驚異の天才フラメンコダンサーのステージに迫るドキュメンタリー
唯一無二のパフォーマンスで、舞踊界のみならず舞台芸術やアート界へも衝撃を与え続けるスペインのフラメンコダンサー、ロシオ・モリーナ。
そんな彼女のステージの創作現場に迫ったドキュメンタリー映画『衝動―世界で唯一のダンサオーラ』が、2020年3月に東劇、東京都写真美術館ほかで全国順次公開されます。
映画公開に先駆け、ティザービジュアルがお披露目となりました。
CONTENTS
ロシオ・モリーナについて
参考:ロシオ・モリーナのツイッター
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本作の被写体となるロシオ・モリーナは、1984年にスペインのマラガに生まれます。
3歳から踊りを始めたロシオは、2001年にフラメンコのマリア・パヘス舞踊団へ入団。
マドリッド王立舞踊学校を首席で卒業後の2005年には、自身が主宰のロシオ・モリーナ舞踊団を立ち上げ、処女作『Entre Paredes(壁の間)』を発表。
その後も精力的に新作を発表し続け、2010年には、26歳という若さで、スペイン芸術界でもっとも栄誉ある「Premio Nacional de Danza 2010(スペイン舞踊家賞)」を受賞するなど、説得力ある躍動感や独特のセンスで、世界各国で高い評価を受けています。
奇抜な振り付けと高度なテクニックを駆使し、常に実験と挑戦を続ける、現代フラメンコ界における第一人者となっています。
映画『衝動―世界で唯一のダンサオーラ』のティザービジュアル
このほど解禁となったティザービジュアルは、「ダンスの魂、降臨――」というメインキャッチコピーが示す通り、舞台上で転がり、躍動するロシオの姿を全面にフィーチャリング。
「強く、美しく、圧倒的!異次元のダンサー、ロシオ・モリーナのステージの扉が開く――!」というコピーも目を惹く、華麗にしてパワフルな内容を想起させるデザインとなっています。
映画『衝動―世界で唯一のダンサオーラ』の見どころ
参考:ロシオ・モリーナのツイッター
El próximo 10 de mayo #IMPULSO de @belmonte_emilio en @DocumentaMadrid pic.twitter.com/HXN523kJ09
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本作は、ロシオが2016年11月に、パリのエッフェル塔を望むフランス国立シャイヨー劇場で行った新作「カイダ・デル・シエロ」を上演するまでの道のりに密着。
彼女自身による振付創作の模様から、練習、ステージの現場が映し出されると同時に、共に作品を作り上げるミュージシャン仲間たち、さらには家族の証言などを通して、知られざる彼女の顔にも迫っていきます。
映画『衝動―世界で唯一のダンサオーラ』の作品情報
【日本公開】
2020年(フランス・スペイン合作映画)
【原題】
Impulso
【監督・脚本】
エミリオ・ベルモンテ
【撮影】
ドリアン・ブラン、トーマ・ブレモンド
【録音】
シャビエル・アルヴァレズ
【編集】
マチュー・ランブリオン
【キャスト】
ロシオ・モリーナ、ホセ・アンヘル・カルモナ、エドアルド・トラシエラオルーコ、パブロ・マルティン・ジョーンズ、ラ・チャナ
映画『衝動―世界で唯一のダンサオーラ』のあらすじ
スペイン舞踊界の最高の栄誉「スペイン舞踊家賞」を26歳の若さで受賞、2018年にイギリスの舞台芸術の最高賞「ローレンス・オリヴィエ賞」にノミネートされるなど、数々のエピソードに彩られた天才ダンサー、ロシオ・モリーナ。
自らを、ダンサーとバイラオーラ(女性フラメンコダンサー)を掛けた造語“ダンサオーラ”と称する彼女は、その天才的なリズム感、驚異的な身体能力、天性の芸術的感性で異次元のステージを繰り広げます。
伝説のバレエダンサー、ミハイル・バリシニコフがその圧倒的パフォーマンスを観て、思わずひざまずいたという逸話を残すなど、常に注目を浴びるロシオ。
本作は、そんな彼女が、フランス国立シャイヨー劇場での新作「カイダ・デル・シエロ」を上演するまでの道のりに密着していきます。
まとめ
参考:ロシオ・モリーナのツイッター
#CaidadelCielo el jueves 27 de abril a las 21.00 hrs @TeatroBreton #Logroño pic.twitter.com/ikSQy0anDO
— RocíoMolinaOficial (@RocioMolinaOfic) April 25, 2017
本作『衝動―世界で唯一のダンサオーラ』が公開される2020年3月には、来日公演「ロシオ・モリーナ舞踊団 Fallen from Heaven ―天から落ちてきて―」が控えており、そこでは「カイダ・デル・シエロ」が上演予定となっています。
印象的な純白のドレス姿や、マタドール(闘牛士)のような衣装など、目まぐるしく姿を変えつつ、華麗に力強く舞うロシオが観られることでしょう。
「カイダ・デル・シエロ」が生み出される過程を追った本作を併せて観れば、ダンサオーラの真髄が分かります。
ドキュメンタリー映画『衝動―世界で唯一のダンサオーラ』は、2020年3月から東劇、東京都写真美術館ほか全国順次公開です。