の秘密』は数々の賞にノミネートされました。
華やかな衣装、ジュディ・デンチの茶目っ気たっぷりなヴィクトリア女王、何百人もの人が列席した王宮儀式のシーンなど、壮大なスケールで映し出されるその映像美に息を呑むことでしょう。
映画『ヴィクトリア女王 最期の秘密』は2019年1月25日(金)よりBunkamuraル・シネマほかで全国公開です。
ぜひ、お見逃しなく!