阪本順治監督×豊川悦司主演映画日本公開決定&ポスタービジュアル解禁!
さまざまな視座から人間を描き続けてきた阪本順治監督が、豊川悦司を主演に迎え、自身の内面にとことん向き合った完全オリジナル脚本の最新作『弟とアンドロイドと僕』。
2022年1月7日(金)より、kino cinéma 横浜みなとみらい、kino cinéma 立川髙島屋 S.C.館、kino cinéma 天神 ほか全国順次公開が決定しました。あわせてポスタービジュアルも解禁です。
CONTENTS
映画『弟とアンドロイドと僕』について
本作の演出を務める阪本順治監督
『弟とアンドロイドと僕』は、「究極の孤独」を描いた、理性と価値観が崩壊する禁断の問題作。
『北のカナリアたち』(2012)や『一度も撃ってません』(2020)などを手掛けた阪本順治監督が、「これを撮らなければ自分は先に進めない」という覚悟で取り組みました。
社会の断裂が色濃く見え隠れする現代では、誰もが「個人としての自分」と向き合いながら、強烈な「孤独」を感じています。
本作は、そんな人々の一助になるかも知れない衝撃の異色作となっています。
主演は初期の頃から阪本監督とタッグを組んできた豊川悦司。監督の信頼に答えるべき、自分の解釈も織り交ぜながら、監督の分身ともいうべき主人公を演じます。
義理の弟役には、エッジの利いた芝居に磨きがかかる安藤政信。いつも何かに苛立っている厄介者の危うさを、色気たっぷりに表現してみせた。
父親役にはベテラン・吉澤健。ほかにも風祭ゆき、本田博太郎など個性的な演技派ががっちりと脇を固めています。
映画『弟とアンドロイドと僕』のポスタービジュアル
「ぼくはずっとフィクションだった」というキャッチとともに映るのは、鏡に映った顔に落書きをしたような中年男性の姿。
今回解禁となったポスタービジュアルは、主人公が抱える絶望的な孤独感を、漆黒の抽象空間に一人佇んでいる事で表現されています。
自分が存在している実感を抱けていない心の内の葛藤が伝わってくるビジュアルに仕上がっています。
なんともいえない憂鬱感を漂わせている主人公・桐生薫を演じたのは、監督と本作で再タッグとなる日本映画を代表する俳優・豊川悦司です。
阪本監督は、脚本執筆前から主演に豊川をイメージしたといいます。
監督の想いを受けた豊川もまた、自身の解釈を巧みに織りまぜながら、阪本監督の分身とも言うべき、この世に身の置きどころのない男の悲哀を全身で体現しています。
桐生薫演じる豊川悦司からのコメント
撮影は2年前になりますが、この時代にこの物語が受け入れてもらえるかどうか、正直不安がありました。映画である以上、それなりの時代性を伴ってこそ、観客の共感を得ることができると思っていたからです。来年公開されるこの阪本監督の新作は、ある意味、かつてはあり得なかった世界の中でこそ、体験する価値のある作品のような気がしています。もちろん撮影当時は誰もが、今起こっている、このコロナ禍の現実を想像できてはいませんでしたが、あまりに突飛なこのストーリーは、懐古趣味な部分もありますが、作り手の確固たる意思を伴った冒険作だと思います。 偶然と言えばそれまでですが、映画だからこそできる世界観を、ウィズコロナという、不安定な世界観の中で、観ていただいた方の中に、たくさんの想いを残せるのではないかと考え
ています。
映画『弟とアンドロイドと僕』の作品情報
【日本公開】
2022年(日本映画)
【脚本・監督】
阪本順治
【キャスト】
豊川悦司、安藤政信、風祭ゆき、本田博太郎、吉澤健
映画『弟とアンドロイドと僕』のあらすじ
主人公の桐生薫は、孤独なロボット工学者。
子どもの頃からずっと、自分が存在している実感を抱けないまま生きてきました。
そんな不安を打ち消すため、今は誰も訪れない古い洋館で、「もう一人の“僕”」として、自分そっくりのアンドロイド開発に没頭していました。
そんなある日、ずっと会っていなかった腹違いの弟が桐生のもとに訪れます。
寝たきりの父親。駅で出会った謎の少女。様々な人々が交錯する中、桐生ともう一人の“僕”の間には“ある計画”がありました──。
まとめ
自分という存在は現実のものなのでしょうか。主人公は子供の頃から感じている空虚感を打ち消すために、「もう一人の僕」としてアンドロイド開発に勤しみます。
生き辛い世の中で阪本順治監督が感じた「究極の孤独」が、豊川悦司によって現実化されました。
前作『一度も撃っていません』のブラックユーモアとはまた違った、監督自身の内面がうかがわれる問題作が、2022年劇場公開されます。
2022年1月7日(金)より、kino cinéma 横浜みなとみらい、kino cinéma 立川髙島屋 S.C.館、kino cinéma 天神 ほか全国順次公開が決定!