映画『完全なる飼育 étude』は、2020年11月27日(金)より、ヒューマントラスト渋谷ほかにて公開
1999年の第1作目以来、劇映画として数々の衝撃作を送りだしてきた「完全なる飼育」シリーズが、いよいよ9作目となる最新作『完全なる飼育 étude』として誕生。
W主演を務める月船さららと市川知宏の官能的な演技に注目が集まっています。
今回は小泉彩乃役を演じた月船さららさんにインタビューを行い、「完全なる飼育」シリーズ9作目となる最新作に出演依頼があった際の思いや、主人公・彩乃の役作りと演技について、また意外な特技「ビンタ」のお話しまで、大いに語ってくれました。
月船さららインタビュー:6分04秒
月船さららのコメント
この物語は「舞台」のお話です。その「舞台」こそ、私が10代の頃から人生を賭けてきた世界でした。だから「彩乃」を演じることにプレッシャーも感じましたし、彼女の「舞台への情熱」に嘘がないようにしたい。
愛情や情熱が深くなるほど、それは歪み、いつか狂気に変貌するのかも知れません。
自分がいつそうならないとも言えない……でも彩乃の狂気に、私はどこか神聖さすら感んじていたのです。
新しい「完全なる飼育」、楽しんでご覧頂ければ幸いです。
映画『完全なる飼育 étude』作品情報
【公開】
2020年(日本映画)11月27日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷他にて公開
【原作】
松田美智子『女子高校生誘拐飼育事件』
【脚本】
山本浩貴
【監督】
加藤卓哉
【キャスト】
月船さらら、市川知宏、金野美穂、寺中寿之、永井すみれ、松井るな、竹中直人
【作品概要】
監督・和田勉×脚本・新藤兼人による1999年の第1作以来、劇映画として数々の衝撃作を送りだしてきた「完全なる飼育」シリーズ第9作目。待望の新作はかつてない斬新な試みで本作では女性が男性を“飼育する”。
主演は元宝塚女優の月船さらら、ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト出身である市川知宏。かつて、『完全なる飼育』第1作に主演し、これまでのシリーズ8作品のなかで、7作に出演している竹中直人。演出はTSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2015準グランプリ受賞企画『裏アカ』(2021年春公開予定)の加藤卓哉監督。
映画『完全なる飼育 étude』のあらすじ
イギリスの演劇界で名を成した後、日本に凱旋帰国。その前衛的な作風で演劇界の寵児として一世を風靡した女性演出家・小泉彩乃(月船さらら)。
しかし、ここ数年は観客動員が伸び悩み、とことん追い込むその演出スタイルは俳優からも敬遠されていました。
新作舞台『完全なる飼育』の公演初日を2日後に控えている中、サディスティックな演出についていけなくなった主演俳優が突如降板してしまいます。
代役のオーディションがすぐさま行われましたが、なかなか決まりません。もはや中止にするしかない。諦めた彩乃が劇場を後にしようとした時、一人の⻘年・篠田蒼(市川知宏)がやってきます。
演技が上手いとは到底見えない蒼に、もうオーディションは終わったと言い、追い返そうとする彩乃。ですが蒼は、何とかオーディションを受けさせて欲しいと懇願します。
そのすがるような眼差しに血が騒ぐ彩乃。 そして、二人きりの過酷な舞台稽古が始まり…。