ろう者の監督が描く、全編手話で綴られた
ろう者×LGBTQの心温まる物語
制作時から地上波などのメディアに取り上げられ、国内外の映画祭で満席の上映を続けてきた本作『虹色の朝が来るまで』。
この度、映画『虹色の朝が来るまで』が、シネマート新宿・シネマート心斎橋にて行われる映画祭「のむコレ3」内にて2019年11月20日(水)より上映されます。
本作の予告編と上映スケジュールもあわせてご案内します。
CONTENTS
映画『虹色の朝が来るまで』について
監督は、自身もろう者であり、セクシュアル・マイノリティである今井ミカ。
さらに演じるキャスト陣もろう者が集められました。
“ろう者×セクシュアル・マイノリティ×地方都市”という、いくつもの生きにくい環境が重なる中で悩み続けてきた監督が、本作で初めて音響をつけた作品制作に取り組み、悩み苦しみながらもやがて誰にでも来る素敵な朝を信じ、前向きに生きる姿を、等身大で描いています。
主演は、演技経験の無いろう者の長井恵里と小林遥を抜擢。レズビアンカップルという難しい役どころにも、普段から手話でコミュニケーションを取るふたりは、活き活きとした豊かな顔の表情やフレッシュで圧倒的な演技で魅せます。
ゲイであることを孤独に悩む少年が、自分のセクシュアリティを受け入れていく青年へ成長する姿を幅広い演技力で見せた玉田宙の魅力にも大注目です。
今井ミカ監督のプロフィール
参考:今井ミカ監督のツイッター
大学の後輩である竹村祐樹と再会!映画やテレビにも出演していて、ビッグな俳優・モデルになってほしい1人です!応援してね。@rainbowyuuki116 pic.twitter.com/vMiCY5ELby
— 今井 ミカ@『虹色の朝が来るまで』11/30 18:15 シネマート心斎橋|12/1 シネマート新宿 (@deaf_imaimika) November 6, 2019
本作『虹色の朝が来るまで』を務めた今井ミカは1988年12月12日生まれの群馬県出身。
監督作は『あだ名ゲーム』(2014)『100ページ目の告白』(2015)『食べる。』(2016)『私たちは、あきらめない~朋心会~』(2016)などを手がけています。
“手話で楽しめる映画がないなら、自分で作る!”と思い立ったのがきっかけで、小学6年の頃からホームビデオカメラでろう者の弟と一緒にショートムービーを制作し始めます。
2011年、和光大学表現学部に入学し、映像制作を中心に学びました。
2014年、自身の母語でもある日本手話を言語学の観点から学ぶために、 日本財団の支援を得て香港中文大学の手話言語学&ろう者学研究センターの研究生として留学。
現在は、IT会社に勤務するかたわら、ろう者を題材に音のない映画作品を作り続けてきたが、映画『虹色の朝が来るまで』で初めて音響をつけた映画作品の制作に取り組みました。
映画『虹色の朝が来るまで』の予告編
本予告映像は、付き合っていたものの波長の合わない彼氏に「好きな人ができた」と別れを切り出す主人公・華(はな)からスタートします。
華の理解者であり、一緒にいると心が温かくなり、何事も相談してきたあゆみに「あゆみが男なら付き合ってたかも」と伝えると、「女同士でもいいでしょ」というあゆみの潔い答えに戸惑いつつも、あゆみと付き合うことを決める華。
実家に帰った華が、両親にあゆみとの交際について話すと、いつでも味方だったはずの母親から「気持ち悪い!大反対よ!」と拒絶されてしまいます。
母親の態度に華はショックを受けますが、あゆみとの関係を断ち切ることがどうしてもできません。
苦しんでいる華を見かねたあゆみは、“ろう者のLGBTQイベント”に華を誘います。
