命を繋ぐこと―それが真のレジスタンス。
“パントマイムの神様”マルセル・マルソーは、若かりし頃、第二次大戦中にナチと協力関係にあったフランス政権に立ち向かうべく、レジスタンス運動に身を投じていました。
エンターテイメント史に類稀なる足跡を刻む彼は、なぜナチから命がけで子どもたちを守ったのか!?その謎を紐解く映画が公開されます。
かつての活動仲間の証言や膨大の資料をもとに、没後10年以上の時を経てマルセルの知られざる実体験を明らかにした映画が『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~』という邦題で、2021年8月27日(金)よりTOHOシネマズシャンテほかにて全国公開することになりました。
あわせて解禁された場面写真とともに、映画『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~』をご紹介します。
CONTENTS
映画『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~』について
2007年に84歳で亡くなるまで、世界中の俳優やミュージシャン、ダンサーたちに影響を与えた“パントマイムの神様”マルセル・マルソー。
マイケル・ジャクソンの“ムーンウォーク”は彼のパフォーマンスからヒントを得たということは、有名なエピソードです。
しかし“沈黙の詩人”とも称された彼にはあまり知られていない一面もありました。
若かりし頃、第二次大戦中にナチと協力関係にあったフランス政権に立ち向かうべく、レジスタンス運動に身を投じていたマルセル・マルソー。
彼はその活動内容を自ら語ることなくこの世を去りましたが、かつての活動仲間でもあった従兄の証言や膨大の資料をもとに、没後10年以上の時を経てマルセルの知られざる実体験を描き出した映画が本作『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~』です。
マルセルを演じるのは、『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、その後も「ゾンビランド」シリーズなどで快進撃を続けるジェシー・アイゼンバーグ。
自身もユダヤ人で母親がプロの道化師だったという生い立ちを活かし、アートにのめり込み自分を表現することしか興味がなく、自己中心的だった青年が、傷ついた子どもたちとの出会いを経て、人間味豊かな魅力的な人物に変わっていく姿を生き生きと演じました。
マルセルが恋心を抱くエマには、「ハリー・ポッター」シリーズのフラー・デラクール役で広くその名を知られ、『テネット』のクールな科学者役も印象深かったクレマンス・ポエジー。
当時、“リヨンの虐殺者”と恐れられたナチのクラウス・バルビー親衛隊中尉には、『ワルキューレ』のマティアス・シュヴァイクホファー。また、『めぐりあう時間たち』などで4度アカデミー賞にノミネートされた名優エド・ハリスが、アメリカ陸軍大尉ジョージ・S・パットン役で出演、短いシーンながら作品の格を上げることに貢献しています。
監督はポーランド系ユダヤ人で、ベネズエラで最も著名な映画監督であり脚本家、ベストセラー作家でもあるジョナタン・ヤクボウィッツ。その確かな手腕で、負の歴史に隠された人間の命への讃歌を描き出します。
代表作『ベネズエラ・サバイバル』は『タイタニック』や『パッション』を抜いて、ベネズエラ史上NO.1のヒットを記録し、ロバート・デ・ニーロ出演の『ハンズ・オブ・ストーン』はカンヌ国際映画祭に出品され、喝采を浴びました。
映画『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~』の場面写真
ナチに親を殺されたユダヤ人の子どもたちにパントマイムで笑顔を取り戻そうとするマルセル。写真はパントマイムに夢中になって次第に子供たちの表情が明るくなっていく刹那を切り取っています。彼と子どもたちの絆が深まる象徴的な1枚です。
さらに、ナチのハーケンクロイツ旗がマルソーの背後に映るものや、彼がパントマイムを演じている印象的な後姿の写真もあわせて解禁となりました。
映画『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~』の作品情報
【日本公開】
2021年(アメリカ・イギリス・ドイツ合作映画)
【原題】
RESISTANCE
【監督・脚本・製作】
ジョナタン・ヤクボウィッツ
【キャスト】
ジェシー・アイゼンバーグ、クレマンス・ポエジー、マティアス・シュヴァイクホファー、フェリックス・モアティ、ゲーザ・ルーリグ、カール・マルコヴィクス、ヴィカ・ケレケシュ、ベラ・ラムジー、エド・ハリス、エドガー・ラミレス
【日本語字幕翻訳】
高内朝子
映画『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~』のあらすじ
1938年フランス。アーティストとして生きることを夢見るマルセルは、昼間は精肉店で働き、夜はキャバレーでパントマイムを披露していました。
第二次世界大戦が激化するなか、彼は兄のアランと従兄弟のジョルジュ、想いを寄せるエマと共に、ナチに親を殺されたユダヤ人の子どもたち123人の世話をすることに。
悲しみと緊張に包まれた子どもたちにパントマイムで笑顔を取り戻し、彼らと固い絆を結ぶマルセル。
ですが、ナチの勢力は日に日に増大し、1942年、遂にドイツ軍がフランス全土を占領します。
マルセルは、険しく危険なアルプスの山を越えて、子どもたちを安全なスイスへと逃がそうと決意しますが……。
まとめ
“パントマイムの神様”マルセル・マルソーの知られざる半生がいま明らかになります。
第二次大戦中に123人のユダヤ人孤児を救ったマルセル・マルソーから見えてくる、希望の物語を劇場でお楽しみください。
映画『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~』は、2021年8月27日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国公開です。