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映画『最初の晩餐』完成披露試写会リポ!染谷将太や戸田恵梨香らキャストが家族の思い出を語る

  • Writer :
  • 石井夏子

染谷将太×戸田恵梨香×窪塚洋介×斉藤由貴×永瀬正敏 
日本映画界の実力派が夢の競演!

染谷将太主演、戸田恵梨香、窪塚洋介、斉藤由貴、永瀬正敏など、日本映画界の豪華実力派俳優らが家族になる映画『最初の晩餐』が、2019年11月1日(金)より、全国公開されます。

本作は、親父の遺言により、”目玉焼き”から始まる唯一無二の”通夜ぶるまい”を通じて<家族になる瞬間>を過去と現在をまじえながら描いて行く、静かながら胸を震わせる家族の物語。

主人公・麟太郎役はヴェネチア国際映画祭で日本人初となるマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞した『ヒミズ』を始め、幅広い作品で多彩な顔を見せる実力派・染谷将太

その姉・美也子役に2019年後期 NHK連続テレビ小説『スカーレット』でヒロインを務める戸田恵梨香、兄シュン役にはマーティン・スコセッシ監督の『Silence-沈黙-』の窪塚洋介と実力派の豪華俳優陣が初の兄姉弟役を演じます。

さらに染谷らの両親役には、斉藤由貴、永瀬正敏らが揃いその圧倒的な存在感でドラマに深い背景を描きました。

監督はサザンオールスターズのドキュメンタリー映画をはじめ、ミュージックビデオ、短編映画など、国際的に高い評価を受けている常盤司郎監督。構想7年、渾身のオリジナル脚本の本作が満を持しての長編映画デビュー作となります。

そして、この度、9月15日(日)に、豪華出演陣が一堂に集結し『最初の晩餐』完成披露試写会が行われましたので、その様子をお伝えしていきます。

映画『最初の晩餐』完成披露試写会の概要

©2019『最初の晩餐』製作委員会

【日時】
2019年9月15日(日)18:30~19:00

【会場】
新宿ピカデリー スクリーン1
東京都新宿区新宿3丁目15番15号

【登壇者】
染谷将太、戸田恵梨香、斉藤由貴、永瀬正敏、常盤司郎監督

映画『最初の晩餐』完成披露試写会イベントリポート

©2019『最初の晩餐』製作委員会

イベントでは、初めての姉弟役を演じた染谷将太、戸田恵梨香を始め、斉藤由貴、永瀬正敏、常盤司郎監督の5名が登場

本作で描かれた亡き父親の通夜で振る舞われた“思い出の味”をキーワードに、家族との忘れられない思い出や、家族だけのマイルールエピソードを語りました。

染谷将太は変な人?

©2019『最初の晩餐』製作委員会

独立して2年目のカメラマン・東麟太郎役の染谷は「家族を語る物語で、ここまで説教くさくないものに初めて出会った。台本を読んだときに、優しく背中を押してくれるような気持ちになった」と出演理由を明かします。

そして、「ただ『やらせてください』と言って3年半音信不通状態で、企画自体がなくなったと思った。でも『やります!』と連絡をいただき、嬉しかった。最初は自主映画になるものだと思っていたので、(錚々たるキャストの)みなさまとご一緒に作り上げることになって嬉しい限りです」と完成までの紆余曲折を振り返りました。

麟太郎の姉・美也子役の戸田は「台本をもらったタイミングが、私自身が家族のことについて考えていた時。台本を読んだときに、作品を通して『家族とは?』という答えについて考えたいと思った」と、本作との縁を感じたよう

染谷との共演を「この変な人と一緒にやりたいと思った」とユーモア交じりに喜び「染谷君はよくわからない人。流すのが上手だし、ボソッということが意外と核心を突いていたりする。見ていて面白い人です」と個性にゾッコン。

それに染谷は「そんなに変じゃないですよ?わりと大丈夫ですよ?」と自ら訂正していました。

子役と劇中の料理について

©2019『最初の晩餐』製作委員会

姉弟の義理の母・アキコ役の斉藤は、劇中、家族が味噌汁でもめるシーンをお気に入りに挙げて「味噌汁の味は家庭によって違いがある。それについて子どもたちが子どもなりにせめぎ合うシーンが本当にいじらしくて愛らしい。常盤監督の原風景が宿っているのかも」と分析します。

さらに、染谷の子ども時代を演じた子役について「染谷君とも似ているし、監督にも似ている」と絶賛。

また、窪塚の少年時代を演じた楽駆、戸田の少女時代を演じた森七菜ほか、子役たちの演技について染谷は「鳥肌が立つくらい最高でした」と唸り、戸田も「子どもから大人に変化する姿に違和感がない。こんな奇跡があるんだと。見事なキャスティングに感動しました」と驚き顔を見せます。

東家の父・日登志役の永瀬は、劇中で振る舞われる食卓のメニューに「全部が美味しい。なぜロケ弁が用意されていたのか…。撮影で振る舞われた食事をみんなで食べた方がいいのではないかと思うくらいに美味しい食事でした」と舞台裏を紹介しました。

家族の思い出の味は?