ろう者であることは、ただでさえ狭い世界。さらにセクシュアル・マイノリティというダブルマイノリティであることは、バレたらすぐに噂が広まり、逃げ場所が無くなることを意味します。
渋々イベントに出かける華でしたが、そこには、悩みを抱えつつも前向きに生きる、ろうのLGBTQの人たちが集っていました。
それぞれが今まで乗り越えて来た苦難を聞くうちに、初めは緊張していたふたりも、次第に心を開いていきます。
映画『虹色の朝が来るまで』の作品情報
【日本公開】
2019年(日本映画)
【英題】
Until Rainbow Dawn
【監督・脚本】
今井ミカ
【キャスト】
長井恵里、小林遥、玉田宙、佐藤有菜、ノゾム、菊川れん、高木里華、太田辰郎
映画『虹色の朝が来るまで』のあらすじ
群馬の手話サークルで知り合ったろう者の華とあゆみ。
華は初めて同性に惹かれ戸惑うも、あゆみと交際することになります。
後日、華は実家へ帰り、両親にあゆみとの交際について話すと、いつでも味方だった母親から拒絶されてしまいます。
母親の態度に華はショックを受けるが、あゆみとの関係を断ち切ることがどうしてもできません。
苦しんでいる華を見かねたあゆみは、東京で開かれる“ろう者のLGBTQイベント”に華を誘います。
そこには、悩みを抱えつつも前向きに生きる、ろうのLGBTQの人たちが集っていました。
それぞれが今まで乗り越えて来た苦難を聞くうちに、初めは緊張していたふたりも、次第に心を開いていく…。
「のむコレ3」の開催概要
【場所】
東京:シネマート新宿
大阪:シネマート心斎橋
【会期】
2019年11月15日(金)~2月18日(木)
【上映作品】
『トラップ 劇場版』、『未成年』、『ビック・ショット』、『ザ・ソウルメイト』、『祟り蛇ナーク』、『カンフーリーグ』、『アルファ 殺しの権利』、『聖女/Mad Sister』、『レイダース 欧州攻略』、『ブレイム・ゲーム』、『スーパーティーチャー 熱血格闘』、『ネバー・ダイ 決意の弾丸』、『ダスト・ウォーカー』、『超 感染 ファイナル・デッド』、『10ミニッツ』、『英雄都市』、『雪暴 白頭山の死闘』、『ドアロック』、『金の亡者たち』、『虐待の証明』、『サスペクト-薄氷の狂気-』、『カット/オフ』、『トラフィッカー 運び屋の女』、『ポイズンローズ』、『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』、『霊幻道士Ⅹ 最強妖怪キョンシー現る』、『ゾンビプーラ』、『フィナーレ “そいつ”が見えたら、終わり。』、『And Then We Danced(原題)』、『ゴッズ・オウン・カントリー』、『BOYS/ボーイズ』、『エスケープ -ナチスからの逃亡-』、『虹色の朝が来るまで』、『王と道化師たち』、『王の男 デジタルリマスター版』、『パパとムスメの7日間』
【料金】
1,500円均一
※リピーター割引1,200 円均一
※毎月1日は、1,200円 毎月25日は、1,000円でご鑑賞いただけます
詳しくは「のむコレ」公式ウェブサイトにて!
映画『虹色の朝が来るまで』の上映スケジュール
シネマート新宿
2019年11月20日(水)/12月1日(日)、2020年1月31日(金)~2月7日(金)
シネマート心斎橋
2019年11月30日(土)/12月6日(金)/12月19日(水)/12月25日(水)、2020年1月3日(金)/1月4日(土)/1月8日(水)
まとめ
今年で3回目となる、シネマート新宿とシネマート心斎橋にて開催中の劇場発信型映画祭「のむコレ3」にて公開中の『虹色の朝が来るまで』。
「のむコレ3」の中の1本に、邦画で初めて選ばれ、待望の劇場公開を果たします!
シネマート新宿では2019年11月20日(水)より、シネマート心斎橋では2019年11月30日(土)よりロードショーです。