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Entry 2019/04/01
Update

フランクデュボスクのコメディアン資質が監督業にも。映画『パリ、嘘つきな恋』本編映像解禁

  • Writer :
  • 石井夏子

本国フランスで動員200万人超、NO.1大ヒット!

フランス全土が恋をした、とびきり楽しくて、心ときめくラブストーリー『パリ、嘘つきな恋』が2019年5月24日(金)から新宿ピカデリーほかで全国公開されます。

本作は “イケメンでお金持ちだが女性に求めるのは一時的な関係だけ”という軽薄な男・ジョスラン(フランク・デュボスク)が、自分がついてしまったトンデモナイ嘘をきっかけに、本物の恋に目覚めていく姿を描いた、大人のための恋愛映画です。

この度4月1日のエイプリルフールを記念し、主人公が“トンデモナイ嘘”をついてしまう本編シーン映像を解禁致します。

映画『パリ、嘘つきな恋』本編シーン映像

解禁された映像は、ジョスランが亡くなった母の家を整理中、遺された車椅子に座りながら上機嫌で踊っている際に、隣に引っ越してきた美しい女性・ジュリーが尋ねてくるシーンから始まります。

彼はたまたま車椅子に座っていたんですが、ジュリーは、ジョスランが“車椅子生活で、自力で歩くことのできない男性”だとすっかり勘違い

しかも「ケアワーカーです。あなたのような人のお世話を」「お役に立つことがあれば」と親切に語る彼女に対してジョスランは訂正するどころか、美しく若い彼女の気を惹くために思わず「よろしく」とトンデモナイ嘘をついてしまうんです。

神妙な顔つきで嘘をつき、チラチラとジュリーのボディーラインをチェック。

その後、ジュリーが家を出ていった途端、車椅子から立ち上がるジョスラン。

嘘をついたことに全く悪びれもせず、美しい女性と知り合ったことに対してご機嫌になるその軽薄な様子は、“財産はあるが嘘つき&軽薄な女好き”という彼の困った一面を象徴しています。

これから出会う“最高で本物の恋”への布石となる、重要なシーンです。

フランク・デュボスクとは

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Ce soir je fais mon cirque à Bruxelles #fiftyfifty #cirqueroyalbruxelles

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本編映像のノリノリな様子を見て、フランク・デュボスクの渋さと愛らしさにノックアウトされた方も多いはず。

フランク・デュボスクは本作で監督・脚本・主演を兼任

多才な彼のプロフィールに迫ってみましょう。

フランク・デュボスク(Franck Dubosc)は1963年11月7日生まれ、フランスのル・プティ=ケヴィイー出身です。

ワンマンショーのコメディアンとして大人気で、誰もがイメージするフランスの浮気男を演じさせたら天下一品

幼いころは引っ込み思案だったそうですが、「いつかビッグになってやると」野心に燃えていたそう。

強い心を手に入れるため、柔道も習っていたとか。

20歳の時に演劇学校に入り、少しずつ映画などに出演して、実力と人気を確かなものにしていきました。

その彼が初監督を務めたのが本作『パリ、嘘つきな恋』なんです。

これは面白いに決まっています。

映画『パリ、嘘つきな恋』の作品情報


(C)2018 Gaumont / La Boetie Films / TF1 Films Production / Pour Toi Public

【日本公開】
2019年(フランス映画)

【原題】
Tout le Monde Debout (英題:Rolling to You)

【脚本・監督】
フランク・デュボスク

【キャスト】
フランク・デュボスク、アレクサンドラ・ラミー、ジェラール・ダルモン、エルザ・ジルベルスタイン、ローラン・バトー、フランソワ=グザビエ・ドゥメゾン、クロード・ブラッスール

【作品概要】
監督・脚本・主演を務めるのは本作で監督デビューを果たしたフランスの国民的コメディアン、フランク・デュボスク。

車椅子生活ながらも行動力とユーモア、優しさに溢れた魅力的な女性・フロランスを演じるのは、アカデミー賞俳優ジャン・デュジャルダンの元妻、アレクサンドラ・ラミーです。本作の演技でフランスの優れた芸術作品に贈られるクリスタル・グローブ賞主演女優賞(コメディ部門)を受賞しました。

映画『パリ、嘘つきな恋』のあらすじ


(C)2018 Gaumont / La Boetie Films / TF1 Films Production / Pour Toi Public

ジョスラン(フランク・デュボスク)は、パリの大手シューズ代理店で働くビジネスマンです。

金持ちでハンサムな彼は、常に女性にモテモテですが、女性に対して求めるのは、一時的な関係だけ。

ある日、亡くなった母親の家を訪ね、部屋に残されていた母の車椅子に座ってたたジョスラン。

偶然その場を訪ねてきた美女ジュリーの気を引くため、自分は車椅子生活を送っていると嘘をついてしまいます。

ジュリーは姉のフロランス(アレクサンドラ・ラミー)をジョスランに紹介。

フローレンスは以前事故に遭い、車椅子生活を送っていますが、バイオリニストとして世界を飛び回る傍ら、車椅子テニスプレーヤーとしても活躍する美しく魅力的な女性でした。

会うたびに、どんどん彼女に魅了されてしまうジョスラン。

しかし、ジョスランはまだ最初の嘘を引きずったまま、本当のことをフロランスに伝えられていませんでした。

一方、実はフロランスも彼に隠し事があるようで…。

まとめ


(C)2018 Gaumont / La Boetie Films / TF1 Films Production / Pour Toi Public

監督・脚本・主演を務めたフランク・デュボスクは、本作に「愛をもって相手を見れば、差異に対する偏見は消えることを伝えたい」という思いを込めて製作したそう。

その思いが形となり、様々なテーマを持ちながらも温かく愛の溢れた作品となった映画『パリ、嘘つきな恋』。

解禁された本編映像からも、コメディアンでもあるフランク・デュボスクの軽妙な笑いのセンスが伝わってきますね。

『パリ、嘘つきな恋』は2019年5月24日(金)から新宿ピカデリーほかで全国ロードショーです。


(C)2018 Gaumont / La Boetie Films / TF1 Films Production / Pour Toi Public

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