©2019『最初の晩餐』製作委員会

映画の内容にちなんで「家族の思い出の味」を聞かれた染谷は「二つある」といい、「子どもの頃に母親が唐揚げを揚げようとしたら油が爆発したこと。それをヘラヘラ笑いながら見ていた自分も、目玉焼きを焼こうとしたら爆発したこと」とワイルドな思い出を明かし「味の思い出ではないですね…」と笑わせました。

戸田の思い出の味は、本作でも家族の思い出として登場していた「餃子」で「戸田家は毎週土曜日に家族で餃子を作りました。『また餃子!?』とイヤだったけれど、父が『みんなで餃子を作るん、楽しいやろ?』と言ったときに、父がその時間を大切にしているんだと初めて気づいて、それから餃子が愛おしくなった」とシミジミ。

劇中では斉藤と餃子を作るシーンでは「餃子を静かに包んでいるだけで、色々な思いが湧き上がってきました」と特別な思いを抱いていました。

斉藤は「家族で遠出する際に両親が作ったおにぎり」で「母はふんわり、父はきっちり固く三角に。二人の性格が出たおにぎりをお昼の車中で食べた思い出があります」と回想。

永瀬は「おふくろの味」で「去年急におふくろを亡くして、今はおふくろが作った料理ならば何でも食べたい。できることならば食べてみたいですね」と母親への愛を口にしていました。

構想7年を経て完成

©2019『最初の晩餐』製作委員会

構想から7年程の月日を経た完成に常盤監督は「日本を代表する俳優陣で映画監督デビューしたのは、映画界で僕くらいだと思います。苦労したことはほぼ記憶になくて、演技派家族が見事に集まってくれました」と万感の思い。

初期から参加を表明していた染谷も「家族を描いた映画ですが、優しい映画です。観終わった後に家族や大事な人を思うような作品になりました。ふっと背中を押してくれる映画だし、美味しい映画です。楽しんで観てほしい」と観客に向けてアピールしていました。

映画『最初の晩餐』の作品情報

©2019『最初の晩餐』製作委員会

【日本公開】
2019年(日本映画)

【監督・脚本・編集督】
常盤司郎

【キャスト】
染谷将太、戸田恵梨香、窪塚洋介、斉藤由貴、永瀬正敏、森七菜、楽駆、牧純矢、外川燎、池田成志、菅原大吉、カトウシンスケ、玄理、山本浩司、小野塚勇人、奥野瑛太、諏訪太朗

【作品概要】
染谷が主人公の麟太郎役を演じるほか、姉の美也子役を戸田恵梨香、兄のシュン役を窪塚洋介、両親役を斉藤由貴、永瀬正敏が務めるなど、実力派キャストが集いました。

監督、脚本はサザンオールスターズのドキュメンタリー映画をはじめ、CMやミュージックビデオなどを手がけ、本作が長編初監督作品となる常盤司郎です。

映画『最初の晩餐』のあらすじ


©2019『最初の晩餐』製作委員会

カメラマン東麟太郎(染谷将太)は父・日登志(永瀬正敏)の葬儀のために故郷へ帰ってきました。

姉の美也子(戸田恵梨香)と準備をする中、母・アキコ(斉藤由貴)が、通夜ぶるまいは自分で作ると言い出します。

やがて運ばれてきたのは、目玉焼き。

親戚たちがざわつく中、麟太郎は気がつきます。「これ、親父が初めて作ってくれた、料理です」。

なつかしい手料理を食べるたび、麟太郎たちの脳裏によみがえる思い出。

20年前に父と母が再婚した日、連れ子の兄シュン(窪塚洋介)と5人で暮らした日々のこと。

止まっていた家族の時が今、ゆっくりと動き出します。

まとめ

©2019『最初の晩餐』製作委員会

『死ぬまでにしたい10のこと』『エンディングノート』『おみおくりの作法』など終活、生き方への注目が集まる中、唯一無二の味で家族をおみおくりする、新たな物語が誕生しました。

日本映画界珠玉の実力派が織りなす、静かながら胸を震わせる家族の物語。

この秋最も注目の1作『最初の晩餐』は、2019年11月1日より全国ロードショーです。

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