映画『POCA PON ポカポン』は2026年5月9日(土)新宿K’s cinema、ユーロスペース他、全国順次公開中!
映画『POCA PON ポカポン』は、かつて起こった連続児童殺傷事件を物語の背景とした、温もりと不穏が奏でる未知のサイコ・スリラー。
『海辺へ行く道』など注目作が続く原田琥之佑が主人公を演じ、音楽家・菊地成孔とギルド「新音楽制作工房」が手がけた劇音楽と共に物語が綴られていきます。

(C)映画『POCA PON ポカポン』製作委員会
2026年5月9日(土)新宿K’s cinema、ユーロスペース他で全国順次公開を迎え、観た者の心に確かな衝撃と感動を与え続けている映画『POCA PON ポカポン』。
このたび、音楽家・菊地成孔と音楽制作ギルド「新音楽制作工房」が手がけた映画『POCA PON ポカポン』サウンドトラック盤の5月30日(土)配信リリースが決定。類稀なる「音と声の映画」でもある本作を彩る劇音楽を再び味わえる待望のリリースとなります。
また決定を記念し、菊地自らが本作の劇音楽について語った5月22日(金)新宿K’s cinemaでの上映後トークショーの公式リポートも解禁されました。
CONTENTS
映画『POCA PON ポカポン』とは?
映画『POCA PON ポカポン』予告編
かつての連続児童殺傷事件の影が落ちる団地。少年と彼を見守る管理人の心の交流は、人の心を時に癒し、時に壊す、誰も名前を思い出せない声“ポカポン”に飲み込まれていく──。
『横須賀綺譚』が重慶青年映画祭で絶賛された監督・大塚信一は、日本映画界を代表する巨匠、故・長谷川和彦に師事したのち、有名ラーメン店で働きながら映画を制作。
また本作の音楽を、「岸辺露伴は動かない」シリーズなど多くの映像作品を手がけてきた音楽家・菊地成孔とギルド「新音楽制作工房」が担当しています。
主人公の少年・健太役に『海辺へ行く道』など注目作が続く原田琥之佑、健太を見守る団地の管理人・駿一役に実力派・尾関伸次、他にも菜 葉 菜、大角英夫、川瀬陽太、山崎ハコら優れた俳優陣が世代を超えて集結しました。
《映画『POCA PON ポカポン』サウンドトラック盤の配信情報はコチラ》
音楽・菊地成孔ら登壇!新宿K’s cinemaトークショー公式リポート
菊地成孔さん(本作音楽)

(C)映画『POCA PON ポカポン』製作委員会
2026年5月22日(金)新宿K’s cinemaにて実施された、大塚信一監督と音楽家・菊地成孔による『POCA PON ポカポン』上映後トークショー。
自らが代表を務める音楽制作ギルド「新音楽制作工房」のメンバーと共に『ポカポン』の劇音楽を手がけた菊地だが、大塚監督は菊地に劇音楽制作をオファーした理由について「過去監督作の『アメリカの夢』『横須賀綺譚』では撮影・編集段階で映像に付く音楽が想像できたのに対し、『ポカポン』では「全く音楽が聞こえてこなかった」と明かし、悩み続けた果てに以前からファンだったという菊地に「菊地さんが映画を観て思い浮かんだ音を、本作の劇音楽にしてほしい」と全幅の信頼のもとオファーを相談したとのこと。
菊地は本作の劇音楽制作について、通常では映像の撮影後に劇音楽を制作することが多いのに対し、『ポカポン』では映画作中で登場人物たちが口ずさむ「ポカポン」のメロディを、撮影開始までに急ぎ作曲する必要があったと説明。
「ポ・カ・ポ・ン」の4音のみというミニマルな構成ゆえに苦心しながら作曲したものの本作の粗編集版(撮影した大量の映像素材から余分な部分のみをカットした初期編集版)を観た時、キャストそれぞれの音感の違いから「ポカポン」のメロディが思いがけない“変奏”されていることに気づいたこと、しかしながら「ポカポン」が「人それぞれに聞こえ方が異なる謎の声」だと捉えた時、その“変奏”も偶然がもたらした演出として受け止めたことを明かした。

