出会うはずの無かったふたり 孤独な魂が触れ合う運命の3日間。
第31回東京国際映画祭ジェムストーン賞(新人俳優賞)、ベトナム映画協会最優秀作品賞、サンディエゴ・アジアン映画祭観客賞をはじめ、国内外で37もの賞を受賞した『ソン・ランの響き』。
孤独な二人の男の刹那的な出会いを繊細なタッチで綴る『ソン・ランの響き』が2020年2月22日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開されることが決定、ポスタービジュアルと場面写真が解禁となりました。
同時に特報予告編も到着しましたのでご紹介します。
CONTENTS
映画『ソン・ランの響き』について
ベトナムの伝統芸能・カイルオンを主題に、孤独なふたりの刹那的な出会いを描き、世界中の映画祭で話題を呼んだ本作。
出会うはずの無かったふたりの魂が触れ合う運命の3日間を映し出したボーイ・ミーツ・ボーイの物語です。
ユン役のリエン・ビン・ファットは本作がデビュー作ながら粗暴な中に繊細さを隠し持つ孤独な男を演じきり、見事第31回東京国際映画祭にてジェムストーン賞(新人俳優賞)を受賞。
リン・フン役のアイザックは、元ベトナムのアイドルグループ365dabandのメンバー。本作では伝統歌劇の花形役者を艶やかな歌と踊りで見事に演じ、その中性的な魅力を余すところなく発揮しています。
監督のレオン・レは少年期に家族とともに米国に渡りその後ベトナムへ帰国。本作で長編監督デビューを果たし、ベトナム映画協会最優秀作品賞、サンディエゴ・アジアン映画祭観客賞をはじめ、国内外で37もの賞を受賞しました。
また、ハリウッドで女優として成功する傍ら、起業家としても活躍するゴ・タイン・バンがプロデューサーを務めています。
ソン・ランとは?
ソン・ランはベトナムの民族楽器で、楽曲の最初と最後に奏でられます。
直径約7センチほどの中空の木の胴と、弾性のある曲がった金属部品と、その先に取り付けられた木の玉からなる打楽器で、伝統的な室内楽の拍を打つのに用いられます。
演奏者、役者双方にとってリズムの基礎となり、ベトナムの現代大衆歌舞劇「カイルアン」の音楽の魂であり、公演には欠かせません。
なお、「ソン・ラン」とは「二人の(Song)」「男(Lang)」との意味もあります。
カイルオンとは?
カイルオンとは、20世紀初頭のベトナム南部で誕生し、1930年代のフランス植民地下、中産階級の劇場で花開いたベトナム南部の大衆歌舞劇の一つであり、いわばベトナム版オペラです。
特に60年代のベトナム南部で人気がありました。
ベトナムの民謡、古典音楽、現代演劇の集約です。
映画『ソン・ランの響き』のポスタービジュアル
解禁されたポスタービジュアルには、ベトナム情緒溢れる部屋の窓辺で肩を寄せ合う二人の姿が。
孤独な二人のひとときの安らぎを感じさせながらも、どこか物悲しさを伺わせる仕上がりとなっています。
楽器を演奏するユンを見つめるリン・フンや、共に屋上で夜空を見上げる姿など、二人の微妙な距離感が切り取られた場面写真も解禁となりました。
映画『ソン・ランの響き』の特報予告
さらに特報予告編も同時公開。
運命的に出会った二人が互いの孤独を埋めるように徐々に距離を縮めてゆく様子が哀愁漂う音楽に乗せて綴られ、二人の美しくも悲しい物語を予感させます。
映画『ソン・ランの響き』の作品情報
【日本公開】
2020年(ベトナム映画)
【原題】
The Tap Box[Song Lang]
【監督】
レオン・レ
【キャスト】
リエン・ビン・ファット、アイザック、スアン・ヒエップ
映画『ソン・ランの響き』のあらすじ
80年代のサイゴン(現・ホーチミン市)。
借金の取り立て屋ユンは、ベトナムの伝統歌舞劇<カイルオン>の花形役者リン・フンと運命的な出会いを果たします。
初めは反発し合っていたふたりでしたが、停電の夜にリン・フンがユンの家に泊まったことをきっかけに心を通わせていくように。
実はユンはかつて<カイルオン>には欠かせない民族楽器<ソン・ラン>の奏者を志した事があり、楽器を大切に持っていたのです。
一見対照的ですが共に悲しい過去を持つふたりは、孤独を埋めるように響き合い、結ばれます。
やがてこれまで感じたことの無い気持ちを抱き始めたふたりは、翌日の再会を約束し別れました。
しかし、ユンが過去に犯したある出来事をきっかけに、ふたりの物語は悲劇的な結末へと突き進んでいき…。
まとめ
ベトナムの伝統芸能・カイルオンの響きに乗せて、孤独なふたりの魂がひととき交差します。
美しく切ない物語は世界を魅了し、国内外で37もの賞を受賞した本作がついにロードショー決定。
映画『ソン・ランの響き』は2020年2月22日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開です。