(C)映画『POCA PON ポカポン』製作委員会
菊地は劇音楽における音色についても解説し、アコースティック楽器(ピアノやアコースティックギターといった、アンプなどでの電気的な音色の増幅を用いない楽器)が奏でる音の倍音(ある音を鳴らした時、同時に重なって発生する整数倍の周波数の音)を耳にすると、人は『安心感』『心地よさ』ひいては『心の浄化』という精神状態に至りやすいことから、多くの宗教・儀式ではアコースティック楽器の音に含まれる倍音を“演出”に取り入れていること。その上で、「人間が“宗教なるもの”を求める理由」も作品のテーマの一つである『ポカポン』の劇音楽でも、アコースティック楽器による倍音を取り入れていると語りました。
そして、映画本編における「前半では劇音楽は一切流れず、“ある出来事”を機に後半からは音楽が鳴り響き続ける」という特異な劇音楽の構成について、菊地は『ポカポン』が「画面構成・ロケーションの映像美、キャスト陣の演技、生活音・自然音の演出など、いずれも素晴らしい映画」であり、それゆえに「わざわざ劇音楽が、それらの演出に無理に介入していく余地はない」と感じたことを告白。
その上で劇音楽の構成を考え続けた結果、前半・後半で物語の性質が一変する巨匠アルフレッド・ヒッチコックの名作『サイコ』を例に挙げ、人間の矛盾した在り方など様々な「双極性」を持つ『ポカポン』の持ち味をより一層立体化し、映画の完成度を高められるであろう現在の劇音楽構成のアイデアに行き着いたとその推敲の過程を明かしました。
大塚信一監督

(C)映画『POCA PON ポカポン』製作委員会
トークは、「劇音楽の制作者が携わることは珍しく、『ポカポン』という特異な映画だからこそ実現した」という本作のMA(セリフ音声・効果音・音楽の音付け/音量調整などを行う作業)の話題に。
菊地は、同じく整音作業に携わった録音担当・佐藤祐美と創作には不可欠な緊張感のもと議論しながらも「『BGM』としてではなく、あくまで『劇音楽』として観客に鑑賞してもらうために、セリフが聞こえるギリギリまで劇音楽の音量を上げる」という映画をより良いものにするための「譲れない一線」を貫いた結果、本作は「日本映画では珍しい、劇音楽が小さくない映画」をなったとのこと。その言葉に対して大塚監督は、菊地・佐藤のMAスタジオでの「バチバチ」を見ながらも、それが「必要なバチバチ」と捉えた上で議論・作業を見守っていたと告白しました。
イベントの最後、大塚監督は菊地が語った『ポカポン』の持ち味「双極性」について触れた上で、本作は「分裂した映画」であり、不穏と癒し、呪縛と祝福など、さまざまな矛盾を描いていること。そして矛盾によって観る者の心は動揺し引き裂かれるかもしれないが、その時に生まれる「傷」を『ポカポン』の鑑賞体験として大切に持ち帰ってくれると嬉しいと観客に向けて語りました。
また菊地は、大塚監督の言葉に賛同した上で、本作の劇音楽のサウンドトラック盤の配信リリースが決定されたことを発表。「映画を観た後、サントラ盤を通してご自宅でも『ポカポン』の世界をもう一度味わってほしい」という言葉で、イベントは締め括られました。
《映画『POCA PON ポカポン』サウンドトラック盤の配信情報はコチラ》
映画『POCA PON ポカポン』の作品情報

(C)映画『POCA PON ポカポン』製作委員会
【日本公開】
2026年(日本映画)
【監督・脚本】
大塚信一
【撮影・美術】
永山正史
【音楽】
新音楽制作工房/菊地成孔
【プロデューサー】
森田一人、浅野博貴
【アソシエイトプロデューサー】
出町光識、安田初子
【キャスト】
原田琥之佑、尾関伸次、菜 葉 菜、大角英夫、川瀬陽太、山崎ハコ、足立智充、久田松真耶、木村知貴、牛丸亮、松本太陽
映画『POCA PON ポカポン』のあらすじ

(C)映画『POCA PON ポカポン』製作委員会
貧しい生活、隣人の騒音。
不条理な現実に苛立ちながらも、母・朝子、弟・祐二を支えようと生きる中学生の健太。
そして、彼の周りで鳴り響く“ポカポン”という謎の声。
そんな家族を静かに見守るのは、団地の管理人・駿一。
やがて、健太と駿一は心を通わすようになるのだが、かつて世間を震撼させた連続児童殺傷事件の犯人が、この団地に潜んでいるという噂が流れ始め……。
まとめ

(C)映画『POCA PON ポカポン』製作委員会
2026年5月9日(土)新宿K’s cinema、ユーロスペース他で全国順次公開を迎え、観た者の心に確かな衝撃と感動を与え続けている映画『POCA PON ポカポン』。
このたび、音楽家・菊地成孔と音楽制作ギルド「新音楽制作工房」が手がけた映画『POCA PON ポカポン』サウンドトラック盤の5月30日(土)配信リリースが決定。
類稀なる「音と声の映画」でもある本作を彩る劇音楽を、再び味わえる待望のリリースとなります。
映画『POCA PON ポカポン』は2026年5月9日(土)新宿K’s cinema、ユーロスペース他、全国順次公開中!
《映画『POCA PON ポカポン』サウンドトラック盤の配信情報はコチラ》


































